SCEJ、PSP「俺の屍を越えてゆけ」新情報

ゲームの流れから戦闘シーンなど基本システムを紹介


2011年秋 発売予定

価格:未定



出陣を選択すると、このような京周辺の迷宮が表示される

 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)は、2011年秋発売予定のPSP用世代交代RPG「俺の屍を越えてゆけ」の新情報を公開した。価格はUMD版、ダウンロード版共に未定。アドホック通信に対応している。

 今回公開された情報は、ゲームの進め方や基本システムについて。

 「俺の屍を越えてゆけ」は、鬼の頭目・朱点童子からかけられた2つの呪いに苦しむ一族が主人公。呪いを解くために朱点童子を討伐することがゲームの目的となる。討伐するためにはより強力な力を身につける必要がある。このため、より優れた神様と交神して子孫を残し、実戦で編み出した奥義や発達した能力を身につけ、一族として継承し強化していくことで、朱点童子に戦いを挑むことになる。

 主人公一族は「短命の呪い」により、2年以内に必ず死を迎えることとなる。このほかにも戦闘中に体力が“0”になり健康度が低下し帰還後に死ぬこともある。このため、体力だけでなく健康度にも気を使う必要がある。もちろん、死んだキャラクターは生き返らない。

 プレーヤーは拠点となる一族の屋敷からスタートし、出陣準備を行ない出撃隊を編成。出陣を選択すると京周辺の迷宮が表示されるため、どの迷宮に入るかを選択する。迷宮では最深部を目指してどんどん進んでいくことになるが、そこかしこに鬼が徘徊している。これらの鬼と接触したところで戦闘開始。戦闘に勝利すれば戦勝点と呼ばれる経験値や宝物が手に入る。

 出陣後は徐々に時間が経過していき、その経過は画面の左上の炎で表示される。1カ月が過ぎると、「討伐を続行するか?」それとも「京に帰還するか」選択することができる。帰還することを選び戻るとイツ花(主人公一族をサポートするキャラクター)より戦利品や討伐の成果の報告がある。


【出撃】
拠点となる一族の屋敷からゲームはスタート。「出撃準備」を行ない、パーティ編成を決定する「出撃隊編成」を選択。そして迷宮を選択、表示される迷宮のメニューから「突撃」を選択することで入ることができる。迷宮内には「鬼」が徘徊している。この「鬼」に接触すると戦闘が発生。戦闘に勝利すると戦勝点(経験値)、宝物などを入手することができる


画面左上にあるゲージの真ん中に赤く輝いているのが「熱狂の赤い火」。この火が灯っている時に敵と遭遇するとレアな宝物が手に入りやすくなる。PSP版ではこの炎が複数灯ることもあるという

 前述の通り、迷宮では時間との戦いとなる。迷宮では常に時間が経過しており、その中で戦闘を行ないキャラクターの強化を行ない、迷宮のより深いところに潜っていくこととなる。時間の経過は左上の灯火によって表示される。

 迷宮のより深いところに潜るためには早く移動することが1番の方法だが、「俺の屍を越えてゆけ」では×ボタンとアナログパットを使うことで走ることができる。しかし、良いことばかりではなく、走っている間は徐々に体力が減っていく。どんどん走って行く中で強力な敵と遭遇してしまうと体力が少ない中で敵と戦闘を開始することになりかねない。迷宮にいる間は常に体力に注意を払っておく必要があるだろう。

 体力がどんどん減少してくると、「健康度注意」と表示される。このタイミングでステータスを確認して体力を回復することが大切。さらに厳しい状況に追い込まれると「健康度警戒」、「健康度危険」と一層危険な状況となる。

 このほか、迷宮内では「熱狂の赤い火」が灯ることがある(左上に表示されている真ん中の炎がひときわ赤く灯っている状態)。この時に敵と遭遇するとレアな宝物が手に入りやすくなる。


【時間経過】
左上に表示されている炎が時間の経過などを現わしている。このスクリーンショットでは全て灯っているので、「余裕十分」時間の経過と共に、炎は消えていく。現在は「やや経過」した状態いよいよ最後の1つと言うことで、「残りわずか」な状態
【ダッシュ】
×ボタンを押しながらアナログパッドを操作することで、キャラクターを走りながら移動させることができる。走ることで短時間で移動できるため、迷宮のより深いところまで冒険することができる。しかし、走っている間は体力が徐々に減少していくため、敵と遭遇した時に体力がほとんど残っていないという事態にもなりかねない(下段スクリーンショットにあるように、左側が通常の状態だが、右側のように体力が減少した状態で戦闘に突入すると非常に厳しい)。時々回復することが重要だ


戦闘の突入時に敵の背後を取ることが重要。敵の背後を取ると先手を取って攻撃を仕掛けることができる

 迷宮内で徘徊している敵(鬼)と接触すると戦闘に突入する。もちろん迷宮に奥深くに進めば進むほど、より強い敵が潜んでいる。見慣れない敵が登場したら体力を回復しておくといった風に、注意深く行動することが重要だ。

 敵と接触すると戦闘に突入するが、この時に敵の背後から接触すると、先手を取って有利に戦闘を進めることができるようになる。敵が背後から接触してくると、不意打ちを食らってしまうことになる。少なくとも背後を取られないように気をつけて移動することが必要となる。

 敵と接触すると戦闘に突入。画面が炎のエフェクトに包まれバトル画面となる。バトル画面ではまず最初に戦利品スロットが表示される。ここでは敵が持っている宝物が表示され、それらスロットが回転。止まったところに表示されている宝物が勝利した時に手に入る宝物やお金となる。

 同じ宝物や“★マーク”が3つ揃うと戦勝点や奉納点(交神の儀に必要なポイント)にボーナスが入るようになっている。


【戦闘に突入!】
敵にエンカウント! 敵に触れると戦闘に突入戦闘に突入すると画面が炎に包まれバトル画面となる
戦闘が始まると、画面下部に戦利品スロットが表示され、敵が持っている宝物が表示される。これがスロット上でくるくる回り最後に止まった宝物が戦闘に勝利した時に手に入る宝物となる同じ宝物や★マークが3つ揃うと戦勝点や奉納点にもボーナスが入る

 戦闘では、各パーティ内に隊長がおり、その隊長が倒されると他のキャラクターが生き残っていても負けとなる。敵パーティの隊長を狙って攻撃するのも良いが、自分のパーティの隊長の体力には常に気を配っておくことが大切だ。

 戦闘時は、敵味方共に敏捷性が高いキャラクターほど早く行動を開始。自分のパーティのキャラクターに順番が回ってくると、コマンドを選択して敵と戦うことになる。


【通常攻撃】

【「術」による攻撃の連続写真】

【奥義】

 戦闘の終了条件は、よくあるRPGのように敵を全滅させるだけではない。前述のようにリーダーを倒すかリーダーが逃走すると勝利となる。逆に一族の隊長が戦闘不能になったり自軍が全滅すると負けとなり、強制的に京に戻されることとなる。

 戦闘に勝利すると結果画面となり、獲得した戦勝点や奉納点、戦利品、お金、そして次の成長までに必要な戦勝点が表示される。一族キャラがレベルアップすると成長したパラメーターを確認することもできる。

 さらに、新しい奥義を創作した場合もここで表示される。


【勝敗の条件】
敵を全滅させればもちろん勝利となるが、このほかにもいくつか勝利条件が存在する。敵の隊長を倒す、もしくは隊長が逃げても勝利となる。逆に一族の隊長が戦闘不能になったり全滅すると敗北となる。負けると強制的に京に戻される
【戦闘結果画面】
戦闘が終了すると、この結果画面になる。ここでは獲得した戦勝点や奉納点、戦利品、お金、そして次の成長までに必要な戦勝点などが表示される




■ 交神の儀

 一族は朱点童子により「種絶の呪い(神々との交神によってしか子孫を残せない)」と「短命の呪い(速いスピードで成長し2年で死んでしまう)」という2つの呪いをかけられている。このため、一族は神々との交神の儀を通じて子孫を残すこととなる。

 詳細はまだ明らかにされていないが、今回は最初から交神が可能な8柱の神様を紹介する。

【交神の儀】
火男(焼津ノ若銛)水男(鹿島中竜)
風男(宇佐ノ茶々丸)土男(黒曜斎影彦)
火女(ささらノお焔)水女(魂寄せお蛍)
風女(飛天ノ舞子)土女(お地母ノ木実)




■ キャラクター紹介


CVは吉田小南美さん

 今回紹介するキャラクターは、イツ花(いつか)。神から遣わされた少女で、家事から武具の製作、巫女までオールマイティにこなし、主人公の一族をサポートしてくれる。性格は明るく、おおざっぱな面もあるが何事にも一生懸命取り組み宿命を背負わされた一族を時に和ませる。

 口癖は「バーンとォ!」。


【イツ花】

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

(2011年 5月 26日)

[Reported by 船津稔]