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【スマホアプリ今日の1本】戦闘のハイライトを切り取ったTPS 「フロントラインコマンド2」

スマホ用にアレンジしたシステムで爽快さを抽出。カジュアルだが良くまとまったプレイ感

配信中

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

銃撃できるポイントは決まっているが、その分射撃操作に集中できる
スナイパーライフルではズーム機能も使える。ヘッドショットが強力

 米Gluが配信するiOS/Android「フロントラインコマンド2」は、TPSがスマートフォン用にカジュアルにアレンジされた良作だ。ダウンロード、利用料金は無料で、ビジネスモデルはアイテム課金制。

 ゲームはステージクリア型のガンシューティングで、1つのステージですべての敵を倒せばクリアとなる。遮蔽物に隠れたり、飛び出して銃を構えたりとタイミングを測って敵を銃撃していく。移動は自由には行なえないが、何カ所かある銃撃ポイントには移動が可能。敵が投げてくるグレネードランチャーや強力なロケットランチャーはこの移動で回避することができる。

 操作は、画面をドラッグで視点が移動でき、画面右下にあるボタンで銃撃できるというスマホ用シューティングではオーソドックスなスタイル。持てる武器は2種類で、マシンガンとスナイパーライフルが用意されている。武器の切り替えはワンボタンで、スナイパーライフルであればズームも可能になる。

 ステージはちょうど戦闘のハイライトを切り取ったような作りになっており、敵がクルマやヘリコプターに乗って増援をよこしたり、遠くの方からスナイパーがこちらを狙ってきたりする。一方でステージを進めれば味方も増え、味方は自動で敵を射撃してくれるほか、グレネードランチャーやロケットランチャーを装備しており、こちらの指示で敵に攻撃してくれる。武器や味方は、ステージクリアで得られる資金でアップグレードできる。

 ゲームそのものはカジュアルなTPSといった印象で、スマートフォンの画面の大きさでプレイするにはちょうどいいプレイ感だ。しかし序盤以降は敵が急激に強くなるため、根気よく資金を溜めるか、課金通貨を利用して装備を強力にする必要がある。グレネードランチャーなどの特殊武器は有料となっており、しょっちゅう促してくる課金広告がかなり野暮ったいが、戦場で撃ち合う爽快感は良く表現されているため全体としてはまとまりがいい。

 なお余談だが、グリーが東京ゲームショウ 2012で出展した「War Corps(ウォー・コア)」は、まさにこのようなタイトルだった。「War Corps」はその後日の目を見ることなく開発中止となってしまったが、当時のタイミングで「War Corps」がリリースされていたら本作以上に話題を集めたであろうと思う。

 Gluはほかにも、シューティングタイトルで「Deer Hunter 2014」(iOS/Android)という猟師モノのアプリを配信している。1発で動物を仕留めていく緊張感と数多く登場する動物たちが格好良く、どちらかと言うと個人的にはこちらの方が好みだったりする。「Deer Hunter 2014」も基本プレイ無料タイトルとなっているので、「フロントラインコマンド2」と合わせてチェックしてみてほしい。

【スクリーンショット】
戦場の雰囲気は緊張感満載。資金が全然手に入らないため、レベリングがキツイのが難点
iTunesで購入

(安田俊亮)