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「Project Morpheus」の正式な商品名は「PlayStation VR」に決定!

「PlayStation Now」の価格設定も発表。「SCEJA Press Conference 2015」開催

9月15日 発表

会場:東京ミッドタウンホール

SCEJAプレジデントの盛田厚氏がプレゼンテーションを行なった

 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは、プレイステーション関連商品の日本国内における具体的な戦略を発表する発表会「SCEJA Press Conference 2015」を9月15日に開催した。本稿ではハードウェアとサービスについてお伝えする。

 発表会はコンテンツの発表を矢継ぎ早に行なう展開で、これは「これだけ多数のタイトルがプレイステーション 4(およびPlayStation Vita)で発売されますよ!」というアピールに他ならない。現在好調に推移している出荷台数(特に海外)を背景に、プラットフォームの移行が進んでいる現況をさらに推し進めたいとする姿勢を示したと言える。

 SCEJAのプレジデントを務める盛田厚氏は、その勢いを加速させるべくPS4の新価格として「34,980円(税別)」を発表した。盛田氏は「ゲームをプレイしたい人、昔は遊んでいたけど今はプレイを休んでいる人、コンソールでもっとガッチリ遊びたい人……もっと多くの人に遊んで欲しい」と力強く語った。

 同時に、「できないことが、できるって、最高だ。」キャンペーンを大規模に展開する。ゲームにおいて様々な体験を可能にする事を強調し、そのラインナップがそろっているイメージ映像で構成されているというソニーらしい映像となっている。ただ、その映像には細かく各ゲームタイトルの特徴的な部分が隠されており、面白い内容となっている。

【SCEJA Press Conference 2015】

 発表会ではこのほかにも、各種ハードウェア、サービスについても発表が行なわれた。その1つが、これまで「Project Morpheus」と呼ばれていたプレイステーションのVRシステムの商品名が決定した。その名も「PlayStation VR」。PS4で楽しめるVRシステムとしてシンプルな名前に決まった。

 盛田氏は「1人でも多くの人にこの体験を自分のものにして欲しいし、その感動を広めて欲しい」と語り、「東京ゲームショウ 2015」の会場だけでなく今後の体験会のスケジュールを発表しながら、一過性のものではなく「大いに盛り上げていきたい」と語った。

 期待された発売日や価格についての発表は今回は見送られ、発売時期は「2016年発売」に止められている。これまで大きな発表が日本に比べより大きな市場である海外で行なわれてきたことを考えると、「CES 2016」などの場でソニーグループとして発表が行なわれる可能性も高いだろう。ちなみに発表会場では「PlayStation VR」が展示されていたが、これがそのまま量産されるモデルではないという。

「Project Morpheus」改め「PlayStation VR」

東京ゲームショウだけでなく、各イベントに出展し認知度を上げていきたいという

 クラウドゲーミングサービス「PlayStation Now」も、9月16日からBetaサービスが開始となりことが発表され、同時に価格も発表された。

 レンタルサービスでは1本200円となり、定額制サービスとしては30日「2,315円(税別)」、90日で「5,463円(税別)」となる。タイトルラインナップはBetaサービス開始時点で、「ファイナルファンタジーXIII」や「バイオハザード6」をはじめとした約150タイトルにもおよび、プレイステーション 3用タイトルをダウンロードすることなく楽しめる。もちろんタイトルは順次追加され、各タイトルのオンラインマルチプレイ、トロフィー、テキストメッセージの送受信にも対応する。

 対応デバイスはPS4、PS Vita、PS Vita TVに加え、ソニーの液晶テレビ「ブラビア」および同社のBlu-rayディスクプレーヤーの一部機種にもサービスの提供を予定している。

2014年の発表以来ついに日本国内でもBetaサービスが開始となる

 コントローラ「DUALSHOCK 4」にも、新たに4色のカラーモデルがラインナップに追加される。限定モデルとして、「ゴールド」、「シルバー」、「スチール・ブラック」の3色が11月6日に発売される。メタリックで高級感のあるカラーリングに仕上げられており、価格は各6,480円(税別)。

 そしてもう1色「クリスタル」は、透明で中が透けて見えるトランスルーセントモデル。「DUALSHOCK 2」や「DUALSHOCK 3」でも人気を博したモデルで、「DUALSHOCK 4」でも登場となる。会場に展示されていたモデルは背面が透明になっておらず、若干残念な印象だったが、表面の透け具合はなかなかのもの。12月3日より5,980円(税別)で発売される。

4種類のカラーリングが仲間に加わる
ゴールド
シルバー
スチール・ブラック
トランスルーセントモデル。ついに「DUALSHOCK 4」にも透明モデルが加わることとなった

 PS4のHDDベイカバーにカラーバリエーションが登場する。PS4本体にカラフルなHDDベイカバーを取り付けることで、好みのカラーを楽しめる。カラーリングは7色から選択でき、用意されるのはジェット・ブラック、グレイシャー・ホワイト、アクア・ブルー、レッド、パープル、ピンク、ライムグリーン。今後、ゴールドとシルバーを追加される予定。

 発売は11月6日で、価格は2,500円(税別)。販売はソニーストアのみで、9月15日より予約販売開始となる。

 PS4とデザインを揃えたワイヤレスサラウンドヘッドセット「CUHJ-15001」が、12月3日に12,000円(税別)で発売される。7.1chバーチャルサラウンドに対応しており、臨場感あふれる音空間でゲームをプレイできる。PS4、またはPS3のUSBポートにワイヤレスアダプターをセットすることで使用できる。マイクにはノイズキャンセリング機能を搭載しており、綺麗な音質でボイスチャットやシェア機能を使った配信を楽しめる。

ワイヤレスサラウンドヘッドセット「CUHJ-15001」もついに日本で発売となる

(船津稔)