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【ChinaJoy 2013】「女神連盟」、「射鵰英雄伝 ZERO」、「DRAGON SWORD」

中国MMORPGの方向性を3つのタイトルから分析

7月26日~29日開催(現地時間)

会場:上海新国際博覧中心(Shanghai New International Expo Centre)

 様々な新作タイトルが出展されるChinaJoy 2013。本稿ではその中でもMMORPGにフォーカスしていきたい。中国のMMORPGは現在、2つの方向に進化しているように思える。1つがコンシューマーゲームに勝るとも劣らないアクション性を追求し、3Dグラフィックスで美しくリッチな世界を構築しようというもの。

 もう1つが2Dグラフィックスにこだわり、戦闘時のリアルタイム性を省き、戦闘前の準備に注力するブラウザゲームの方向性。こちらもグラフィック的にはどんどん情報量が増えており、華麗な世界を追求している。

 今回は遊族ネットワークの「女神連盟」、完美時空の「射鵰英雄伝 ZERO」、NET EASEの「DRAGON SWORD」という3つのMMORPGを取り上げたい。どの作品も中国ユーザーと開発者が求める方向性が感じられる作品である

美しい女神達と冒険を楽しむブラウザMMO「女神連盟」

コンパニオンと特別なシートでプレイできる
女神をイメージした衣装

 遊族ネットワークの「女神連盟」は中国のブラウザMMORPGのトレンドを強く感じさせる作品だ。プレーヤーは美しい女神を味方につけ、仲間を集めながら世界を旅していく。現在クローズドβテスト中で、オープンβも近日行なわれる予定だ。

 目を惹かれるのがグラフィックスである。2Dのクォータービューで幻想的な世界がとても細かく描き込まれている。幻想的な風景の中を、きらびやかな鎧をまとったたくましさと端正さを併せ持つ英雄達が進んでいく。日本や欧米と異なる独特のファンタジー世界が展開している。

 本作の大きな特徴は“女神”を味方につけるところ。女神は月の女神や、自然の女神、夜の女神といった何人もの美しい女神がいて戦闘では常に後ろに控え、支援してくれる。プレーヤーはソロプレイでも何人ものキャラクターを連れたパーティを組んでおり、この編成と女神を組み合わせることで、自分なりの戦い方を組み上げていく。

 戦闘はオートで、戦闘中のアクションはほとんどない。パーティの編成や装備、スキルのカスタマイズなど、戦闘前の準備に時間を掛け、戦闘そのものは見ているだけでサクサクと進めるというのが中国のブラウザMMORPGの傾向だという。

 会場では事前に登録した人が「VIPルーム」に入ることができ、女神のコスプレをしたコンパニオンと一緒のシートに座りプレイをすることができた。こういったアピールの仕方もChina Joyでよく見られる手法だ。中国のプレーヤーの想いをとてもストレートに実現していると、様々なところで感じた作品だった。

【女神連盟】
細かく描き込まれた世界。女神達のデザインも力が入っている

アクション性の高い駆け引きが熱いMMORPG「射鵰英雄伝 ZERO」

ゲームコントローラを使ったプレイも可能だった
こちらも特別席が用意されていたが、来場者はゲームに夢中だ

 完美時空のMMORPG「射鵰英雄伝 ZERO」は香港の武侠小説家・金庸氏の「射鵰英雄伝」を原作とした作品だ。クローズドβテストもまだ未定であり、8月に体験会を予定している。China Joyでは体験会に先がけプレイすることができた。

 「射鵰英雄伝 ZERO」は“巨大な敵との駆け引き”に特化した印象を受けた。のしのしとこちらに向かって歩いてきて、範囲攻撃などもしてくる強大な敵に、距離を取りチャンスを逃さずダメージを与える。キャラクターの動きはきびきびとしており、技のレスポンスもよく、演出も華麗であり完美時空の技術力の高さを感じさせた。

 ボスと戦うMOフィールド、敵がたくさんいるMMOフィールドに加え、決められたコースでタイムアタックを行ない、ルートにあるコインを取っていくといった要素も確認できた。かなりアクション性の強い作品となりそうだ。

 現時点では敵の体力が大きすぎるようで、戦闘は単調になりがちかなと感じた。本作も特別シートでコンパニオンと一緒にプレイできるのだが、「何もそんなにつまらそうにしなくても……」と声をかけたくなってしまいそうなほどコンパニオンが退屈してしてしまっていて、反対にプレーヤーはコンパニオンを全く気にせず敵の攻撃を避けるのに夢中という感じになってしまっていた。ゲームからは開発者の強い思い入れが伝わってくるだけに、どのようなゲーム体験を提供できるか、そのバランスが鍵となりそうだ。

【射鵰英雄伝 ZERO】
コンパニオンの衣装はかなり凝っていた
アクション性が高く、敵の攻撃を見切る戦い方が求められる

頭身が驚くほど異なるキャラが並ぶ盛りだくさんなMMO「DRAGON SWORD」

ボタン連打でもコンボ攻撃が繰り出せるなど、アクションが気持ちいい

 NET EASEの「DRAGON SWORD」は美しい容姿のキャラクターと、かわいらしい獣人キャラクターが登場するMMORPGだ。キャラクターのアクションに注力し、多人数の敵をなぎ倒していける派手さがあるという、今回のChina Joyの複数のタイトルが見せた方向性と同じベクトルを持つ作品だと感じた。

 キャラクターは銃も使いこなし、SF要素とファンタジー要素が盛りこまれている。種族は剣を使う「皇族」、重火器を使う「炎族」獣人キャラクターの「萌族」があり、萌族は他の種族と、頭身、目の大きさ、全てのバランスが異なり、同じゲームのキャラクターと思えない。他にもファンタジーとSF要素など、マップ画面が何故か絵本風だったり、様々な要素が絡み合うのが本作の大きな特徴となると感じた。

 今回はインスタンスフィールドでの戦いが体験できたのだが、巨大な鉄柱がつり下げられ動いてきたりフィールドに様々な仕掛けがあり、萌族はかなり早いダッシュで移動できるといった他の作品以上にアクションゲームのような要素を盛りこもうとしていると感じた。

【DRAGON SWORD】
違う作品かと思うほどにデザインが異なる種族
フィールドの仕掛けに特にアクション性が感じられた

(勝田哲也)