Windows 10 ゲームマラソン

「ブレイドアンドソウル」 簡単操作で誰でも爽快バトル!

大型アップデート「激真」実装で盛り上がる“萌え武侠MMORPG”

【ブレイドアンドソウル】

正式サービス中

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

 「ブレイドアンドソウル」は韓国NCSOFTが開発し、エヌシージャパンが運営を行なっているWindows用MMORPGだ。日本では2014年5月に月額課金のゲームとして正式サービスを開始、2015年3月からはビジネスモデルを基本無料に切り替えている。9月9日には、これまでで最大規模のアップデート「激真」が実装され、対人戦システムな「舞踏乱舞」や新ダンジョンなど新たなコンテンツが追加された。本日の「Windows 10ゲームマラソン」では、東アジア的な世界観が魅力的な「ブレイドアンドソウル」を紹介しよう。

Windows 10への対応状況(8月30日現在)
動作状況★★★★(快適に動作)
メーカー対応動作確認中
Windows 10独自機能Game Bar、GameDVR
不具合報告特になし
サポート情報NCSOFT各サービスにおける「Windows 10」の対応について

圧巻のグラフィックスで魅せるアジアンファンタジーの世界観

獣耳としっぽを持つリン族
色鮮やかで絵画的な山紫水明の風景は日本人にとってもなじみやすい
タンスを使えば、まだ獲得していない装備の試着や別の種族での試着が可能

 「ブレイドアンドソウル」は、中国の武侠小説的世界観に日本的な“萌え”を融合させた東アジア的な雰囲気のファンタジー世界を舞台にしたMMORPG。武侠小説自体は、日本ではあまりなじみのない世界観だが、キャラクターの原型は日本でも人気の高いイラストレーター、キム・ヒョンテ氏が手掛けているため、これまでの武侠ものではあまり見かけなかった可愛い種族がいたりと、日本人にもなじみやすい雰囲気になっている。

 使える種族は人間タイプの「ジン」、大柄なパワータイプの「ゴン」、大きな動物の耳としっぽを持つ「リン」、繊細な女性だけの種族「クン」の4種類。使える職業は「剣術士」、「拳闘士」、「魔道士」、「暗殺者」、「邪術士」、「破砕士」、「召喚士」、「リン剣術士」の8種類。種族によって、就ける職業にばらつきがある。例えば、暗殺士になれるのはジンのみ、破砕士はゴンのみ、リン剣術士はリンだけといったように、その種族でしかつくことができない職業もある。9月9日に実装されたばかりの最新アップデート「激真」では、新たにクン族拳闘士、ゴン族魔道士、リン族邪術士が選べるようになった。

 推奨スペックはCore i5以上、メモリ4GB以上、Geforce GTX 650/Randeon HD6790とかなり高め。遊ぶにはそれなりのグレードのゲーミングPCが必要になるが、それだけの環境を求めるだけに画面の美しさは現在サービスされているMMORPGの中でも間違いなくトップクラスだ。そんな美しいグラフィックスを持つ本作の大きな楽しみが、キャラクターの服集めだ。本作では、コーディネートされた服と、性能を決める宝貝が別になっているので、好きな装備で戦うことができる。装備を収容できる専用のタンスでは、まだ取得していない装備の試着もできる。

 スピーディなバトルや移動もマシンパワーの賜物だ。本作は、武侠らしく肉体ひとつで高速移動や滑空をこなす。レベル上げの中で新しい移動手段を覚えていき、移動からの攻撃など手数が増えていく。攻撃は相手を画面内のサイトでターゲットして、ショートカットから技を出す、ノンターゲットとターゲット方式の中間的なシステム。スキルツリーは、何度でも降り直しが可能で、ソロ用、パーティ用、ダンジョン用のオススメ用のセットをワンクリックで自動セッティングする機能もあるため、色々なスキルふりを気軽に試すことができる。

 Windows 10への対応は現在動作検証が完了しておらず、韓国NCSOFTの発表を待っているという状態だ。必要スペックでは、Windows 7SP1までの対応になっている。とはいえ、筆者の環境(Core i5-4690、ではそれ以降のバージョンでも問題なく動作した。もちろんWindows 10でも快適にプレイすることができた。Game BarなどWindows 10の独自機能についても、ウィンドウモード、フルスクリーンのいずれの状態でも機能した。

【スクリーンショット】

タイミングよくコンボをつなぐだけで簡単に武術の達人になれる

クエストはすべてフルボイス。メインストーリーのキーになる場所では、カットシーンもふんだんに使われている
防御からの回転斬り。コンボをつなげると、目にもとまらぬスピードの連続攻撃を繰り出す
大砂漠のフィールドボス「金剛力士」。デイリークエストの相手として気軽に戦える

 物語は、映画のようにドラマチックなチュートリアルから始まる。師匠を殺された主人公は、復讐のために旅立ち、各地の問題を解決していく。NPCがアップになるクエストはすべてフルボイス、さらにフィールドにいるキャラもよくしゃべる。クエストの受け答えでは、テキストでプレーヤーキャラクターとのやり取りもある。サブクエストでは、騙されて大切な陶器を割ってしまった主人公が、冷や汗をかきまくりながらごまかしたりするような笑えるシーンもちょくちょく登場して、プレーヤーを和ませてくれる。

 「ブレイドアンドソウル」の職業は、職種によって立ち回りに多少の違いはあるが基本的にすべてが攻撃職だ。今回筆者は剣術士でプレイしているので、剣術士の立ち回りを紹介したい。剣術士は防御で攻撃を防ぎつつ連続技を繰り出す、攻守のバランスが取れた使いやすい職業。相手のガードを崩す技や、剣の分身を身にまとって攻撃や防御に使う「御剣放出」などの技を使う。

 本作のバトルは以下にうまくコンボの起点を作り出し、つなげていくかという部分が重要だ。UIのショートカットは平常時には10だが、コンボをつなげることで「F」キーや「スペース」キーを使う特殊な技を繰り出すことができる。「F]キーは相手をダウンさせている時には「踏付け」、自分がダウンした時には「後転」と状況に応じて発動する技能が自動的に切り替わる。「防御」は敵の物理攻撃を完全に受け止めることができる、さらに受けた後左クリックで「回転斬り」を出すことができる。

 ほかにも「雷光閃」という技から「五連斬」や「襲撃」を繰り出したり、相手につかまれた状態から「強蹴り」で脱出したりと、非常に多くの攻撃技能がある。これらのコンボをうまくつなげれば、流れるように美しい動きで一気に敵に大ダメージを与えることができる。「僕のキャラカッコイイー!」としばらく感動に浸れるほどだ。しかも、練習に練習を繰り返さなければ出ないというほど難しくもない。画面で点線に囲まれたアイコンをQTEよろしくタイミング良く押しさえすれば、だれでも簡単にかっこいい自分を楽しむことができる。このお手軽さと爽快感こそが、本作最大の魅力だ。

 フィールドにはパーティ用から個人用まで多数のダンジョンがあり、誰でも気軽に戦えるフィールドボスもエリアに点在している。パーティ用のダンジョンには最大6人まで参加できるが、1人からでも入ることはできるので、少しレベルの低いボスを相手に腕試しをしたり、友達と少人数での攻略も可能だ。パーティチャットから募集を行なうこともできる。現状、低レベル帯のエリアにはそれほど多くの人がいないが、それでもパーティ募集を出して置けば志願してくる人がいるはずだ。

 元が月額課金のゲームだけに、無料でもストレスなくかなりの部分を遊ぶことができる。有料アイテムには期間限定のガチャも存在するが、プレイが快適になるアイテムがセットになった龍翔会やおしゃれアイテムなどがメインとなっている。このクオリティのゲームが基本無料で遊べるのは幸運といってもいい。もし、お手持ちのWindows 10 PCがプレイ環境を満たしているなら、ぜひ触ってみてもらいたい1本だ。

【スクリーンショット】

(石井聡)