株式会社スクウェア・エニックスは、アーケード用オンラインマルチ対戦型ダブルガンアクションゲーム「ガンスリンガー ストラトス」の稼働を2012年7月12日に開始する。プレイ料金は2プレイ/200円。プレイ人数は1～8人。

　賞金付き全国大会が開催されることなどで大きな注目を集める本作について、本誌ではゲームシステムやイベントなど様々な情報をお伝えしてきたが、稼動を間近に控えた今、改めてゲーム概要を紹介したい。

■ 筐体紹介

　まずは筐体から紹介していきたい。ゲーム画面は60インチプラズマディスプレイを採用。大画面、フルHD、60fpsで対戦が楽しめるようになっている。

　そして最も注目したいのがダブルガンデバイスだ。移動、射撃、ジャンプ、カメラといった全ての操作はこのダブルガンデバイスで行なう。単に2丁を使うだけでなく、2丁をそれぞれ独立させれば別々の標的を狙うことができる「ダブルガンスタイル」、左右に重ね合わせるように合体させるとショットガンなどの武器が使える「サイドスタイル」、縦に合体させると高火力のビーム砲などが使用できる「タンデムスタイル」と、組み合わせで攻撃方法が切り替えられるようになっている。なお、移動は左ガンデバイス後部にあるスティックで、ジャンプは右ガンデバイスにあるボタンで行なう。

左からダブルガンスタイル、サイドスタイル、タンデムスタイル。このようにダブルガンデバイスには3通りの組み合わせがあり、その組み合わせに応じて、キャラクターが使用する武器が変化する

■ 世界観/ストーリー/主要キャラクター紹介

　世界観・原案は、株式会社ニトロプラスの虚淵玄氏が担当。「ガンスリンガー」は拳銃使い、「ストラトス」は成層圏という意味を持っている。

　キャラクターデザインは、島崎麻里氏、ワダアルコ氏、コヤマシゲト氏が担当。阿部 敦さん、金元寿子さん、植田佳奈さんら、キャラクターのCVを担当する声優陣も豪華な面々となっている。

■ 風澄 徹：Tohru Kazasumi

　16歳。仲間思いで責任感が強い。さらにお人よしで他人から頼られがちなため、何事につけても慎重な判断を心がけようとする癖がある。考えすぎて物事の展望が悲観的に偏り、物言いがシニカルになることもあるが、基本的には人情家で義に篤く、窮地に陥っている相手を見ると放っておけない。CVは阿部 敦さん。

■ 片桐 鏡華：Kyoka Katagiri

　16歳。好きな相手には非常に優しく献身的だが、嫌いな相手には徹底して冷酷非道。当人は合理的に振舞っているだけで、裏表を見せているつもりはない。徹に恋しており、態度のはっきりしない彼に苛立ちながらもアピールを続けている。過保護な兄の鏡磨には辟易しつつ、家族としての情は持ち合わせている。CVは金元 寿子さん。

■ 片桐 鏡磨：Kyohma Katagiri

　17歳。プライドが高く直情的。世界に対して己の力を見せつけることを求めて止まない挑戦者。徹の価値観には共感できず、人徳で世渡りをしている軟弱者と罵倒している。だが内心では彼の実力を理解しているため、無視できず目の敵にする。妹の鏡華を溺愛しているが、その想いは通じていない。CVは西田 雅一さん。

■ レミー・オードナー：Remy Odhner

　11歳。ブライアン博士の養子。生まれつきの超能力で、幼い頃本当の両親を殺してしまった。その後博士にモルモット扱いされ、短気で残忍な性格となる。人体改造で強化された能力により、時空を超越して過去へと逃走。目障りな邪魔者として平行世界の自分(とその仲間たち)を抹殺しようとする。CVは沢城 みゆきさん。

■ 竜胆 しづね：Sidune Rindo

　15歳。片桐家が鏡磨につけたメイド兼ボディガード。実は古来から裏社会で暗躍してきた暗殺者一族の末裔。鏡磨にベタ惚れしており、主人の前では愛くるしいメイドを装い続けているが、鏡磨の敵対者、および彼の周辺の女性に対しては冷酷かつ容赦なく攻撃する。オルガは生き別れの姉である。CVは植田 佳奈さん。

■ アーロン・バロウズ：Aaron Burroughs

　27歳。職業軍人として数多の戦場で華々しい経歴を重ねてきた百戦錬磨の精鋭兵。質実剛健を絵に描いたような堅物で、強固な信念と実直な性格は部下たちに慕われているものの、やや偏屈で融通が利かない部分もある。コードネーム「グレイハウンド」で呼ばれ、第一次時空越境作戦に参加している。CVは子安 武人さん。

■ オルガ・ジェンテイン：Olga Janetine

　22歳。裏社会で活躍するフリーの工作員。第二次時空越境作戦にはレミーの身柄を確保し、現代に連れ帰るために志願した。本名は竜胆オリカ。竜胆しづねの姉だが、竜胆一族の掟を破って出奔した。ナルシストかつ真性のサディストで、可愛いと思った相手ほど虐待してしまう。目下のところ標的は妹である。CVは大原 さやかさん。

■ 草陰 稜：Ryo Kusakage

　16歳。道場で1番の腕利き。端正な風貌ながら、中世的な容姿にコンプレックスがある。忍者風ファッションは顔を隠しやすい服装を求めた結果。弱気な自分を鍛え直すため武道を身につけたが、性格はあまり変わっていない。ただし自信の程とは裏腹に凄腕の戦士である。CVは保志 総一朗さん。

■ 羅漢堂 旭：Akira Rakando

　20歳。古来の由緒正しい愚連隊文化を受け継いだ漢。舎弟が喧嘩でアーロンに負け、彼の部隊を追い回していた。第一次時空越境作戦の直前に基地に殴り込みをかけたところ、過去へと飛ばされてしまう。しかしそんな事にはお構いなしに、アーロンを「シメる」ことだけを目的に戦い続けている。CVは小山 力也さん。

■ ジョナサン・サイズモア：Jonathan Sizemore

　15歳。自身の作り出した巨大バトルスーツを操縦する発明少年。ある日、足の骨を骨折し、動けなくなった時、自身で松葉杖と動力サポーターを作りだす。そこから発展して、少しずつ自身の動きをサポートするメカを作り、最終的には巨大バトルスーツを作りだす。CVは小林 由美子さん。

■ ゲームモード紹介

　「全国対戦」、「店舗チームVS.全国対戦」、「個人ミッション戦」、「協力ミッション戦」と、4つのゲームモードを収録している。

　「全国対戦」は、ネットワークを通じて全国のプレーヤーと対戦するモード。1人で全国対戦をプレイしたい場合に選択するモードだ。

　「店舗チームVS.全国対戦」は、同一店舗内の参加者が優先的に仲間となり全国対戦が行なえるモード。友達などと全国対戦をしたいならこちらを選ぼう。

　「個人ミッション戦」は、ミッションにより様々な勝利条件が設定されている1人用モード。対人戦だけでなく、CPU相手に1人でも遊べるわけだ。また、ここではチュートリアルモードも選択可能。チュートリアルモードでは、段階的に操作を覚え、最終的にCPUとの模擬戦を行なう。ダブルガンデバイスの組み合わせといったこれまでにないデバイス・システムが搭載されていることもあり、1度はチュートリアルモードをプレイしておくのがいいだろう。

　「協力ミッション戦」は、同一店舗内の参加者が優先的に仲間となりミッション戦がプレイできるモード。ミッション戦は、1人でも複数人でも楽しめるわけだ。

様々な勝利条件の設定されたミッション戦。「個人ミッション戦」なら1人で、「協力ミッション戦」なら複数人でプレイできる
プレイしながら操作方法が学べるチュートリアルモード。初めてのプレイでは、まずこのモードを選ぶのがオススメだ

■ ゲームルール/システム紹介

どんなウェポンパックにするかが勝敗に大きく影響する。武器により異なるが、基本的に高コストのウェポンパックでは攻撃力だけでなく、体力も大きくなる

　所属勢力(第十七極東帝都管理区とフロンティアSから選択)、プレイモード、キャラクターを選び、ゲームを始めるのだが、「NESiCA」を使用すればウェポンパックを選択することができる。

　ウェポンパックは、ダブルスタイル(ライドガン＆レフトガン)、サイドスタイル、タンデムスタイルの4種類の武器の組み合わせで、その強さに応じてキャラクターのコストが決定される。

　コストはキャラクターが倒された時の勢力ゲージ(総コスト10,000)の減少量に影響。高いコストのキャラクターは強い分、倒されると大きく勢力ゲージが減ってしまう。勢力ゲージが0になると、その勢力(チーム)の敗北となってしまうため、4人がどのようなコスト、武器で戦うかが勝敗の鍵となる。なお、1回のバトルの制限時間は180秒で、制限時間内に決着がつかない場合、勢力ゲージの優劣に関わらず引き分けとなる

　初期に選択できるウェポンパックは1種類だが、「NESiCA」を利用することで計2種類から選択可能になる。また、公式モバイルサイト「GUNSLINGER STRATOS.net」に登録すれば複数のウェポンパックが購入できる。「GUNSLINGER STRATOS.net」については後ほど改めて紹介する。

照準を合わせて敵を撃つシンプルでわかりやすいゲーム性ながら、画面外から照準を素早く合わせて敵を撃つとダメージが増加する「クイックドロー」、頭を撃つことでダメージが増加する「ヘッドショット」といった高度なテクニックも存在する。なお、「クイックドロー」や「ヘッドショット」の成功回数はリザルト画面に表示され、獲得できるGPにも影響する。GPは「GUNSLINGER STRATOS.net」で使用できるポイントで、ウェポンパックやコスチュームなどの購入に使用する
敵を動けなくするボーラ弾、動きに制限を加えるブラックホール弾、広範囲を1度に攻撃できるグレネード弾など、武装の多様さも本作の魅力の1つ。キャラクター毎に武装は異なり、その総数は数百種類にも及び、攻撃だけでなく、回復タイプの武器も存在するという

■ ステージ紹介

　対戦するステージは、日本各地の実際の都市を忠実に再現したもので、渋谷、池袋、横浜、埼玉、名古屋、なんばなどが登場する。

　さらにステージにある建物のほとんどが破壊可能。変化していく地形に合わせ、戦い方を変えることが求められそうだ。

■ 公式モバイルサイト「GUNSLINGER STRATOS.net」紹介

　ゲームの稼働日と同じ7月12日に、公式モバイルサイト「GUNSLINGER STRATOS.net」が正式オープン。フィーチャーフォン版、スマートフォン版が用意されている。

　「GUNSLINGER STRATOS.net」では、最新情報の閲覧、詳細なプレーヤーステータスや戦歴の照会、ゲーム内で獲得できるGPを消費してのウェポンパックやコスチュームの購入、シンボルチャットの登録などが可能。正式会員(NESiCA登録)料金は、フィーチャーフォン版、スマートフォン版ともに月額300円。一部コンテンツについては別途オプション料金が発生する場合がある。

　4月のβバージョンから数多くの改良が加えられ、正式稼動を間近に控えた「ガンスリンガー ストラトス」。ダブルガンデバイス、賞金付き全国大会「ガンスリンガー ストラトス バトルアリーナ」など、話題に尽きないタイトルだ。本誌では体験会のプレイレポートも掲載しているので興味があればチェックしてもらいたい。

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