ニュース

PS Vita「俺の屍を越えてゆけ2」一族が惨殺されたその元凶となる存在とは?

より詳しい迷宮と戦闘の情報も明らかに

2014年夏 発売予定

価格:未定

CEROレーティング:未定

プレイ人数:1人

 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアはPlayStation Vita用RPG「俺の屍を越えてゆけ2」を2014年夏に発売する。価格、CEROレーティング共に未定。プレイ人数は1人。

 「俺の屍を越えてゆけ2」は“世代交代”をテーマに、プレーヤーがキャラクターを親から子供に代々引き継いで進めていくRPGシリーズの2作目となる。今回公開されたのは、一族が惨殺されたその元凶となる存在をはじめ、迷宮と戦闘のより細かい情報や、交神と遺伝の特徴などの最新情報をお届けする。

一族が惨殺されたその元凶となる存在とは?

晴明の両脇には双頭の大蛇が控えているが、晴明が使役した式神なのだろうか? 手前には一族以外に夜鳥子の姿も。その腕は蟹の鋏のように変化している……

 物語は一族が惨殺されるところから始まる。平安中期。天変地異で荒れ果てる京の都。その混乱の中、惨殺された主人公一族。

 一族を惨殺へ追い込んだ者は、帝の信任が厚い、当代一の陰陽士(おんみょうし)“阿部晴明”(あべのせいめい)。晴明は、御所の警備を担っていた主人公一族に責任を負わせ、一族惨殺へと追い込んでしまう。

 さらに、死した一族のされこうべに「短命(たんめい)の呪い」と「種絶(しゅぜつ)の呪い」をかけたのもまた、晴明であった。その目的は一切謎に包まれている。蘇った一族は、一族惨殺に対する復讐と呪いからの解放のため、晴明に立ち向かう……。

 無残にも河原に並べられた一族のされこうべ。そこへ現われた天界の使い“黄川人”(きつと)。黄川人が連れてきたのは“夜鳥子”(ヌエコ)という女神であった。

 黄川人は一族たちに復讐することを促す。阿部晴明を倒すため、一族は「二つの呪い」を背負うことを覚悟した上で、復活することを望む。

 一族の覚悟を受けて、黄川人はこう告げる。

「……といってもボクは見ているだけ。やるのはこの人」

 言葉を向けられた黄川人の傍らに横たわる、拘束された夜鳥子は、「反魂の儀」(はんこんのぎ)を行ない、自らの命と引き換えに一族を復活させる。

 夜鳥子から命を与えられた一族は、晴明を討つ力を蓄えるため、全国へ散っていく。

キャラクター紹介

【阿部晴明】

一族を罠にかけた憎き宿敵
不死身の力を持つ、謎に包まれた陰陽士

左が阿部晴明で、持っている面が鬼頭

声:平川大輔

 謎に包まれた当代一の陰陽士。帝の信任が厚いのをいいことに、一族の惨殺を謀った上に、「二つの呪い」をかけた張本人。どんなにひどい怪我をしても瞬時に治り、何度死んでも生き返る不死身の力を持つ。

 なぜ、一族を惨殺へと追いやったのか? そして、一族のされこうべにまで「短命(たんめい)の呪い」、「種絶(しゅぜつ)の呪い」をかけたのか。晴明の思惑は謎。不死身である彼を倒す方法はあるのだろうか?

【鬼頭(おにがらし)】

阿部晴明のイカレタ相棒、腹話術の鬼の面。

声:中尾隆聖

 腹話術師の人形のようにおどけた口調で喋る鬼頭。クールな晴明の態度に反した鬼頭のクレイジーな口調は、晴明のもうひとつの人格といえるかもしれない?

晴明「不死身の私をどうやって殺しましょうね? よかったら相談に乗りますよ。ふふふ……」

【夜鳥子】

天界に封じられた、記憶を失っている女神
一族を復活させ、共に行動をするミステリアスな女性

「儂の命を使って、この者たちをあの世から呼び戻す」

声:林原めぐみ

 “黄川人”(きつと)が天界より連れてきた神様。自らの命を使って死者を蘇らせる「反魂の儀」(はんこんのぎ)を行ない、一族を復活させた命の恩人。

 死んだはずの夜鳥子だが、後に転生し、一族の一員となる。夜鳥子は一族の一員として転生してくるため、一族同様、「二つの呪い」にかかっている。転生を繰り返し、何度でも蘇ることができる。

 夜鳥子は陰陽士であり、式神を召喚することができる。一族の出撃隊に参加し、共に戦うことも可能。

職業紹介

 ゲームに登場する基本8種類の職業の中から、今回は「槍使い」と「踊り屋」を紹介する。

【槍使い】

 リーチに優れた攻撃を得意とし、威力も高く強固な防具も装備できるためバランスがいい。身軽でありながら攻撃力も高いため強い戦力になり得る職業。

【踊り屋】

 術を得意とする職業。

 威力は低いが、広範囲に攻撃可能な扇を装備できる。また、身のこなしが軽く、敵の攻撃を回避しやすい。戦略に応じては要になる。

迷宮・戦闘

 一族が拠点としている地域に存在する「迷宮」とは、鬼が巣食う場所。

 一族は迷宮内を探索し、鬼を討伐することで力を蓄えていく。鬼との戦闘で勝利すれば、いわゆる経験値となる「戦勝点」(せんしょうてん)と、「交神の儀」(こうしんのぎ)を執り行うために必要な「奉納点」(ほうのうてん)を得ることができる。

 また、武具や道具などの戦利品も得られる。

【迷宮】

 主人公一族が拠点とする屋敷の周辺には、「迷宮」がいくつか存在している。

 迷宮は、プレーヤーによって、種類、内部構造、出現する鬼なども異なっているため、すべての迷宮において攻略は違ってくる可能性があり、一筋縄ではいかないだろう。

 また、物語が進むと出現する特殊な迷宮も存在する。その迷宮の奥にはどのような鬼が待ち受けているのだろうか……。

 ちなみに、迷宮内を動き回っている敵シンボルに接触すると戦闘に移る。その際、敵の背後から接触すれば戦闘が有利になり、敵に背後を取られると不利になる。

 敵シンボルをうまく避けて通れば、戦闘を回避することも可能。
積極的に戦闘を行ない戦勝点などを稼ぐか、極力戦闘を避けて進むかはプレーヤーの目的次第となる。

【「百鬼祭り」と奪われた“祭具”】

 見た目が派手な「百鬼祭り」(ひゃっきまつり)という名の迷宮。その奥には奪われた“祭具”が眠っている。ちょうちんやぼんぼりなどが連なり、賑やかな様子の迷宮に鬼が巣食う様は、訪れる者に奇妙な印象を与えるだろう。

【火時計】

 討伐中は画面右下に「火時計」が表示される。

 時間経過と共に徐々に火が消えていき、全ての火が消えるとゲーム内での1カ月が経過し、屋敷へ戻るか、もう1カ月探索を続けるかの選択を行なうことになる。火時計の中には、近くにいる敵や宝箱などの情報が表示されるので、迷宮探索に役立つだろう。

【熱狂の赤い火】

 火時計には、通常青い火が灯っているが、赤い火が灯ることがある。これを「熱狂の赤い火」と呼び、チャンスの瞬間となる。「熱狂の赤い火」の時は、BGMや敵シンボルも変化。

 「熱狂の赤い火」が灯っている状態で戦闘になると、戦利品スロットが派手になり、希少な戦利品が入手しやすくなる。さらに、戦利品スロットの上部にルーレットが追加され、当たると「熱狂の赤い火」が火時計にひとつ追加される。

 このため、「熱狂の赤い火」が灯っている時は、積極的に戦闘を狙っていくといいだろう。

【戦利品について】

 戦闘開始時には「戦利品スロット」が現われる。

 その戦闘で手に入る戦利品は、スロットの揃った目で決定する。未入手の戦利品は黄色で表示される。またスロットで同じ目が3つ揃うと、獲得できる戦勝点の倍率が上がる。
欲しい戦利品が出たり、同じ目が揃った時は慎重に戦闘を進めた方がいいだろう。

 また、鬼は1匹で現われるわけではない。必ず大将が率いた群れで一族に襲いかかってくる。そして戦闘に突入すると、敵の大将を倒すか、もしくは敵を全滅させることで、プレーヤーの勝利となる。

 経験値となる「戦勝点」と、交神を執り行なうために必要な「奉納点」は、敵を倒した分だけ得られる。そして戦闘に勝利した場合は、「戦勝点」と「奉納点」に加え、戦利品もゲットすることができる。ところが、敵の大将が逃亡すると全ての戦利品を持っていってしまうのだ。つまり、戦利品を狙って敵との戦闘が長くなると、それだけ敵が逃亡する機会が増えることになり、戦利品を持ち逃げされるリスクを背負うこととなる。

 多くの「戦勝点」を稼ぐため敵を全滅させるか、戦利品を必ず獲得するために、敵の大将に攻撃を集中させるか、プレーヤーの判断が問われる。

【鬼神との戦闘】

 迷宮内を進むと、強大な力を持つボスキャラに相当する鬼神(おにがみ)が現われる。通常の戦闘画面と異なり、一族の後方からの視点で戦闘を行なうことになる。

鬼神「桃果仙」
鬼神「鳴神小太郎」
鬼神「餅乃花大吉」

【進言】

 戦闘時、一族の出撃隊長はコマンドを入力し戦うが、出撃隊長以外は個性に応じた三通りの行動を「進言」してくれる。

 もちろん「進言」を採用せずに、プレーヤーが行動を指示することも可能。

【コーちんは戦闘もサポートしてくれる!】

 屋敷内で主人公一族をサポートしてくれるコーちん。

 実は屋敷内だけでなく、迷宮探索や戦闘においてもサポートしてくれるのだ。

 コーちんは迷宮内ではイタチに姿を変え、一族と共に行動し体力や健康状態、周辺の敵の強さなどに関するアドバイスをくれる。

 また、戦闘時には攻撃や術など、直接的なサポートを行なってくれる。しかし、時に攻撃しようとして転んでしまったりと、ドジな一面もあるのはご愛敬。

交神と遺伝

 「短命の呪い」によってわずか2年ほどしか生きられず、「種絶の呪い」によって人との間に子を成すことができない主人公一族。一族は「交神の儀」を執り行ない、神々と交わることで血を残すことができる。

 「交神の儀」を執り行なうためには、戦闘で得た「奉納点」が必要。神様に奉納点を捧げることで交神し、子を成すことができる。

【奉納点】

 神様によって必要な「奉納点」は異なり、能力が高い神様と交神するためには多くの「奉納点」が必要となる。そして、同じ神様との交神回数を重ねていくことで、神様の能力が上がり、交神時のセリフも親密なものになっていく。

 プレーヤーは自由に交神相手を選ぶことができ、能力の高い神様と交神したり、お気に入りの神様と交神回数を重ねたり、自由に選択することができる。

【遺伝】

 交神で受け継がれていく「能力」は属性ごとに分かれていて、各属性の棒グラフが長いほど素質が高いため、成長の目安となる。

 また、両親の顔の特徴や、体型などといった「容姿」も受け継がれていく。

 顔の模様や角などといった特徴がある神様が親の場合は、その子孫にも同様の特徴が出現する可能性もある。能力を取るか? 容姿を重視するか? 何を子孫に受け継がせるのか悩むのも、交神の楽しみの1つといえるかもしれない。

一族は神様と交神することで、その子孫の素質や能力に影響が出てくる(上2枚に示されたキャラクターの交神により下の2枚のスクリーンショットにあるキャラクターに遺伝している)

角の付いた神様と交神すると、角が生えてくる可能性がある(必ず生えるというわけではない)

新しい神様

 「交神の儀」によって交神できる神様。容姿は様々。本作より新たに登場する神様のうち、今回は4柱を紹介する。

【紅笠 お誘(ベニガサオユウ)】
「うふふ、私が誰だかわかってる?」

【坂上ノ菊理媛(サカノウエノククリヒメ)】
「初めてがあなたでよかったわ」

【八尋鰐彦(ヤヒロ ワニヒコ)】
「血の匂いがする女か」

【若竹コサン(ワカタケ コサン)】
「掘り出し物とは、ボクのことです」

(船津稔)