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Hulu、PlayStation Vita TVに対応

Hulu Japan「画質にはこだわっている」

12月19日 サービス開始

今回質問に答えてくれた、プロダクト部の福田剛部長、賀 亮プロジェクトマネージャー、江原槙子PRマネージャー

 フールージャパンは、12月19日よりPlayStation Vita TVに対応したと発表した。月額980円でPS Vita TVから動画を見放題で楽しむことができる。なお、対応したのを記念し、新規でHuluに登録した人には1カ月無料のトライアルが提供される。動画再生時の画質は720Pに対応。

 Huluはすでに多くのデバイスに対応し、各デバイスに合った最良の画質で映像を配信している動画サービス。プレイステーション 3に対応しており、PlayStation Vita TVのインターフェイスはこれと全く同じ、リビングルーム向けのインターフェイスを採用。コントローラーやリモコンといったボタンを持ったデバイスで操作する時に、わかりやすく操作できるように工夫されている。映画やドラマなどカテゴリーの移動は縦方向のキー操作で行ない、それぞれのカテゴリー内のタイトルに関しては横移動で行なうインターフェイスだ。

 Huluはアカウントで管理されており、すべてのデバイスが連携。たとえば携帯やタブレットなどで外出先で映画を見て、帰宅したところでテレビでその続きを見るといったことも可能。

 このほど、フールージャパン社内でサービスの一部を見ることができたが、非常に美しい映像が楽しめた。この点について同社のプロダクト部・部長の福田剛氏は「映像にはこだわりを持っている」と説明。エンコードエンジンを専門に作っている部隊が社内に存在し、ビットレート内でベストの映像を実現するようエンジンを設計している職人がいるのだという。

 さらには、コンテンツホルダーから提供された映像素材を社内でチェックし、社内基準を満たしていない場合、提供元と交渉しよりよい素材を入手できるように努めるのだという。もしこの社内基準を満たさない映像素材しかない場合は、配信を行なわないこともあるということで、それだけ厳しいチェックを経て映像が配信されているのだという。

 PS Vita TVへの期待としては、「ライトゲームユーザーや、セットトップボックスで映像を見たいと思っている人が利用すると思う。PS Vitaは間違いなく、TVで見る上で1番敷居の低いデバイス」ということで、ゲーム機の中では1番ライトな層に向けたデバイスとして期待しているという。

 現状HuluはPS Vitaには対応していないが、PS Vita TVが対応したことで、「PS Vitaでも(サービス)をやりたいと思う」と前向きな姿勢を示している。また、発売が迫ってきたプレイステーション 4についても「ぜひ対応したいと思います」とコメントしている。
 なお同社のPRマネージャーを務める江原槙子氏によれば、2013年はHuluの会員が倍増。また、50社以上のコンテンツパートナーから日本国内で配信されている映像タイトル数は、12,000タイトルにも及ぶという。これら膨大な数のコンテンツにアクセスしやすいように、ユーザーが視聴したタイトルや、似たような傾向を持った他のユーザーの傾向を見ながらオススメタイトルを表示させる機能なども充実させている。

 福田氏は「Huluは、トライして初めてわかるコンテンツ。1カ月無料のトライアルも実施しているので、年末はPS Vita TVでどっぷりと楽しんでほしい」とアピールした。

PS Vita TVのトップページ
PS Vitaの画面
カテゴリーの移動は上下、カテゴリー内のコンテンツの移動は左右
字幕の切り替えも可能。日本語だけでなく英語も可能
PS Vita TVから会員になることもできる。表示されたQRコードを携帯で読み取り会員登録を行なう方法と、PCからコードを登録する方法、そしてPS Vita TVのアプリから直接登録する3つの方法が用意されている

(船津稔)