フロムソフト、PS3/Xbox 360「アーマード・コア V」
操作方法が一新され自由度が増したアクションなどの情報を公開


10月 発売予定

価格:7,800円


 株式会社フロム・ソフトウェアは、10月発売予定のプレイステーション 3/Xbox 360用メカカスタマイズアクション「アーマード・コア V」の新情報を公開した。価格は7,800円。

 公開された新情報は、機体アセンブルやパーツカテゴリ、さらに武器の攻撃属性や新アクションについて。いずれも、従来の「アーマード・コア」シリーズにはなかった要素が盛り込まれパワーアップしている。


■ 機体アセンブルとパーツカテゴリ

 「アーマード・コア」シリーズの根幹とも言える機体アセンブル。今作では、11のパーツカテゴリに分かれており、500以上もの機体パーツが登場する。これらのパーツを駆使し、戦略やデザインなどプレーヤーの好みに合わせて、自由に自機を組み上げることができる。

機体アセンブル画面。横のラインがパーツカテゴリ、縦のラインが各パーツとなる

【HEAD】【CORE】
FCSやスキャンモードなど情報処理機能に関わり、ロックオン性能や解析距離などに影響するコクピットであると同時に、機体を構成する各パーツを接続する。まさにACの核となるパーツ
【ARMS】【LEGS】
各種武装を積載、操作するマニュピレーター。手持ちの武器を左右に1つずつ装備できる。また、肩部分に武器を搭載可能なユニット(ショルダーユニット)が装着されている。ショルダーユニットは、パーツによって「無し」、「片方のみ」、「両肩」のバリエーションがある移動と積載に関する性能を決めるパーツ。脚部ごとに移動の特性が大きく異なる。二脚タイプ(軽、中、重量)、逆関節タイプ、四脚タイプ、タンクタイプの4つのタイプが存在する
【BOOSTER】【GENERATOR】
加速を推進する装置。移動速度が速くなる機体へのエネルギー供給に関するパーツ。容量が多ければ多いほど、重量も重くなる
【FCS】【RECON UNIT】
Fire Control System(FCS、火器管制装置)。ロックオンの距離やロックオン速度に影響する周辺の情報取得・索敵を行なう小型の偵察機。スキャンモードと組み合わせることで、さらに多様な情報を読み取ることができる。探知範囲の広いもの、搭載数の多いもの、マップに設置するもの、自機を追従するものなど様々なタイプが存在する

【ARM UNIT L/R】
銃や砲など手に装備させる武器。従来シリーズから、武器タイプの大幅な見直しが図られており、性能や名称の変化したタイプに加え、新しいタイプの武器の数々が登場する
【SHOULDER UNIT】
アームの肩にある格納部に格納、装着する武器。ミサイルやロケットランチャーなどの標準的なタイプをはじめ、自動攻撃や補助の性能を持つパーツも登場する
【HANGER UNIT L/R】
アームユニットを両肩の外側に1つずつ吊り下げる形(ハンガーユニット)で搭載可能。ミッション中に任意のタイミングで武器を持ち替えることにより、最大4種類のアームユニットを使い分けることができる


■ 武器の攻撃属性が3種類に変化

 本作では武器パーツの見直しも図っており、従来シリーズとは異なる性能/名称に変化したものや、まったく新しいタイプの武器が多数登場する。

 従来の武器の攻撃属性「実弾」と「エネルギー」が変更され、物理的な衝撃を利用した武器で実弾を使用する「KE」(Kinetic Energy)、化学反応によって生じるエネルギーを利用した武器で化学弾を使用する「CE」(Chemical Energy)、光学弾による熱エネルギーを利用した武器「TE」(Thermal Energy)の3種類となった。

【オートキャノン】【レールキャノン】
複数の砲身を備えた機関砲。大量の弾丸を速射し一瞬で対象を粉砕する。キャノン系の武器は使用時に構えモーションが発生し画面が主観視点に切り替わる。通常、構えモーション中は移動できないが、積載量の多いタンクタイプは構えモーションが発生しないため移動しながら使える電磁誘導により飛翔体を加速して打ち出す電磁加速砲。キャノン系のため、通常は使用時に構えモーションが発生する。射出時にエネルギーを充填することで、威力や射程が変化する「チャージショット(溜め撃ち)」が可能
【バトルライフル】
従来の「バズーカ」が「バトルライフル」に名称を変更。CE弾を使用するため、距離による威力減衰が少ないのが特徴。中距離戦闘向き
【レーザーライフル】
エネルギーを消費して使用するレーザータイプのライフル。TE属性。TE属性の武器は、いずれもチャージショット(写真右)を撃てる。状況によって使い分けたいところ
【ミサイル】【ロケット】
ショルダーユニット(肩武器)。自動追尾型、直進型、垂直型など様々な動きをするミサイルが存在するロケットは、ミサイルと同じくショルダーユニット(肩武器)となる。ロックオンできないため、扱いは難しいが、着弾時の爆発でその周囲を攻撃できたり、同時に何発も発射できるなどの特徴を持つ


■ 爽快かつ奥深いプレイを実現する数々の新アクション

 今作では操作方法を一新。それに合わせた多数の新アクションにより、「アーマード・コア」シリーズの持つ、爽快かつ、思いのままに機体を操る操作感覚が新たな形で実現されている。

 各アクションは、単発ではなく組み合わせて使用することで、さらにその特徴を発揮する。練習すれば、各アクションを連携させた自由で幅の広い動き方、戦い方ができるようになる。

【グライドブースト(グライド)~ブーストチャージ(チャージ攻撃)】
着地している時のみ発動できる機能。急加速、高スピードを実現する。従来シリーズに登場したオーバード・ブーストに近いアクションだが、今作では前後左右への加速が可能グライドブーストで後方へ急加速
ブーストチャージ。これまでのシリーズにはなかった、脚部パーツによる高威力の直接攻撃(キック、体当たり)。機体が重く、スピードが速いときほど威力が増す

【ハイブースト~ジャンプ~ブーストドライブ(ドライブ)~ジャンプ】
ハイブーストは急加速アクション。移動距離が短いため、緩急のあるスピーディな動きが可能になる。従来シリーズのクイックブーストに近い動きができるハイブースト後にジャンプしている場面
ジャンプした状態から壁や地形を蹴って、さらに跳躍・加速する三角飛びの様なアクション。連続して何度でも使用できる。高度を稼げるだけでなく、一瞬で進行方向を変えられるためトリッキーな動きが可能ブーストドライブでさらに跳躍し、敵の頭上から攻撃を仕掛ける
【ドリフト】
機体が着地し、滑っている時に可能なアクション。一気に機体を回転させ向きを変えることができる。原理は車のドリフトと同じ

【構え射撃(主観視点射撃)】
キャノン系の武器を使用する時は、その場で銃を構えて画面が主観視点に切り替わる。構えることで移動できなくなるが、正確な射撃が可能になる。タンクタイプの脚部の場合は構えの必要がないが、脚部によっては装甲を展開し防御力を高めることができる
【ハンガーシフト(武器シフト)】【パージ】
従来のシリーズでは、アームユニットを持ち変える場合は武器をパージする(切り離す)しかなかった。ところが今作では、肩に武器を装着(ハンガーユニット)可能となり、アームユニットと常に切り替えられるため多様な攻撃手段を1度に利用できる武器を切り離す。必要の無くなった武器をパージすることで、機体重量が減りスピードが増す

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(2011年5月16日)

[Reported by 中野信二 ]