写真とスペックで見る「PlayStation Vita TV」

　「プレイステーション」ファミリーの新しいエンタテインメントシステム「PlayStation Vita TV」（PS Vita TV）。「PS Vita TV」はPlayStation Vitaのチップセット、システムソフトウェアを採用し、TVに接続するプレイステーションプラットフォームとしては最小の約6.5×10.5cm（横×縦）のコンパクトサイズを実現。

　本体にはコントローラーを持たず、DUALSHOCK 3を2台まで接続可能。画面も搭載されていないが、こちらはHDMI出力端子 (HDMI-CEC)を搭載しており、「ブラビアリンク」をはじめとした、HDMI機器制御に対応。本機の起動とともにTV電源をONにすることが可能。バッテリーこそ内蔵していないが、PS Vita同様、スタンバイモードでシステムの状態を一時保存し、本体を節電状態で待機させることができる。

　ゲーム機能の点では、PS Vitaカードスロットを搭載し、PS Vitaカードのゲームをプレイ可能。さらに、新型PS Vita（PCH-2000シリーズ）同様、1GBの内蔵メモリーカードを搭載。別に用意されているメモリーカードスロットにメモリーカードをセットせずとも、ゲームをすぐにプレイすることはできる。

　リリースでは、「PS Vita TV」では「PS Vita向けの1,300本以上ものゲームがプレイ可能」とうたわれているが、この数字にはPS Vita用タイトルだけでなく、PSPタイトル、ゲームアーカイブス（初代PlayStation）のタイトルが含まれている。ただ、タッチスクリーン、背面タッチパッドやモーションセンサー、カメラ、電子コンパス、マイクなどのPS Vitaの各種センサーを用いた操作は、DUALSHOCK 3では使用できないことから、現状、PS Vita TVで全てのPS Vitaゲームが遊べるわけではないということになる。

　また、今後実施されるシステムソフトウェアアップデートにより、PS4のリモートプレイ、およびワイヤレスコントローラー（DUALSHOCK4）に対応する。これにより、PS Vita TV上で、ほぼすべてのPS4専用タイトルをPS4と変わらない操作感で楽しむことが可能という。

　100BASE-TX止まりだが、有線LANを搭載していることもPS Vitaとの違いとなる。より安定したネットワーク接続が望める。無線LAN機能は、IEEE 802.11b/g/nに対応とPS Vitaと変わりない。「ブラウザー」、「Eメール」、ボイスチャットやテキストチャットが楽しめる「パーティー」などの基本機能はもちろん、PS Vita同様「Music Unlimited」や「radiko.jp」で音楽やラジオ、「Reader for PlayStation Vita」で電子書籍、そして「TSUTAYA TV」、「niconico」、「Hulu」などの対応動画サービスといったPS Vita向けの各種ネットワークサービスが利用できるほか、「プレイステーションプラス」も当然ながら利用可能。

　PS Vitaのメモリーカードに保存された動画や「ブラウザー」の動画を再生中に、画面上のボタンを操作することで、簡単にPS Vita TVへ送信し、動画の続きをTVの大画面で再生可能。この場合、PS Vita本体は、再生アプリを通じて動画の前後操作や早送りなど、リモコンとして利用できる。また、「nasne（ナスネ）」にも対応しており、「nasne」に保存されているコンテンツを楽しめるだけでなく、PS Vita TVのゲームデータおよびセーブデータなどをネットワーク経由でnasneにバックアップできる。

　なお、「PS Vita TV」とDUALSHOCK3、メモリーカード8GBを同梱した「PlayStation Vita TV バリューパック」も11月14日に発売となる。価格は14,994円。