「THE IDOLM@STER 9th ANNIVERSARY WE ARE M@STERPIECE!!」ツアー最終日

　バンダイナムコゲームスは、アイドルマスター9周年を記念したライブイベント「THE IDOLM@STER 9th ANNIVERSARY WE ARE M@STERPIECE!!」を開催した。大阪、名古屋公演を経て、この東京公演の2日目がツアーの最終日、千秋楽を迎えた。最終日はあいにくの台風が迫る雨模様となったものの、無事に開催され、素晴らしい盛り上がりを見せてくれた。初日の模様も交えつつ、2日目の千秋楽の模様をお伝えしていこう。

9周年ライブツアーはソロパートで魅せる！ 9年の集大成と新しいチャレンジ!!

高木社長とアニメ版プロデューサー氏が揃って登場！ だが、最終日はノリノリの高木社長にプロデューサーさんもタジタジ!?

1曲目「READY!!」で華々しくスタート！

　東京体育館は千駄ヶ谷駅の目の前ということもあり、駅を出たところから熱気がむんむん。プロデューサー＆プロデュンヌの皆さんで大変な賑わいをみせていた。なお、ライブ会場の周りではグッズの販売や展示のスペースや、恒例のお祝いお花も飾られていた。その模様については、公演初日のレポートに掲載しているので、そちらをご覧頂きたい。

　開演の時間になると、おなじみ高木社長が登場！ 大歓声の中、続けざまにアニメ版プロデューサーさんも登場して高木社長と横並びに。2人の掛け合いは新鮮な場面になっていた。

　2人はライブビューイング会場にも現場の熱気を伝えるべく、アニメ版プロデューサーさんが「765プロが大好きですかー!?」と呼びかけたり、それに対抗して高木社長が 「まだまだ声が小さーーい！ 765プロが大好きかねーーー!?」と煽ったり、軽快に盛り上げていく。

　さらには、大量のペンライトを銃弾ベルトのごとく身体に巻いているプロデューサーを見つけては、「あそこにいる全身兵器のようなプロデューサーは実に頼もしいではないか！」と嬉しがったり、「これだけ人数がいればポケットティッシュに公告を入れる内職だってあっという間にノルマがこなせるのでは!?」などなど、ノリノリの高木社長をアニメ版プロデューサー氏が必死に食い止める場面もあり、爆笑を巻き起こしていた。

　さすがの高木社長のトーク力で会場のテンションが充分に高まったところで、いよいよライブスタート!! 東京公演では両日とも、765プロのアイドルから、中村繪里子さん（天海春香役）、今井麻美さん（如月千早役）、釘宮理恵さん（水瀬伊織役）、 平田宏美さん（菊地 真役）、下田麻美さん（双海亜美・双海真美役）、浅倉杏美さん（萩原雪歩役）、原 由実さん（四条貴音役）、沼倉愛美さん（我那覇 響役）の8人が出演した。

　1曲目の「READY!!」で台風なんて吹き飛ばすぞと言わんばかりに華々しくスタート！ それに応えるプロデューサー諸氏も東京体育感をこれでもかとハコユレさせることで応え、特に千秋楽の大歓声には圧倒されるものがあった。

　続いての2曲目は釘宮さん、沼倉さん、浅倉さん、原さん4人での「ラムネ色 青春」。左右に2人ずつわかれてステージを広く使いつつ、中央のスクリーンには青空やラムネを思わせる泡の映像が舞っていた。

1曲目「READY!!」

2曲目「ラムネ色 青春」

　今回のライブでは、これまでにない「各自、連続3曲ずつのソロパート」が設けられているところが、新しいチャレンジとなっていた。そして、そのセットリストの中には、アイマスシリーズ初期の曲や、久しぶりに歌う楽曲がたくさん織り交ぜられていて、公演初日のレポートでもお伝えしたように、これまでの積み重ねでどれほど成長したのかを見せてくれるかのような、そんな感慨深い内容になっていた。

　また、ソロパートの3曲は、今回の9周年ライブツアーが夏から始まりこの秋に終わっていくのをなぞるように、季節の移り変わりを感じさせる構成も感じさせた。ソロだけでストーリー性やテーマも感じられるようなパフォーマンスにする。そんなチャレンジでもあったのではないだろうか。

765プロの皆さんの成長はもちろんとして、ギター、ベース、ドラムス、キーボード、さらにヴァイオリンやヴィオラのストリングスも生演奏で、楽曲を彩っており、高いパフォーマンスで魅せてくれた

　ここからはソロパートに入っていくが、両日ともソロパートへの登場順は同じなもののセットリストには違いがあった。1日目と2日目のセットの違いも交えつつお伝えしよう。

　両日ともソロパートのトップバッターは中村さん。1日目では東京公演だけの曲として、生バンドで歌うのは始めてという「START!!」と「私はアイドル♡」を熱唱。「私はアイドル♡」の間奏中には「プロデューサーさんがいてくれる限り、私はアイドルです！」という熱い言葉も聞けて、会場は大歓声に包まれた。そこから3曲目には「キラメキ進行形」も歌われ、こちらも多いに盛り上がった。

　また、2日目では、初期楽曲から「太陽のジェラシー」でスタートし、会場からは大歓声が沸き上がっていた。「太陽のジェラシー」は「アイマス」のプロジェクトが始まって1番最初にレコーディングをした曲（制作期間なので10年ぐらい前）ということで、思い入れもたっぷりの1曲だ。そこから2曲目には、比較的新しい楽曲から「Vault That Borderline!」。会場全体で拳を突き上げての大合唱を起こし、その拳のふりをそのままに繋げて「I Want」へ！ そのパフォーマンスにソロパートが終わった後も会場のあちこちからざわめきが起きていたほどだ。

1番最初にレコーディングをした曲という「太陽のジェラシー」や「I Want」で、圧巻のパフォーマンスを見せた中村さん。これには跪くほかない

　ソロパート2番手は下田さん。1日目にはバックバンドのズンズンくるリズムをバックに「GO GO Let's go」のかけ声練習から入り、テンションMAXで「おとなのはじまり」へ！ 「MASTER SPECIAL」の楽曲から「黎明スターライン」も飛び出し、ソロの締めとなる「YOU往MY進!」のサビでは、会場全体でタオルを回し大興奮のステージを作り上げた。

　また、2日目は中村さんのパワーに負けじと下田さんも「Honey Heartbeat」で入り、2020年東京オリンピックの話題から、おもてなしや、美術さんに作ってもらったという「TOKYO」と書かれたフリップネタまで披露。続けて「黎明スターライン」、「ジェミー」を披露!

初期楽曲「黎明スターライン」をはじめ、「Honey Heartbeat」や「YOU往MY進!」、「ジェミー」など、パワフルだったり難しかったりの楽曲を見事に歌って盛り上げた下田さん。ちなみに最終日には、美術さんに作ってもらったというTOKYOパネルネタは、この後のメンバーも同じくパネルを使ってのひとネタを求められる、無茶振り爆弾となった

　3人目は平田さんが登場。1日目には、平田さん自身も歌うのは久々だったという初期楽曲「迷走MIND」を歌ったのだが、イントロが流れると意表を突かれたのか、会場からはどよめきにも似た歓声が起きていた。さらに、「tear」、「おもいでのはじまり」と歌い、真のかっこよさも、繊細さも、女の子らしさも感じさせてくれるような3曲となっていた。

　2日目は「迷走MIND」から2曲目には、やっぱりこれは聞きたい「自転車」へ！ サビラストでは全力の「好きだー！」シャウトが決まり、会場のテンションを限界突破へと導いた。夏の魅力がたっぷり詰まった楽曲が駆け抜けていったあとは、そこからぐっと秋めいたトーンに入って「チアリングレター」へ。しっとりと歌い上げて、1日目とは違った構成で、真の魅力を表現した。

初期楽曲「迷走MIND」から、「tear」や「おもいでのはじまり」、2日目には伝家の宝刀「自転車」も飛び出し、真の魅力を多彩に表現した平田さん。TOKYOパネルネタもばっちりこなす!

　ソロパート前半のラストとなる2人目は浅倉さん。1日目は、浅倉さんにとって思い入れのある曲であり、「『アイマス』に参加したばかりの頃には歌えなかったかも」と語りつつ、長谷優里奈さん時代の楽曲である「ALRIGHT*」、「Kosmos, Cosmos」を歌い、大きな感動を呼んでいた。そして3曲目には、「アイドルマスター ワンフォーオール」8月のDLCに収録されている雪歩のソロ新曲「あの日のナミダ」を披露した。

　2日目には、浅倉さんが担当するようになってからの楽曲「何度も言えるよ」から歌い、「Kosmos, Cosmos」、そして「First Step」と歌い、1日目とは違った形で、思い入れのある楽曲を披露した。

「ALRIGHT*」、「Kosmos, Cosmos」といった、雪歩の初期楽曲にチャレンジした浅倉さん。1日目、2日目でそれぞれに、思い入れを感じさせるソロパートとなっていた

スペシャルゲストに1日目は滝田樹里さん！ 2日目には「玲音」役を務める茅原実里さんが登場!!

　ここからはライブ中盤。今回参加できなかったメンバーの曲を歌う「カバーコーナー」へと入っていった。なお、このカバーコーナーの構成は両日とも共通だ。

　中村さんと沼倉さんによる「Day of the future」、下田さんと原さんによる「9:02pm」（これもアーケード版からの初期楽曲）、釘宮さんと今井さんによる「チクタク」、平田さんと浅倉さんでの「livE」（律子曲ということでメガネを2人とも装備）と、今回は残念ながら参加できなかったメンバーの楽曲を歌い上げていく。そして最後は、全員で「ONLY MY NOTE」を歌った。

　なお、これに対して、会場のプロデューサー諸氏は、楽曲のメインキャラと、それをカバーして歌うペアの3人分の色をペンライトで出して応えていた。さすがの一体感だ。

中村さんと沼倉さんによる「Day of the future」

下田さんと原さんによる「9:02pm」（アーケード版に収録されていた初期楽曲!）

釘宮さんと今井さんによる「チクタク」

平田さんと浅倉さんでの「livE」（律子曲ということでメガネを2人とも装備!）

8人全員で「ONLY MY NOTE」を披露!

　いよいよライブも後半へ。高木社長が再登場して呼び込み、1日目ではスペシャルゲストに滝田樹里さんが登場！ 大阪公演と名古屋公演に出演予定だったのだが、急遽、東京にも参加できることになったとか。「幸」を歌い、会場の柔らかな歌声で包み込んだ。

　2日目はというと、高木社長が「765プロが好きなのは君たちだけじゃないぞ！ なんと、あのトップアイドルが来てくれた! 」と煽っていく。会場の期待が高まるなか登場したのは、「OFA」に登場するアイドルの中のアイドル「玲音」役を務める茅原実里さん!! ゲーム中の衣装も着こなし、玲音の持ち歌「アクセルレーション」を熱唱!! これにはこの日でも1、2を争うほどの大歓声が巻き起こった。

1日目のスペシャルゲストは音無小鳥役の滝田樹里さん！ 大阪、名古屋と出演し、急遽、東京公演にもサプライズ出演となった

2日目のスペシャルゲストは、OFAのトップアイドル「玲音」役を務める茅原実里さん!! 「アクセルレーション」を熱唱し、この日最大級の歓声を巻き起こした

　スペシャルゲストの興奮も冷めやらないまま、いよいよ後半へ。まずは中村さん、今井さん、下田さん、平田さんの4人で「待ち受けプリンス」を歌い、ディスコテイスト、パーティー感たっぷりに盛り上げていく。

後半戦のスタートは、中村さん、今井さん、下田さん、平田さんの4人で「待ち受けプリンス」! がっつりキュート＆セクシーに魅了した

　続いて、ソロパート後半へと入り、沼倉さんが登場。1日目は、「Rebellion」、「オーバーマスター」と歌い、3曲目には、この曲を歌える日を楽しみにしていたと語りつつ、「shiny smile」を披露！

　2日目には、「Rebellion」でかっこよく、「しあわせのレシピ」でお玉を片手にハートマークを描いてキュートに展開。3曲目には、9周年最後の響ソロコーナーにあえて始まりの曲「初恋～一章 片思いの桜～」をチョイス。これから、次の機会にまた続きを歌っていきたいと、次へのステップにして、しっとりと歌った。

沼倉さんは、「shiny smile」や「しあわせのレシピ」、さらにソロのラストにあえて始まりの曲「初恋～一章 片思いの桜～」を歌い、次への期待を込めて歌い上げた

　ソロパート6人目は釘宮さん。1日目には、「キミはメロディ」で軽快にポップに盛り上げつつ、「プライヴェイト・ロードショウ」、さらに初期楽曲から「フタリの記憶」を披露!

　2日目には、「キミはメロディ」から入りつつ、2曲目には新しめの楽曲から「Sentimental Venus」を、そして3曲目には「MY SONG」を披露。季節の移り変わりを感じさせる流れで、しっとりと聞かせてくれた。曲間のトークでは、ここまで続いたTOKYOネタの代わりに、大サービスで伊織の暴言生セリフを繰り出し、大盛り上がりとなった。

ポップに、そしてダンサブルに、最後はしっとりと秋模様に両日ともに楽しませてくれた釘宮さん。大サービスで伊織の生セリフも飛び出し、会場は大盛り上がりとなった

　続いては原さんがソロで登場。1日目には、歌うのは「オーバーマスター」CD発売以来という、久しぶりの楽曲「KisS」でセクシーに魅せていく。そこから、ライブ初披露の「ふたつの月」、さらに「恋花」と新しい楽曲も組み合わせつつ、季節の移り変わりも演出してくれた。

　2日目は、釘宮さんの構成の夏から秋への流れをそのまま踏襲するかのように、冬へと入っていくような「Princess Snow White」でスタート。そこから「風花」、「ふたつの月」と歌い上げた。

久しぶりに歌う「KisS」でセクシーに聴かせてくれた原さん。ライブ初披露の「ふたつの月」をはじめ、「恋花」、「風花」など、季節の移り変わりもたっぷりのセットとなっていた

ツアー最後に中村さんと今井さんが語る、「20年後も趣味・特技はアイマスです!」

2日目のソロ曲ラスト「約束」で感極まってしまった今井さん。他の765プロメンバーが登場し、それを支えた

　ソロパートのラストを飾るのは今井さん。1日目は、しっとりセクシーだった原さんの流れを疾走感で切り替えるように、「Blue Symphony」をダンサブルに熱唱。そこから「、9年間の積み重ねをみせたい」として、「眠り姫」、そして「蒼い鳥 (M@STER VERSION) ～TV ARRANGE～」と、歌声を響かせた。

　2日目は、劇場版「アイマス」の挿入歌「Fate of the World」からダンサブルに入りつつ、2曲目にはバンド生演奏のストリングスとピアノをベースにした「蒼い鳥(M@STER VERSION)」で、想いのこもったパフォーマンスをみせる。3曲目は「約束」。鬼気迫るものを感じさせるほどに張り詰めて歌う姿に、どこか千早を連想する孤高を感じさせたのだが、最後のサビ中に感極まってしまう。その時、それを助けるように765プロメンバー7人が登場し、涙が溢れ歌えなくなった今井さんの分も、7人が代わりに歌ってフォローしていく。それをみて驚いた今井さんは表情を緩め、最後には全員で一緒に笑顔で歌い上げていった。

　今回のライブツアーは今井さんと下田さんが全公演に参加しており、中心メンバーとして特別な想いや責任感があったということだが、1人でプレッシャーと戦わずとも、助けてくれるみんながいる――そんな“765プロらしさ”が垣間見えた一幕だったのではないだろうか。

初期楽曲「眠り姫」、そして「蒼い鳥 (M@STER VERSION) 」を両日ともに歌った今井さん。伸びやかな高音を限界まで使って歌う姿には、息を呑むような迫りくるものがあった

　9周年ライブもいよいよ終幕の時。特に2日目は、今井さんの涙の直後に最後の挨拶に入ったこともあり、他の765プロメンバーも次々に感極まってしまうという状況に。涙をこらえつつの765プロメンバーの皆さんからの「ありがとう」の言葉に、プロデューサー諸氏も大きく「ありがとう」と応えていた。ひとしきり想いを伝え終わり、最後に歌うのは「M@STERPIECE」!!

1日目はスペシャルゲストの滝田さんも加わって9人で、2日目はスクリーンに歌詞を載せて、会場中で大合唱したラスト曲「M@STERPIECE」! 9周年ライブツアーを象徴する曲だが、歌詞の「NEVER END IDOL!」や、「夢を初めて願って今日までどの位経っただろう」など、765プロの想いが詰まった曲になっている

アンコールには映像で仁後さん、たかはしさん、長谷川さん、若林さんが参加！

　一旦の閉幕となったが、もちろんこれでは終わらない。今回のアンコールでは新たな試みとして、今回参加できなかった仁後真耶子さん（高槻やよい役）、たかはし智秋さん（三浦あずさ役）、長谷川明子さん（星井美希役）、若林直美さん（秋月律子役）が映像で登場！ 一緒にアンコールをするという斬新な試みとなっていた。

　そんなアンコールを受けて今回の出演メンバー8人が再登場！ 両日ともに、ライブ初披露となった「虹色ミラクル」、そして最後はやはりこの曲、「THE IDOLM@STER」!! 2日目のスペシャルゲストの茅原実里さんも「アイマス」の魅力に感動し、「今後も『アイマス』ライブに機会さえあれば登場したい」と語っていた。

アンコールには、ライブ初披露の「虹色ミラクル」を熱唱！ 最後はもちろん「THE IDOLM@STER」!!

2日目の公演が終わり、中村さんが話はじめる。その言葉には“これまで”と“これから”の想いが込められていた

　アンコール曲も終わり、お別れの時。両日とも、出演者が2～3人ずつ舞台から去っていくという終わり方だったのだが、両日ともに最後の2人になった中村さんと今井さんは、1日目には抱き合って、喜びをわかちあっていた。ちなみに2日目は、他のメンバーがそれぞれ抱き合うというカタチに。

　そして中村さんと今井さんの2日目はというと。中村さんは今井さんと向き合い、ポツリポツリと話はじめた。

　「……『アイドルマスター』が稼動し始めて、少しずつこうやってみんなと過ごせるようになった頃に、『趣味や特技は何ですか？』って聞かれたの。でも、なんにもなくって。『どういうものが趣味とか特技って言えるんだろう？』って逆に聞き返したの。そしたら、『ずっと、10年ぐらい何かやっていることとか、続けていることとか。そういうのでいいんじゃない？』って言われたの」

　それを聞いた今井さんは「ふーん……。あれ？ 繪里ちゃん今、天海春香として何年目？」と聞く。中村さんは笑顔で「10年目……(笑)」と答えた。

　「アイマス」のアニバーサリーライブも9周年の9回目。9年ともなると、本当にいろんな事が変わっていく。「アイマス」ワールドは765プロ以外にも広がりを見せ、新しい仲間も増えた。そんななか、765プロメンバーとしては「この先、どこまでいけるのだろう？」という想いや葛藤があったのではないかと思う。応援するプロデューサー諸氏も、どこか似たものを感じた事はあるかもしれない。

　そんな9周年ライブの答えは、新しいチャレンジに込められていた。参加メンバーの1人1人に連続で3曲を歌うというソロパートが設けられ、そこにはライブで歌うのは初めてだったり、久々の初期楽曲も織り交ぜられていた。10周年という大きな区切りを迎える前のステップで、これまでの積み重ねでどれほど成長したのかを示すような。そこから、まだまだ上を目指していける事を証明するように。

　そして中村さんは最後に、「私たち、趣味・特技は「アイマス」です!! 20年後も私たち、趣味・特技は『アイマス』ですって言えるように！ 進化をみんなで一緒に、これからも作っていきましょう！」と、満面の笑顔で語り、会場は大きな感動に包まれながら、大歓声でそれに応えた。765プロらしさを新しいチャレンジに向き合うことで見せ、どこまでいけるのかという漠然とした不安を吹き飛ばすやりとりだった。閉幕後、プロデューサー諸氏による恒例の「アイマス最高ー!」の歓声は、一際大きく、どこか晴れやかに思えた。

公式写真よりライブの模様

「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ！」Blu-ray&DVD購入者対象イベントの出演者が決定!!

　公演終了後に、アニメ版プロデューサー氏より、10月8日に発売となるBlu-ray&DVD「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ！」の、購入者限定イベントとして2015年2月15日に「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ！打ち上げパーティー」が開催されること、および、その出演者が明かされた。詳細は以下のとおり。

＜イベント概要＆出演者情報＞
イベント名：THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ！打ち上げパーティー
開催日時：2015年2月15日
開催場所：ZeppTokyo

出演：
中村繪里子、浅倉杏美、平田宏美、釘宮理恵、原由実、沼倉愛美、滝田樹里、赤羽根健治、
木戸衣吹、大関英里、渡部優衣、伊藤美来、雨宮天、夏川椎菜、麻倉もも

★10月8日（水）に発売となる以下の劇場版Blu-ray&DVD（完全生産限定版）にイベントチケット販売申込券を封入

「THE IDOLM@STER 9th ANNIVERSARY WE ARE M@STERPIECE!!」東京公演1日目、2日目データ&セットリスト

【開催日】 2014年10月4日 開場16時　開演17時
2014年10月5日 開場14時　開演15時
【場所】 東京体育館

【10月4日/ 5日公演 出演者】

中村繪里子（天海春香役）/今井麻美（如月千早役）/釘宮理恵（水瀬伊織役）/
平田宏美（菊地 真役）/ 下田麻美（双海亜美・双海真美役）/
浅倉杏美（萩原雪歩役）/原 由実（四条貴音役）/ 沼倉愛美（我那覇 響役）/

【スペシャルゲスト】

1日目 滝田樹里（音無小鳥役）
2日目 茅原実里（玲音役）

※敬称略