使って試してみました! ゲームグッズ研究所

連載第321回

3DS LLもレトロ風に変身! レトロフェイスケースや極薄EVAケースなど3DS LL用グッズを試してみた

 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。

 デイテルジャパンが展開する「レトロフェイスケース」グッズの中でも注目度の高かった3DS LL用ケースがついに登場! エンジに金のお馴染みのベースデザインやロゴの入った凝ったデザインが魅力だ。今回はもうひとつ、サイバーガジェットの「CYBER・スマートケース(3DS LL用)」も試してみた。秋らしいシックなデザインで、EVAケースながら厚さ約28mmという薄さがポイント。スマートに3DS LLを持ち歩きたい人にチェックして頂きたいグッズだ。


えんじに金のレトロデザインにゲーム&ウォッチ風のアクセントがプラス! 3DS LL用のユニークなケース

メーカー:
デイテルジャパン
価格:
1,800円
えんじ色のベースに金のプレートが組み合わさって外観はまさにレトロハード風!

 デイテルジャパンが発売するレトロフェイスプレートの中でも注目度の高かった3DS LL用が、いよいよ発売された。えんじ色のベースに金色のアルミプレートを組み合わせたその外観は、まさに往年のアレ。一方で、天板には「GAME&TOUCH」や、「DUAL SCREEN」というロゴが、これまたアレを思わせつつも、天板中央の「3D GAME CONSOLE」というロゴがまたいい味を出している。

 ケースを装着したままで3DS LL本体の各種スロットやスイッチなど、全ての箇所に触れるようになっている。重量は約81g、厚みは約2mmあり、金属パーツを組み合わせていることもあって、多少重さと厚みのあるケースだ。そのぶん、装着後は全体的にガッシリとした感触になる。

 ケースは天板側と底面側のヒンジ部分が、丸い接合部とシリコンラバーで繋がっている。このシリコンラバーのたわみが好みをわけてしまいそうに思える。こうしたラバーヒンジのケースだと「L/Rボタンを操作する指にラバーが被さらないか」が気になるところだが、このケースでは金属バーでラバーが持ち上がるようにして、指にラバーが当たらないように配慮している。

レトロハード風デザインに、。ゲーム&ウォッチを感じさせるロゴも入っているのがユニーク。各部スイッチ等を触れるようにする開口もしっかりあって、ケース装着のまま全ての機能に触れる
ヒンジ部分にラバーがあるのは好みがわかれるところだろうか

 実際にゲームプレイ等を試してみた。まずは装着感だが、上下のパーツの枠に3DS LL本体をはめ込むだけと手軽。装着後のガタつきやギシつきはわずかなもので(全くないとは言えない)、フィット感は上々だ。

 装着後の外観をみると、やはりレトロ風なデザインの面白さは秀逸だ。単純にエンジと金のデザイン、プリントされているロゴから往年のゲームハードを思い起こさせるものとなっている。

 実際の使い心地の方では、手で持った時のフィット感やがっしりとした感触は好印象。多少重さが気になるが、しっかりと保護されているという感触がある。ボリュームスイッチなどの各部スイッチの触りやすさは、ケースに厚みがあるぶん多少触りづらくなるところはあるものの、開口部はしっかり指先を入れられるぶんの広さがある。充分に許容範囲と言える。

 このケースでポイントになるのは、やはりヒンジ部分の作りだ。3DS LLを広げた時にシリコンラバーの繋ぎがたわむのが、好みの分かれるところ。L/Rボタンを操作する指にラバーが当たらないように金属バーで持ち上げるという構造は上手くできているなと思うのが、手が大きかったり指が長い人は、人差し指の先がラバーや、ラバー固定のシャフトを入れる丸い膨らみに当たってしまうかもしれない。できればラバーなしの作りや、またはもっとラバーの幅を狭く目立たなくした作りにして欲しかった。

 そこで、試しにシリコンラバーのヒンジを外してみた。金属の細いシャフトで固定されているので、たわませつつ引き抜くと簡単に外せる。ラバーは特に固定するためのパーツではないので、ケース自体のフィット感はほとんど変わらない。シリコンラバーなしでも充分に実用できるのでは? と感じた。自己責任にはなるが、どうしてもラバー部分が気になるという人は外してみるのもありかもしれない。

ヒンジのラバーは写真のように金属パーツで持ち上がるようになっていて、指に当たらないようになっている。ただし、指が長い人だとラバーシャフトを入れる膨らみに指が当たるのが気になるかもしれない
試しにシリコンラバーを外してみた。これでも本体の固定には特に違いはなく充分実用できると感じた。だが、ラバーシャフト固定用の膨らみに指先が当たるのは回避できなかった

 レトロな外観がインパクト抜群の3DS LL用ケースで、天板のロゴプリントも良い味を出している。オールドゲームファンならずとも心をくすぐられるところがあるだろう。ヒンジ部分のラバーが気になる人がやはり多いかと思うが、それ以外はケースとしての作りがしっかりとしている。厚みと重量がそこそこにあるものの一体感は高い。この外観の魅力に惹かれるという人は、ぜひチェックしてみてもらいたいケースだ。


大人カジュアルなアースカラーのスマートな3DS LL用EVAケース登場!

メーカー:
サイバーガジェット
価格:
オープンプライス(購入価格:1,219円)
カラーバリエーション:アイボリー/ブラウン/ダークグリーン
秋らしいアースカラーの3DS LLケース。ゴテゴテとしたロゴなどもなく大人向けカジュアルなデザインになっている

 アイボリー、ブラウン、ダークグリーンといったアースカラーを採用した3DS LL用のEVA収納ケースだ。大人向けカジュアルなシックな外観がなんといっても魅力で、カラーバリエーションはアイボリー、ブラウン、ダークグリーンの3色があり、アイボリーは表面に合皮レザー、ブラウンとダークグリーンは強撥水ポリエステルを使用している。今回はアイボリーを使ってみた。

 このケースの特徴は外観だけでなく、コンパクトさにある。サイズは、約175×119×28mm(縦×横×厚さ)となっており、特に厚さ約28mmはかなり薄型だ。内部収納も3DS LL本体がほぼぴったり収まるぐらいになっている。EVAケースというと大柄なことが多いが、かなりコンパクトなサイズになっている。

 作りとしてはダブルファスナーで開閉する一般的なEVAケースになっている。使用したアイボリーは表面の合皮レザーの感触がしっとりとして触り心地がいい。薄型ではあるがケース表面に弾力性のある厚みがあり、衝撃への耐性も充分と思えた。ファスナーもシックなクロムゴールドになっているなど、作りにこだわりが感じられる。

 ケースの中は起毛素材の裏地になっていて、ファスナー周りもガードがついている。3DS LL本体を傷つけないようにする基本的な工夫はしっかりとされている。収納部にはケースを開けた時に3DS LLが落下しないよう固定するゴムのセーフティバンドもついている。かなり薄型にこだわっているケースなので、本体収納以外のポケットなどはない。シンプルなケースだ。

薄型コンパクトなのが最大の特徴。ほぼ3DS LL本体のみがぴったり収まるだけのサイズになっていて、非常に薄い。製品名のとおりスマートなケースだ。ただ、本体保護カバー等の厚みが増すグッズとの併用には厳しい

 実際に使ってみると、やはりそのコンパクトさが光る。EVAケースというと全体的に大きくてカバンに入れるにしてもスペースを取りがちだが、この薄さならスッと隙間に入れられる。外観だけでなく全体的な質感もよく、満足感の高いケースだ。

 3DS LL本体を入れてみると、収納スペースはほぼ本体サイズぴったりで、本体保護カバーなどを着けているとファスナーを閉じられない可能性もある。サイバーガジェットの「CYBER・プロテクトケース スリム(3DS LL用)」を着けて入れてみると、ぎりぎりファスナーを閉じられるといった状態だった。この本体保護カバーは薄さ約1mmという薄型なのでなんとか収納できたが、より厚みのあるカバーだと併用は難しいだろう。3DS LL本体をシンプルに扱っていて、それをコンパクトに持ち歩きたい人に向いたケースだ。

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(ゲーム環境向上委員会)