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「闘神激突」決勝大会! 王者とプロゲーマー、凱歌はどちらに!?

SCEJA、PS4「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」大会を開催

8月22日 開催

会場:ニコファーレ

 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは、アークシステムワークスのプレイステーション 4用対戦格闘ゲーム「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」を使用した大会「PlayStation 4×『 GUILTY GEAR Xrd -SIGN-』ギルティギア王者軍 vs プロゲーマー連合軍“闘神激突”」を8月22日に六本木ニコファーレにて開催した。

 「闘神激突」は「ギルティギア」シリーズ最強プレーヤーたちが率いる「ギルティギア王者軍」と、世界を舞台に様々な大会で活躍するプロゲーマーが集結した「プロゲーマー連合軍」の2チームが戦うというもの。プロゲーマー連合軍は、格闘ゲーム界で活躍中のプロゲーマー5名、国内外の「ギルティギア」大会受賞経験5名、計10人。王者軍は、国内で7月から開催されたオンライン予選大会を勝ち抜いた10名(5名×2チーム)の計10人。

 対戦カードと出場選手は以下の通り(敬称略。カッコ内は使用キャラ)。

 ギルティギア王者軍プロゲーマー連合軍
バトル1TAKA(スレイヤー)ロイ(ソル)
バトル2キーシャ(ファウスト)あいん(カイ)
バトル3コイチ(イノ)中洲ベッドマン(ベッドマン)
バトル4竹原(ラムレザル)もっちー(ソル)
バトル5ハンバーグ(エルフェルト)中村(ミリア)
バトル6かりんちゅ(ミリア)どぐら(シン)
バトル7ススム(チップ)まちゃぼー(カイ)
バトル8ナゲ(ファウスト)かずのこ(ソル)
バトル9FAB(ポチョムキン)sako(ザトー)
バトル10小川(ザトー)ウメハラ(ソル)

 メインMCはお笑いトリオ「パンサー」の菅良太郎さんと向井慧さん。解説はアークシステムワークス開発の関根一利氏、実況は強豪プレーヤーとして知られる神園さん。また、王者軍応援団長としてグラビアアイドルの吉田早希さん、プロゲーマー連合軍応援団長としてゲーム実況グループ「最終兵器俺達」のコースケさん、プレゼンターとしてSCEJAプレジデントの盛田厚氏が出席した。

 大会ルールは、1ラウンド99秒、2ラウンド先取設定。両軍10名の選手同士が戦う星取り戦で、先に3試合を獲ったほうが勝ちとなる「3先」。10戦終了時に5対5だった場合は、その場で各軍が代表者を選び決着戦が行なわれる。事前のアンケートなどでは「両軍の評価はほぼ互角(関根氏)」とのこと。開始直前に行なわれたニコ生アンケートは、王者軍(50.7%)、プロゲーマー連合軍(49.3%)と、これまたほぼ互角といった格好。

 各試合は、ほぼすべてのカードが4~5試合までもつれこむ大接戦。観客も凄まじい盛り上がりで、コンボが叩き込まれる際は格闘ゲーム大会でおなじみの「アイ! アイ!」といった掛け声が巻き起こる。試合のクオリティ、観客の熱さもさることながら、筆者が特に感心したのは試合終了直後の解説。キーとなった試合や場面を、解説と実況の要望に応じて素早く呼び出しモニターで即リプレイ。関根氏と神園氏の説明もわかりやすく、選手たちもその際の心境や判断などをつけくわえてくれるなど、ただ見るだけに終わらない非常に有意義なものとなっていた。

バトル1

【◎TAKA選手 VS ロイ選手】
解説と実況の予想通り、序盤から激しい殴り合い。1試合目を取ったロイ選手だが、2試合目以降をTAKA選手が連取し1-3でTAKA選手の勝利。関根氏は4試合1ラウンド目をピックアップ。ダンディステップで空振りさせその隙を狙う点を聞かれたTAKA選手は「あれはいつもやっていること」

・試合経過(敬称略)
1R ロイ、2R ロイ(ロイ)
1R ロイ、2R TAKA、3R TAKA(TAKA)
1R TAKA、2R TAKA(TAKA)
1R TAKA、2R TAKA(TAKA)

バトル2

【◎キーシャ選手 VS あいん選手】
関東勢でチームメイトになることも多い選手同士が激突。2試合を連取したあいん選手だが、そこからキーシャ選手が怒涛の連勝で大逆転勝利。関根氏は「途中まではあいん選手のペースだが、ここから対応しジャンプ攻撃でつぶし始めてから雲行きが(変わった)」という3試合3ラウンド目をピックアップ。コンマ数秒でめまぐるしく変化する展開に、両選手がどう対応していったかを丁寧に解説してくれた

・試合経過(敬称略)
1R あいん、2R キーシャ、3R あいん(あいん)
1R あいん、2R キーシャ、3R あいん(あいん)
1R あいん、2R キーシャ、3R キーシャ(キーシャ)
1R キーシャ、2R あいん、3R キーシャ(キーシャ)
1R キーシャ、2R キーシャ(キーシャ)

バトル3

【◎コイチ選手 VS 中洲ベッドマン選手】
人読みが得意な選手同士の戦い。互いに1試合ずつ取り合う一進一退の攻防はコイチ選手に軍配が上がる。コイチ選手のコンボ判断の巧みさに注目する関根氏だが、当のコイチ選手は「あの、興奮してよく覚えてないッス。今みて上手いなと(会場笑)」

・試合経過(敬称略)
1R 中洲ベッドマン、2R コイチ、3R コイチ(コイチ)
1R コイチ、2R 中州ベッドマン、3R 中州ベッドマン(中州ベッドマン)
1R 中州ベッドマン、2R コイチ、3R コイチ(コイチ)
1R 中州ベッドマン、2R 中州ベッドマン(中州ベッドマン)
1R 中州ベッドマン、2R コイチ、3R コイチ(コイチ)

バトル4

【竹原選手 VS もっちー選手◎】
パッド勢の竹原選手がセットプレイと要所の投げで、もっちー選手は要所のバースト読みで会場を熱狂の渦に叩き込む。最後のタイランレイブは「何を意図して?」の問いに「間があくので、技を出せるポイントがあると信じて出した。最悪ガードされても大丈夫だろうという覚悟で打ち切りました」とのこと。バトル4にしてプロゲーマー連合軍が初勝利を飾る

・試合経過(敬称略)
1R もっちー、2R 竹原、3R もっちー(もっちー)
1R もっちー、2R 竹原、3R もっちー(もっちー)
1R 竹原、2R 竹原(竹原)
1R もっちー、2R 竹原、3R 竹原(竹原)
1R もっちー、2R 竹原、3R もっちー(もっちー)

バトル5

【◎ハンバーグ選手 VS 中村選手】
ミリアの苛烈なセットプレイを“家庭用最強エルフェルト”が見事打ち破る。一撃必殺技を決めた状況についてきかれたハンバーグ選手は「いつも家で練習しているとおりにやっただけ」とのこと。王者軍、圧倒的優勢で前半5戦を終える

・試合経過(敬称略)
1R ハンバーグ、2R ハンバーグ(ハンバーグ)
1R 中村、2R ハンバーグ、3R ハンバーグ(ハンバーグ)
1R ハンバーグ、2R ハンバーグ(ハンバーグ)

バトル6

【◎かりんちゅ選手 VS どぐら選手】
中距離が得意な新キャラを使うどぐら選手。カロリーゲージを使うなど特殊性が災いしたのか、かりんちゅ選手のミリアに一方的に押し込まれジ・エンド。試合前にマイクパフォーマンスで会場を沸かせたどぐら選手だが、文字どおりの完敗に「なにもいうことはありません」と一言

・試合経過(敬称略)
1R かりんちゅ、2R かりんちゅ(かりんちゅ)
1R かりんちゅ、2R かりんちゅ(かりんちゅ)
1R かりんちゅ、2R かりんちゅ(かりんちゅ)

バトル7

【ススム選手 VS まちゃぼー選手◎】
最強のチップ使いといわれるススム選手と“(ギルティギアの)教科書”の異名を持つまちゃぼー選手。2-1でリーチをかけられるも、壮絶なシーソーゲームを“最適解”で大逆転に成功しプロゲーマー連合軍2勝目を飾る。試合後のコメントも理路整然の一言で観客席も感嘆のため息

・試合経過(敬称略)
1R まちゃぼー、2R まちゃぼー(まちゃぼー)
1R ススム、2R まちゃぼー、3R ススム(ススム)
1R ススム、2R ススム(ススム)
1R ススム、2R まちゃぼー、3R まちゃぼー(まちゃぼー)
1R まちゃぼー、2R まちゃぼー(まちゃぼー)

バトル8

【◎ナゲ選手 VS かずのこ選手】
5年前は一緒に「ギルティギア」をプレイしていた両雄。5年のブランクを抱えたかずのこ選手に、ナゲ選手が5年前の雪辱を果たす。「物凄くうれしい。井上(かずのこ選手のこと)さんには5年後にリベンジを果たして欲しいと思います」というナゲ選手。6勝目につき、ここで王者軍の勝利が確定!

・試合経過(敬称略)
1R ナゲ、2R ナゲ(ナゲ)
1R かずのこ、2R かずのこ(かずのこ)
1R ナゲ、2R ナゲ(ナゲ)
1R ナゲ、2R かずのこ、3R ナゲ(ナゲ)

バトル9

【◎FAB選手 VS sako選手】
堅守で知られるFAB選手と攻撃の名手sako選手。両MCが「これ地上波のゴールデンで(放映)できますよね!」というほど白熱したカードは、FAB選手が“現役の強さ”をキッチリ示してみせる。「sakoさん、想像より強かったんだけど、まだ私の想定内でした。やりこみをお願いします!」というFAB選手に対し、1カ月の猛練習を積んできたsako選手は「もう1カ月したら、負けないと思います」と返し会場を沸かせる

・試合経過(敬称略)
1R FAB、2R sako、3R FAB(FAB)
1R FAB、2R sako、3R FAB(FAB)
1R sako、2R sako(sako)
1R FAB、2R FAB(FAB)

バトル10

【◎小川選手 VS ウメハラ選手】
ブランクの長さから、小川選手の圧勝を予想する人も少なくない。だが、まちゃぼー選手を筆頭としたプロゲーマー連合軍が“スーパー家庭教師”となって、試合寸前まで小川対策をウメハラ選手に授ける。注目の試合は、ウメハラ選手が2試合を先取。これにはニコファーレが内側から破裂するかのような大歓声が巻き起こる。だが、追い込まれてから小川選手が現役の底力を発揮。3試合目以降は1ラウンドも取らせることなく貫禄の逆転勝利を飾る

・試合経過(敬称略)
1R 小川、2R ウメハラ、3R ウメハラ(ウメハラ)
1R ウメハラ、2R 小川、3R ウメハラ(ウメハラ)
1R 小川、2R 小川(小川)
1R 小川、2R 小川(小川)
1R 小川、2R 小川(小川)

 両軍の対戦は、8-2で王者軍の勝利となった。プレゼンターとして登壇したSCEJAプレジデントの盛田氏は「素晴らしい! 本当に興奮しました。会場のみなさんの盛り上がりも本当に凄い。たくさんの人たちがネットを通じて観てくださったと思います。感動しました。でも、もっともっとこの人たちには有名になってほしい。(甲子園の)清宮くんと同じレベルで話題になるはず。我々もそうなるようにプレイステーションを拡大していきますし、みなさんもゲームエンターテインメントという文化を背負っていると思ってご協力いただきたい。ぜひみんなで未来を作りましょう!」とコメントした。

王者軍
プロゲーマー連合軍

SCEJAプレジデントの盛田厚氏
王者軍を代表して小川選手にトロフィーが贈呈された

お笑いトリオ「パンサー」の菅良太郎さん(上写真・左)と向井慧さん(同・右)
実況の神園さん(上写真・左)と解説のアークシステムワークス開発の関根一利氏

王者軍応援団長の吉田早希さん
プロゲーマー連合軍応援団長のコースケさん

(豊臣和孝)