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「タワー オブ アイオン」新アップデート「Episode 4.0 Advance」先行体験レポート

アトラクション性の高い3つの新インスタンスダンジョンを一足先に紹介

8月6日 実装予定

 エヌシージャパンはWindows用MMORPG「タワー オブ アイオン」において、8月6日に新アップデート「Episode 4.0 Advance」を実施し、新たに5つのインスタンスダンジョンや新装備などをリリースする。

 今回はそのうちの3つのインスタンスダンジョンを一足先にテストプレイさせてもらった。3つのインスタンスダンジョンはどれも入場条件がLV65以上、参加人数は6人か6人以上となっており、高レベルパーティ向けに調整されている。

 さらにどのインスタンスダンジョンも既に実装された「暗黒のポエタ」などのように、ただモンスターを倒すだけでなく、アトラクション的な仕掛けや複雑なミッションを戦略的に解いていく趣向がより推し進められている。入念な事前の準備や、息の合ったパーティメンバーを募ることが必要となるダンジョンとなるだろう。

氷に閉ざされたベリトラ軍の武器庫「ヨルムンガンドの橋」

「ヨルムンガンドの橋」

 まず最初に向かったのは「ヨルムンガンドの橋」で、最大6人で挑めるインスタンスダンジョンだ。カタラム近隣の山脈に存在する龍族の武器庫で、ここに存在するベリトラ軍の攻城砲「ボンバード」を制限時間内に破壊するという、ミニゲーム型のインスタンスダンジョンになっている。

 ただしボンバードを破壊する手順はなかなか複雑で、一筋縄ではいかない。4つの警戒所にある動力装置を破壊したのち、マップの開始地点にある戦車に乗車、移動させて最終地点にあるボンバードを破壊しにいかなければならない。

 ただし、動力装置を1度奪っても敵の奪還部隊が差し向けられ、仲間を護衛として置かないと取り返されてしまう。奪還部隊は最終地点手前にある橋を動作させれば出なくなるものの、今度は移動速度が遅い戦車をボンバードの前まで持っていかなければならず、戦車を移動させていると追手がマップに次々とポップする、と簡単には攻略できない。

 印象としてはFPSの陣取り戦のような趣きがあり、人員の配置や動き方にかなり気を配る必要があると感じた。個々の動力装置や、ポップするエリート級モンスターも固くて倒すのに時間がかかる上、行動を阻害する変身魔法を使ってきたりなどなかなかいやらしい行動で遅延をしかけてくる。何度も挑戦して行動を最適化していかないと、クリアするのは難しいだろう。

雪山の奥、切り立った崖の上に立つ砲撃基地。巨大な塔から伸びるラインは、4つの動力装置に繋がっている
動力装置を攻撃して破壊するとエネルギー供給を遮断することができる。しかしダメージが通りにくいため破壊には時間がかかる上、後々奪還部隊がやってくるため、4つ全てを遮断するのは一苦労だ
守備隊が山ほどいる警戒所の向こうに、目的のボンバードを守るスルカナの大結界が見える。動力装置を遮断していると橋の基部に橋制御装置が現われるが、筆者は制御装置を使用中に動力装置を奪還されて制御装置を消されてしまうというアクシデントに見舞われた。もちろん橋の向こうにも大量の守備隊がいるため、戦車で来る前に排除しておきたい
大結界は攻城戦車で破壊するしかないが、戦車は自衛手段が無く、移動速度が遅い。おまけに道中には移動速度を落とすトラップ床が存在するため、単に結界前に行くだけで数分かかる。ボンバードを撃破すると、セラミウムの功績勲章や激戦の粉などが入った宝箱をドロップする

荘厳な古代ルーン族の墓所で3Dアクション「ルーンの安息所」

「ルーンの安息所」マップ

 続いて向かったのは「ルーンの安息所」、こちらも入場人数は6人までとなっている。このダンジョンには3つの入り口があり、それぞれにパーティメンバーを振り分けて同時に攻略しなければならないのが特徴だ。パズルRPGの要素も感じられ、他の仲間たちと攻略スピードを合わせることも必要になるだろう。

 今回は最も道のりの長い「傷ついた墓所」ルートに挑戦させてもらった。内部は洞窟状のマップになっており、壷や棺がところどころにある。棺を開けるとモンスターやスティグマがランダムで出現する。またマップの先にある扉は自力では開けられず、他ルートの開閉装置を操作してもらう必要がある。先に進むルートや宝物庫に続く扉もあるため、協力して探索する必要がある。

 「傷ついた墓所」は暗くじめじめした洞窟を行くルートで、コウモリが飛び交ったりなど不気味さを漂わせている。一方で至る所にお宝が存在し、映画「インディジョーンズ」をも彷彿とさせるような雰囲気を思わせてワクワクさせてくれる。

 終盤には神殿のような開けた場所があり、ここでは移動する床に乗って扉を目指さなくてはならないという、まるで3Dアクションゲームのようなステージになっている。カメラワークや、滑空など特殊動作も含めた操作練度が必要になっており、かなり特徴的だ。

 取材時間の関係で今回は見られなかったが、ルートを超えた先ではメンバーが合流できるようになっており、そこにはネームドモンスターが待ち構えている。ただし一定時間を過ぎるとモンスターはいなくなってしまうので、息を合わせつつ、素早さも求められるアスレチック要素満載のダンジョンと言えるだろう。

幻想的な谷の奥といった風な荘厳な雰囲気のマップ。まずは3つの鍵のうちひとつを選択し、どの入口から入るかを決めることに。今回は裏ぶれた雰囲気の「傷ついた墓所」を選択
映画「インディジョーンズ」のような雰囲気もある「傷ついた墓所」内部
「傷ついた墓所」ルートのハイライト、移動床のある広間。中央の足場にある大砲を使わないと次の通路に続く扉を破壊できない。筆者は距離感が掴めず2度も落ちてしまったが、習熟したプレーヤーならば滑空によるショートカットも思いつくかもしれない。ぜひ挑戦してみてほしい
最深部永遠の在り処に到着、ここで最後の仲間と合流できる。制限時間内に来れば中央に3体のネームドモンスターが出現している。リンクして同時に襲いかかってくるため倒すのは難しいが、倒すと貴重なアイテムをドロップする

24人で守りきれ! 敵軍に囲まれた砦で防衛戦が繰り広げられる「鉄壁の砦」

「鉄壁の砦」マップ

 3つ目のインスタンスダンジョンは「鉄壁の砦」。入場条件はLV65以上で第81基地の占領が必須となっているもので、入場人数は24人と大所帯になっている。

 自軍NPCの司令官を守りながら、制限時間内に敵を討伐してポイントを稼ぐのが目的のインスタンスダンジョンで、得られたポイントごとにランク報酬が獲得できるという。もちろん目指すは高ランクだが、ディレクターの栗原裕太氏も「何度も挑戦しているが最高ランクは取ったことがない」というくらい、かなり難易度は高いようだ。

 こちらは大人数ということもあり、まさに攻城戦のような趣きになっている。フィールド自体がインスタンスダンジョンとしてはかなり広く、守るべき砦も高低差のある複雑な地形で、押さえるべき要所を把握するだけでも大変だろう。いかに守り、反撃してポイントの高い敵指揮官を討ち取るか? どの侵攻ルートで攻撃するか? 事前の作戦会議だけでもかなり頭を悩ませることになるだろう。

内部に入ると、1分間の準備時間のあとに戦闘開始となる。開始と同時に思わぬ方向から強襲があり、筆者は相当慌てることになったが、このように司令官NPCは四方八方から狙われている。彼が死亡するとゲームオーバーとなるため、本陣の守りは万全にしておこう
砦内は高低差があり、ここだけでかなり広い。プレイ中は気付かなかったが、マップをよく見ると地下水路という怪しい地名もあるため、敵の侵入経路はかなり多そうだ。備え付けの防衛機構もうまく活用したい
味方NPCは各入口にもいて、倒されると減点されてしまう。栗原氏によると「1度でも減点されると最高ランクは難しい」との話なので確実に守った方がよさそうだ。一方敵前線駐屯地には高得点の司令官やオブジェクトが存在する。ただしびっくりするほど守りも厚いので1パーティでは返り討ちにあうかもしれない
各地にある補給基地や、敵司令官がドロップする補給箱から弾丸などの補給物資を確保できる。動かせそうな敵軍戦車も確認したので、何人かでこうしたオブジェクトを動かして一気に敵陣地を攻めおとすこともできるかもしれない

残り2つのインスタンスダンジョンも紹介

「サウロの軍需基地」
「激戦地カマル」

 ここからはおまけとして、5つのアップデートの内、残り2つのインスタンスダンジョンもちらっと見せていただいたので、その様子も写真と共にお伝えしていく。

 「サウロの軍需基地」は入場可能レベルは65以上で、入場人数は6人のパーティー専用となるダンジョン。道中に多数のネームドモンスターや「秘密の鍵の箱」が設置されており、そこから「ルーンの石室の鍵」が得られる。集めた鍵の数に応じて最後に戦えるネームドモンスターのランクが上がるという仕組みだ。もちろん道中のネームドモンスターもヒーロークラスの装備などをドロップするため、周回する実力があればかなり旨味のあるクエストと言えるだろう。

 もうひとつは「激戦地カマル」。12対12で戦うPvPのインスタンスダンジョンで、町中にいる龍族兵士やオブジェクトの撃破、捕虜の救出などでポイントを獲得して、最終的なポイント獲得数を争っていく。途中で戦車や補給物資など役に立つアイテムやオブジェクトが増えていくため、うまく活用していきたい。

「サウロの軍需基地」は、いたるところにネームドモンスターが見受けられる、戦闘に特化したインスタンスダンジョン。道中にはカタラマイズのボスである「ヒペリオン」も……。
龍族に襲われ、変わり果てた町という特殊なロケーションとなっている「激戦地カマル」。建物は破壊され、至る所に力尽きて倒れ伏す住民の姿があって涙を誘う。ただし高得点を狙うならば、逐一住民を助けるよりも、高ポイントの指揮官を探し出して叩く方が優先されるかも

(安田俊亮)