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【JAEPO 2013】セガブースレポート

新作に隠し球など重厚な出展内容

2月15日、16日 10時~17時開催(一般日は16日)

会場:幕張メッセ4~6ホール

入場料:1,000円(16日当日入場券)

(小学生以下、60歳以上は入場無料)

 株式会社セガは、完全新作3タイトル「CODE OF JOKER」、「ホルカ×トルカ」、「北斗の拳 BATTLE MEDAL」を中心に、稼動タイトルの最新バージョンを多数取り揃える重厚なブース展開。映像出展のみのタイトルもあったが、「間に合わないのではなく、出したくてもスペースが足りなかったのでは?」とさえ思える豊富なタイトル数は「さすが!」の一言だ。

 映像出展では、プレゼンテーションの最後に“隠し球”が控えていた。ブース正面の巨大スクリーンに“特報”がドン! と表示された後「製作総指揮 西山泰弘」の文字。続けて「群雄に賭けて 戦場を駆けろ」、「メダルゲーム界の新星」と表示されると、三国志の武将らしき英雄たちが戦うシルエットが舞い踊る。

 最後に表示されたロゴとタイトルは「THE WORLD OF THREE KINGDOMS」。シメは「製作快調!」の文字。掲載不可とされたため文章による説明となった点、平にご容赦願いたい。「三国志大戦」シリーズを大ヒットさせた西山氏が手がける新作メダルゲーム。今後の続報に期待大だ。

「CODE OF JOKER」

 先日行なわれたロケーションテストでも好評を博した思考型トレーディングカーゲーム。セガのTCGというと「WCCF」、「三国志大戦」、「戦国大戦」など“実物のカード”を使用するイメージが強いが、本作はカードを完全デジタル化。カードの購入はターミナル筐体にある「カード自動販売機機能」を利用。ターミナルには、カードプレゼント機能、ランキング機能も用意される。

 ゲームはターン制で、デッキは40枚構成。同じカードは最大4枚までセット可能。カードにはユニット、進化ユニット、トリガー、インターセプトの4種類がある。最初に配られる手札は2枚で、制限時間内であれば何回でも引きなおしが可能。使用には“キャパシティポイント(CP)”と呼ばれるポイントを消費。回復するCPはターンごとに少しずつ増えていく。なお、カードによってはCPを消費しないものもあるようだ。

 ユニットは相手を攻撃したり、逆に相手の攻撃をブロックするカード。進化カードは、同属性のユニットと重ねることでそのユニットを上位種に進化(強化)させる。トリガーとインターセプトは、手札右上にある4カ所の専用スペース「トリガーゾーン」にセットするカード。トリガーは一定条件を満たすとCP消費なしで自動的に効果が発揮されるが、インターセプトはプレーヤーの任意という違いがある。

 フィールドに出現させられるユニットは5体までで、攻撃対象に選べるのは相手プレーヤーもしくは行動が終わっているユニット。ユニットにはBP(バトルポイント)が記されており、攻撃判定はBPを比較して大きいほうが勝ち。BP1000ごとに相手のライフを1削れる。BP差が2倍以上あるときは“オーバーキル”となり2ライフを削れる。ライフ初期値は現状20となっていた。

 敵を撃破したユニットは“クロックアップ”でレベルと攻撃力が上昇。敵を倒すだけでなく、手札内に同じユニットがあるときは重ねる(オーバーライドする)ことでクロックアップと同様の効果が得られる。上昇レベルは最大3まで。オーバーライドを実行すると、手札を1枚ドロー可能。かなり攻撃的なシステムだ。

 さて……恐らく本作最大のポイントになるであろう存在が“ジョーカーカード”。画面右下にある赤い“ジョーカーゲージ”がMAXになると手札にジョーカーカードが出現。ジョーカーゲージは、ターン終了またはライフにダメージを受けたときに上昇。ジョーカーカードの発動は、相手よりライフが低い状態でプレーヤーに重ねることに発動。ジョーカーの効果はフィールド全体に及ぶ。

 現状、デッキ編集はロケーション端末のみとされており、「PCやスマートフォンに対応すればいいのになぁ」と思っていたが、後に行なわれた西山総合プロデューサーのプレゼンテーションステージで「現在対応を進めている」とアナウンスがあり、一安心。未知数の部分は多いが、これまで意欲的なアーケードTCGを多数輩出してきたセガだけに、幅広い層から高い関心が寄せられそうだ。今夏稼動予定。

ホルカ×トルカ

 年配の方々には温泉地などでおなじみの「スマートボール」風にプレイするメダルBET方式デジタルスマートボール。パチンコのように釘が規則的に配置されたフィールドの下が液晶画面になっており、上から投下されたボールが通った場所が“掘り進んだ”かのようにめくれていく。ただやみくもに投じるのではなく、液晶画面に表示されたヒントを頼りにボールを落とすのがポイント。

 画面下にはボールが通過するスロットが9つあり、ドクロマークで表示されたスロットに入るとミス。発掘したぶんだけメダルをゲットできるが、より多くのメダル獲得を目指すべくゲームを継続することも可能。ただし、ドクロマークのスロットに落ちたら、それまで獲得していたメダルもすべて没収。このあたりはタイトルそのままの仕組みというわけだ。

 筆者が個人的に興味深かったのは、ゲームのテンポ。次世代スマートボールというキャッチよろしく、上からボールが落ちてきてコロコロと弾んでいく様子は“癒し”さえ感じるマッタリテイスト。その一方で、お宝を発掘していくジャックポットは液晶演出がガラリと変わるなど実に刺激的。筐体リンクによるボーナスゲームも実装予定といい、メダルゲームファンは要チェックの新台となりそうだ。今夏稼動予定。

北斗の拳 BATTLE MEDAL

 1983年に少年ジャンプに掲載され、世紀末的大ヒットを記録したコミックス「北斗の拳」をモチーフにしたメダルゲーム。筐体中央で両手を広げたラオウの姿は、もはや説明不用。当然ただのオブジェではなく、フェイシャルモーションでしゃべるほか、突発アタリ演出でプレーヤーの度肝を抜いていくる。

 巨大なラオウもさることながら、手元の自動メダル発射装置も相当なもの。左右グリップ式になっており、握ると振動とともに「ドドドドドド!」と原作コミックのオノマトペばりに怒涛のコインがシュートされる。当然狙って少しずつ撃てばいいのだが、ブースではメダル使い放題ということもあって、どのサテライトも消防車の放水状態。あまりの迫力に、ちょっと変な笑いが出てしまったほど爽快感に満ちていた。

 筐体デザインだけでなく、ジャックポットチャンス中「激闘BB」にボールが入ると発生するド派手なバトルボーナス、業界初をうたう自分で狙える物理抽選のスーパーリーチなど、メダルゲームとしての刺激もたっぷり。今秋稼動予定。

ALL.Net P-ras MULTI

 昨年9月より稼動中のアミューズメント施設向け配信サービス。バージョン2となり、ソフトウェアのバージョンアップ速度、既存タイトルへの新機能追加、Aimeカードへの対応など、店舗・ユーザーともに利便性の向上がはかられている。

 現時点で「アンダーナイト インヴァース」、「GUILTY GEAR XX ΛCORE PLUS R」、「ゲーセンラブ。」の3タイトルに対応するが、4月より「ファントムブレイカー アナザーコード」、「アンダーディフィートHD+」、今夏より「カラドリウス」の追加対応が明らかにされた。

【ファントムブレイカー アナザーコード】

2011年にXbox 360で発売された対戦格闘ゲーム「ファントムブレイカー」をアーケード向けに調整。スピード、クイックネスに主眼が置かれているといい、爽快感あふれる戦いが楽しめる。今春稼動予定

【アンダーディフィートHD+】

コンシューマ版「アンダーディフィートHD」をアーケード向けにアレンジ。初代「アンダーディフィート」を再現する擬似縦画面モードのほか、HD画面をフル活用した「ニューオーダーモード」、さらには再アーケード化にともない新要素を加えた「ニューオーダー+モード」を用意。今春稼動予定

【カラドリウス】

キャラクターデザインにヤスダスズヒト氏、サウンドにベイシスケイプを迎えたゴシックホラーシューティング。企画・製作は「雷電III」、「同IV」を手がけたMOSS(モス)。Xbox 360版が4月25日に発売されるので、稼動前にコンシューマで研鑽を積んでみてはいかが? 今夏稼動予定

その他の出展タイトル

【ボーダーブレイク mobile -疾風のフロント-】
「ボーダーブレイク」のスマートデバイス向けサービス。対象機種はiOS。世界観を踏襲した20人対20人のカードバトルが楽しめる“カード育成RPG”。既報のとおり現在事前登録受付を実施中。終了期日は未定。「ボーダーブレイク」コーナーに出展されており、一般公開日に行く予定の人は要チェック!

【StarHorse3 SeasonII BLAZE OF GLORY】
豪奢な筐体でプレーヤーを魅了中の「StarHorse3」がバージョンアップ。5頭で1チームを組んでレースに挑む全国大会プレミアムカップ「チーム戦」の導入、勝利すれば特別なアイテムがもらえるメモリアルレース、オリジナル馬券「カラーズ」の復活など、刷新されたイメージカラーの“赤”に相応しい熱い内容となっている。今夏稼動予定

【StarBoat PROGRESS】

自らの分身たるボートレーサーを育成し、賞金王を目指すメダルゲーム「StarBoat」シリーズ第2弾が登場。デイレース平和島、ナイターレース住之江、サンセットレース大村とボートレース場の1日が堪能できるほか、「芦村幸香」選手、「喜多須杏奈」選手など女子選手を大幅追加。総勢200名以上の実在レーサーが登場。コミックス「モンキーターン」から「榎木祐介」選手、「潮崎俊也」選手など新たなゲストキャラも参戦する。今夏稼動予定

【箱絵巻まんぷくどうぶつえん -たのしいどうぶつえんにようこそ!-】
キッズ向けメダルゲーム「箱絵巻」シリーズ第2弾。動物たちに餌を与えながらメダルを獲得していく。前作「箱絵巻まんぷくすいぞくかん」同様、4枚のモニターを行き交う動物たちは見ているだけで楽しげ。熱帯雨林など6種類のステージに、さまざまな野生動物、はてはマンモスなど時代を超えた生物も! 大群が押し寄せるなどテンポよく展開していくボーナスステージはなかなかの迫力。3月稼動予定

【ボーダーブレイク ユニオン Ver.3.0】
【100&メダル HYOZAAAN!!】
【Bingo Drop】
稼動中
稼動中
稼動中

(豊臣和孝)