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アエリア、ガマニア日本法人を完全子会社化

両社の強みを活かしたコンテンツを共同開発へ

11月25日発表

 アエリアは、台湾Gamania International Holdingsの日本法人ガマニアデジタルエンターテインメントを完全子会社化すると発表した。本日開催予定の臨時株主総会において承認を受けた上で、12月24日を効力発生日として行なわれる予定。

 完全子会社化の理由について、ゲームサービスが複雑化・高度化し、企業間におけるユーザー獲得競争が激化している現状を踏まえ、ユーザーの満足度をより高めたコンテンツ作りが求められるため、両社のノウハウを合わせてコンテンツの共同開発および効率的な運営を行なうことで、アエリアの事業基盤強化に大きく貢献することが期待されるためとしている。

 一方、ガマニアはこの数年ヒット作に恵まれず、今回完全子会社化にあたって公開された業績では、2期連続で大幅な赤字を計上していた。Gamaniaグループは独立採算で事業計画を立てているため、赤字により新規タイトルの開発が滞りつつあり、事業を継続していくためにはアエリアの子会社化が必要不可欠と判断したものと見られる。

 株式交換を経て完全子会社化した後も、代表者や社名や本社所在地等に変更はないとしている。今後両社では、両社の企画、開発、運営におけるリソースの相互活用により、両社の強みを活かした新しいゲームの制作や、成長が見込まれる海外市場や新しいゲームプラットフォームを見据えた事業展開を行なっていくとしている。

【両社の3年間の業績】
数字的には両社とも厳しい状況が続いている。両社が合わさることによりどのような化学変化が起きるのかに注目したい

(中村聖司)