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ソニー、Sony Online Entertainmentを投資会社に売却

Daybreak Game Companyと改称し、全オンラインサービスを継続

2月2日発表(米国時間)

 ソニーは米国時間の2月2日、グループ傘下の米Sony Online Entertainmentを投資会社Columbus Novaに売却したことを明らかにした。売却金額は明らかにしていない。

2013年度のソニーの決算では、PCオンラインゲームの評価損による収益悪化が明らかになっていた

 Sony Online Entertainment(SOE)は、3DMMORPGの元祖的存在である「EverQuest」をはじめ、「PlanetSide」、「Star Wars Galaxies」、近年では「H1Z1」などPC向けのオンラインゲームを得意としてきたオンラインゲームメーカー。プレイステーションプラットフォーム向けにオンラインゲームをリリースしたり、「ファイナルファンタジーXI」の北米サービスの運営を手がけていたこともある。近年はヒット作に恵まれず、2011年には顧客情報流出が発生したほか、2013年度のソニーの決算では、ゲーム事業における収益悪化要因のひとつとして挙げられていた。

 SOEは本日をもってDaybreak Game Companyと改称。現在サービスしているすべてのオンラインゲームは、最新作の「H1Z1」も含めて今後も変わらずサービスを継続していくことを約束。同社CEOのJohn Smedley氏は、これまで親会社の都合でリリースできなかったXboxプラットフォームへの展開を示唆するメッセージを発信するなど、事業の拡大に努めていくことを表明している。

(中村聖司)