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5周年にiOS・Androidアプリ「torne mobile」登場!

PS4用のリモコンにもなる!torneらしさそのままの待望のアプリ

iOS/Android「torne mobile」

配信日:3月18日

価格:無料

番組視聴・録画再生機能は500円

ソニー・コンピュータエンタテインメント研究開発部2部 部長の石塚健作氏に紹介、実演頂いた

 5年前の2010年3月18日に、プレイステーション 3用地上デジタルレコーダーキット&アプリ「torne」が登場してから早5年。5周年を迎えるこの日に、待望のアプリケーションが登場する。

 それは、スマートフォン・タブレット用アプリ「torne mobile」だ! nasneを愛用している人は「いずれきっと出してくれるはず」と期待していたとは思うのだが、その予想を上回るような魅力をひっさげての登場となっている。

 ちなみにスマートフォン・タブレットでnasneの視聴や録画予約を行なうには、ソニーのアプリ「TV side View」などでも使えるのたが、torne関連の本家であるSCEより登場する「torne mobile」は、「torne」の使用感そのままにさらに独自の機能も搭載している。

 本稿では、ソニー・コンピュータエンタテインメント研究開発部2部 部長の石塚健作氏にご説明と実演頂いた内容をもとに、「torne mobile」のポイントをお伝えしていこう。

「torne mobile」のリモコン機能でPS4の「torne」を操作しているところ。画面の右下にタッチ操作の位置が表示される

 GAME Watchとしてはまず、よりゲームに関わるところとして「プレイステーション 4との連携」から触れていこう。

 「torne mobile」には、PS4用のTVアプリケーション「torne」を操作できる“リモコン機能”が搭載されている。タッチ操作で片手ですいすいとコントロールでき、さらにPS4の起動からtorneアプリの起動までをもワンタッチで実現してくれる待望の機能だ。

 石塚氏の実演では、まず「torne mobile」のトップメニュー内にあるリモコンマークをタッチ。スタンバイ状態のPS4と繋がり、PS4が起動する。それに併せてHDMIリンクによってテレビの電源も自動で入る。と、ここまでは環境さえあれば普通のことなのだが、ここからなんと“PS4内でのtorne自動起動”までしてくれるのがポイントだ。

 例えば、自宅に帰ってきてスマホをを取り出し置くがてら、「torne mobile」アプリをワンタッチすればPS4→TV→PS4「torne」アプリと自動で起動し、あとは番組を観るだけの状態になってくれる。PS4でtorneを使う流れが画期的なほど手軽になり、稼働率がぐんと上がること間違いなしだ。

 「torne mobile」のリモコン画面には、タッチパッドが広めにあって、指の動きでカーソル操作、タップで○ボタン、ホールドで△ボタン、ダブルタップで□ボタンという操作になる。その他に×ボタンや、L/Rボタンなどのタッチ操作ボタンも備えている。

 またテレビ画面側にはリモコン操作中は右下にタッチパッドマークが表示され、指の位置を視覚的に教えてくれる。石塚氏は「人間ってすごいもので、これで指の位置を覚えられるものなんですよ」と話しつつ、TV画面だけを見ながらですいすいと操作をしてみせた。

 なお、PS4との接続は、PS4側のPlayStation App設定にスマホ・タブレットを登録しておくことで可能になる。PS3には接続できず、リモコンとしても使えないのでお気をつけ頂きたい。

PS4のPlayStation Appに端末を登録しておけば、「torne mobile」の操作ひとつで、PS4の「torne」が自動起動してくれる! 起動後もタッチ操作で直感的にコントロールできる

iOS・Android端末単体で番組の視聴、番組表、ランキングなどの機能を使える。メニューのアイコンはタッチ操作しやすいようにサークル型ではなく2列並びになった

 「nasneはあるけどPS4は持ってないよ!」という人も、「torne mobile」はもちろん活用できる。nasneからの番組再生では、放送中の番組視聴や、録画した番組の視聴が直接可能で、ビジュアルシーンサーチや、チャンネルパネルによる操作など、「torne」独自のコントロール機能も搭載している。

 基本コンセプトとして「爆速、快適、簡単操作を引き継ぎつつ、他のtorneとも違いがないように」を目指したそうで、独自機能もしっかり備えているし、これまで他のtorneを使ってきた人なら直感的に操作できるようになっている。

 ただし、再生コントロールのスピードや反応などは、さすがに他のハードでの動作よりは重くなるとのこと。石塚氏としては「torne mobile」はカジュアルに楽しんでもらい、がっつり観たい時にはPS4などで楽しんでもらいたいとのことだ。

 スマホ・タブレット用アプリということでバッテリー消費も気になるところだが、番組の再生中はさすがに消費電力が大きくなるものの、それ以外の番組表やメニュー、リスト表示などは消費電力を極力抑えられる設計をしているという。

 また、縦持ち、横持ちどちらでも使えるように設計されているほか、番組表などでの文字サイズや表示サイズにも気を使い、ピンチイン、ピンチアウトで拡大・縮小できる。その切り替わりもtorneらしくスムーズ。

 「nasneも持っていないんですけど……!」という人だって「torne mobile」は自分のテレビライフに活用できる。トルネフピックアップ(オススメ番組紹介機能)であったり、トルランキング(番組予約の独自ランキング)などの閲覧が可能で、番組チェックに役立つというわけだ。

 それらの動作もtorneの特徴である爆速・快適を実現しているところがポイント。初のプレイステーションハード以外へのアプリ配信ということで、これまでtorneを触った事がない人にも良さを体感してもいたいということだ。

 なお、アプリそのものは無料だが、TVの視聴・録画再生機能のみ500円での販売となる。このほか、UIの外観を変更するテーマ「トルネブラック」も300円で販売される。

 まずは無料で番組表などを触って使い勝手を見つつ、PS4用のリモコンとして使うもよし、視聴機能を追加購入してがっつり楽しむもよしだ。

「torne mobile」アプリのアイコンから、実際のメニュー・番組表、トルランキング、録画番組のリスト画面。文字サイズや画面の拡大縮小はピンチイン・アウトで調整できる

メニューだけでなく、番組視聴画面も縦持ち、横持ちに対応。チャンネルパネルやシーンサーチなど、torne独自の機能もしっかりと搭載している

 SCEらしく遊び心のある機能もある。そこでは当然マスコットキャラクターであるオウム「トルネフ」が大活躍!「torne mobile」を利用してくれる人に感謝のリワードをくれる。

 「torne mobile」アプリを起動したり、アンケートに答えたり、Twitterにツイートしてくれた人は「トルネフポイント」がもらえるようになっていて、このポイントを使って挑む「トルネフ ルーレット」がある。

 このルーレットで当たりが出るとトルネフの「ボイスコレクション」がもらえる。ボイスコレクションはパネル状になっていて、そのパネルひとつひとつにトルネフのユニークなボイスが収録されているという形式。30枚のパネルをコンプリートすると、ひとつの大きな絵柄が現われる。

 外れても次のルーレットでの当たり確率が高まり、はずれ続けても最終的には95%まで高まるのだとか。そういう救済もありつつ「最初の30枚はだいたい2カ月ぐらい触ってもらうとコンプリートできるのでは?」ということだ。なお、すでに他にもたくさんのボイスを収録済みで、今後も絵柄を追加していく予定ということだ。

 ちなみに、当日はボイスを試しに聞かせてもらったのだが、「パターン白、オウムです!」とか、どこか元ネタがわかるような、ユニークなものになっていた。ちなみにトルネフの声はPS4用「torne」のプロモーションビデオ内で初めてボイス付きになったのだが、声優さんは今回も「秘密」とのこと。

「torne mobile」アプリを使ったり、アンケートに答えたりするともらえる「トルネフポイント」でルーレットにチャレンジ!当たればユニークなパロディセリフを喋るトルネフのボイスがもらえる

 というわけで、5周年を機に登場となった初めてのプレイステーションハード以外でのtorneアプリであり、torneらしさそのままの操作と快適さ、トルネフの遊び心、さらにはPS4でのリモコン操作まで搭載した「torne mobile」。ぜひチェックして頂きたい。

(山村智美)