コーエーとテクモ、秋葉原で合同体験イベントを開催
Team NINJAの早矢仕氏とオメガフォースの小笠原氏がトークショー


9月19日 開催

会場:ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店頭


体験会に参加すると、写真の向かって右側の方が持っている、グラフィックスが印刷された特製クリアファイルがプレゼントされた
イベント最後にはプロデューサーとのじゃんけん大会が行なわれ、勝ち抜いた人には「NINJA GAIDEN Σ2」と「真・三國無双 MULTI RAID Special」がセットでプレゼントされた

 株式会社コーエーとテクモ株式会社は9月19日に、PS3/Xbox 360「真・三國無双 MULTI RAID Special」とPS3「NINJA GAIDEN Σ2」の合同体験会をヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店頭において開催した。両作品とも発売日は10月1日。「真・三國無双 MULTI RAID Special」は7,140円でCEROレーティングはB(12歳以上対象)、「NINJA GAIDEN Σ2」は7,800円でCEROレーティングはD(17歳以上対象)。

 合同体験会の冒頭、「真・三國無双 MULTI RAID Special」のプロデューサーを務めるオメガフォースの小笠原賢一氏と、「NINJA GAIDEN Σ2」のプロデューサーであるTeam NINJAの早矢仕洋介氏が登壇し、トークショーが行なわれた。早矢仕氏は開口一番「早くみなさんにお届けしたい」と笑顔で切り出した。「NINJA GAIDEN Σ2」については「『忍者龍剣伝』から脈々と続くシリーズの最新作で、アクションゲームのナンバーワンを目指して作ってきた」とこれまでの歴史あるタイトルの最新作であると説明し、「シリーズの集大成」と語った。その上で、「触ったことのある人もない人も、(「NINJA GAIDEN Σ2」を)プレイしてここからシリーズに入ってほしいという気持ちで作りました」と続けた。

 「NINJA GAIDEN Σ2」のアピールポイントとしては「本格的にネットプレイに対応した」として「チームミッション」を挙げた。これは2人でタッグを組んでミッションをプレイすることになるが、どちらか一方だけが倒れてもゲームオーバーとなってしまうため「協力してプレイして欲しい」と早矢仕氏はコメント。用意したミッションについては「簡単な内容からものすごく難しいものまで用意している。難易度の高いミッションについては、シリーズのファンにとっても強敵だと思う」と、間口は広いながらも硬派なアクションファンを多数擁する同シリーズのファンでも十分に楽しめる内容となっているようだ。最後に早矢仕氏は「結構イイ感じにできている」と締めくくった。

 次に挨拶した小笠原氏は、PSP版からPS3/Xbox 360用タイトルとして生まれ変わった「真・三國無双 MULTI RAID Special」について「グラフィックス、サウンドはもちろん、新世代機にプラットフォームを移したことで、ゲーム性の面でも進化を遂げている」と、ただ移植しただけではないと言う点を強調。4人でのマルチプレイはもちろん、「シングルでもじっくり楽しんでもらうためにシングルモードでのやり込み要素を充実させた」という。小笠原氏は「シングルも熱い『真・三國無双 MULTI RAID Special』」と自信を持ってアピール。

 新世代機となり処理能力がパワーアップしたことについては「『真・三國無双 MULTI RAID』では空中も含め高速で展開する“ハイスピードバトル”が楽しめたが、(今作では)シリーズの魅力である“一騎当千”も合わせて楽しめるよう……我々は“ハイスピード一騎当千”と呼んでいますが……作り上げました」と小笠原氏は爽快感溢れるアクションを楽しんで欲しいとした。

 しかし、すんなりと「真・三國無双 MULTI RAID Special」ができあがったのではないようで、プレーヤーと共に戦ってくれる「共闘武将システム」には苦労したという。小笠原氏は「AIが強すぎるとプレーヤーの活躍の場を奪ってしまうし、弱すぎると『使えない』となってしまう」と調整には悩んだという。

 ここでそれぞれのタイトルに関する話題から離れ、司会者の質問は「お互い他のタイトルについて思うことは?」と各プロデューサーに投げかけられた。早矢仕氏は「真・三國無双」について「実は『NINJA GAIDEN』シリーズを開発する時に『真・三國無双』シリーズをすごく参考にした部分があったんです。『真・三國無双』シリーズをプレイするとわかると思うのですが、どこで強攻撃ボタンを押すかでコンボが変わってくる。技を憶えなくても技を出すことができるということで、当時すごく画期的だったんです。それを『NINJA GAIDEN』でも参考にして攻撃のコンボが作られていて、同じニオイを感じてる人もいると思います。だからこうやっていま同じ場所で発表を行なっているのは運命的な気もします」と振り返った。

 一方、小笠原氏は「『真・三國無双』シリーズなどでは、中国の怪物をベースにボスなどを作り上げたりするのですが、『NINJA GAIDEN』のトレーラーを観ると自由の女神が敵として登場したりして驚嘆した。エンターテイメントの作品を作る上で発想の自由さなど、良いチームなんだなと思って羨ましい」と、会社のカラーとも言える制作の手法についてあこがれとも言える純粋な感想をコメントした。

 実は早矢仕氏は小笠原氏が制作に関わったDS「采配のゆくえ」にはまり、3日間でクリアしてしまったのだという。ステージ上で「会う度に『ぜひ続編を作って欲しい!』と言っているのですが……」と公の場でラブコールを送り、「その小笠原氏が作ったのだから『真・三國無双 MULTI RAID Special』はすごい」と褒め称えた。

 最後に早矢仕氏はユーザーに向けてのコメントを求められ「体験版が公開されているので、ぜひ触って意気込みを感じて欲しい。アクションゲームですから触ってみないとわからないですし」と、まずはプレイして欲しいとアピール。小笠原氏は「ハードスペックにより迫力を増した。追加要素も満載で進化している。PSPでプレイした人も、初めての人も楽しんで欲しい」と語り締めくくった。

 トークショウの後にはじゃんけん大会が行なわれ、勝ち抜いた人に両作品をセットにしてプレゼントされると言ったイベントが行なわれた。土曜日のお昼時と言うこともあったのかもしれないが、その後行なわれた体験会には数多くのユーザーが列をなしていた。並んで待ってでもプレイしたいというユーザーがこれだけいるのは、やはり魅力のあるタイトルであるというバロメーターでもあると言える。

 10月1日発売とまもなくリリースとなる両作品だが、まだ発表されてない“仕様”があるのだという。実は「NINJA GAIDEN Σ2」と「真・三國無双 MULTI RAID Special」の2作品において、ゲーム内でコラボレーションが行なわれているのだという。詳しい内容については、9月24日から幕張メッセにおいて開催される「東京ゲームショウ2009」においてステージイベントなどで公開されるという。ファンのみなさんはぜひとも足を運んで目と耳で確かめていただきたい。


合同体験会に参加したテクモの早矢仕氏(左)とコーエーの小笠原氏。20分程度という短い間に司会から質問に答える形でトークショーが行なわれたテクモのTeam NINJAで「NINJA GAIDEN Σ2」のプロデューサーを務める早矢仕洋介氏。イベントにおいて開口一番「早くみなさんにお届けしたい」と来場者にアピールコーエーのオメガフォースで「真・三國無双 MULTI RAID Special」のプロデュースを担当する小笠原賢一氏。「グラフィックス、サウンドはもちろん新世代機のパワーをゲーム性の進化の面でも発揮した」と大幅な進化を遂げていることを強調した
土曜日の13時過ぎに始まった合同体験会だが、多くのユーザーが駆けつけ、トークショーが終った後には試遊台に長蛇の列ができあがった大きな画面の試遊台がズラリと並び、道行く人にもかなりのアピールとなっていた会場にはPSP「アンデッドナイツ」 の試遊台も置かれていた。プレイすると缶バッジがプレゼントされた

(2009年 9月 20日)

[Reported by 船津稔]