SCEJ、新型プレイステーション 3発売
大型ビジョンを使ったPS3「機動戦士ガンダム戦記」試遊イベントなど開催


9月3日 発売

価格:29,980円


発売カウントダウンが行なわれた会場に視察に訪れたSCEJのプレジデントを務めるショーン・レーデン氏

 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)は9月3日、小型、薄型化した新型プレイステーション 3(CECH-2000A)を発売した。同日に発売された「機動戦士ガンダム戦記(バンダイナムコゲームス)」同梱の「機動戦士ガンダム戦記 GUNDAM 30th ANNIVERSARY BOX」を含めたイベントが都内量販店などで開催された。

 秋葉原にあるヨドバシカメラマルチメディアAkibaでは、店頭において「機動戦士ガンダム戦記」の試遊イベントを始め、発売10分前から大型ビジョンを使用したカウントダウンが行なわれた。カウントダウンは大型ビジョンを占有して行なわれ、新型プレイステーション 3の筐体が映し出されたムービーをはじめ、「機動戦士ガンダム戦記」、現在開催中のキャンペーン「playface」のCMが流れる中、1分ごとにカウントダウンが進められた。

 店頭には行列ができ、さらにその周りにも多くの人が見守る中、ついに1分を切り秒単位でのカウントダウンが行なわれ、カウントがゼロとなると同時に「NEW Playstation 3発売開始!」と画面が切り替わり、発売を待っていた行列からは拍手がわき起こった。行列ができあがったためか、同店では開店時間を10分繰り上げる形で販売を開始。見た感じの販売状況では、かなり多くの人が「機動戦士ガンダム戦記 GUNDAM 30th ANNIVERSARY BOX」を購入しており、ガンダムの人気の高さが伺える結果となった。

 発売カウントダウンの視察に訪れたソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンのプレジデントを務めるショーン・レーデン氏に発売開始の感想を求めると「デザインも新しく価格も新しくなった新型プレイステーションが今日から発売となり、年末商戦が今日から始まるので、我々としてはこういう作品ができてすごく自信を持ってより多くのユーザーさんに届けたいと思います」とコメント。さらに「ウチのビジネスはハードだけでなくソフトウェア……ウチのソフトウェアとライセンシーさんのみなさんの期待のソフトウェアが年末に向けていっぱい出ますので、すごくうれしい気持ちです」と続けた。

 売り場を視察した感想としては「売り場には人が列んでいて新型プレイステーション 3やソフトを買っていただき我々としてもうれしく思いますし、みなさんにとってもメリークリスマスになるように思います(笑)」とし、「ユーザーが(新型プレイステーションの)購入の瞬間の顔を見て何よりもうれしく感じました」と手応えを感じたという。

 まもなく東京ゲームショウ2009が開催されるが、「そこではまた新しいソフトの発表がいくつもあるので、これからのゲームビジネスはもう1回燃え上がるような気持ちを持っています」と語語った。ソニー・コンピュータエンタテインメントとしてももっと次の発表があるのかと伺ったところ「もちろんありますよ!」との力強い返答があった。新型プレイステーションの発売で一区切りというわけではなく、まだまだ発表するべき展開は待っているようだ。もちろん11月にはPSP goも発売となることにも触れ「今日は新型プレイステーション 3、11月にはPSP go、その間にはソフトウェアタイトルの発売が控えているので、(自分としても)すごく楽しみ。この日を私も待っていましたね」と熱く語り締めくくった。

都内各量販店では各種発売記念イベントが開催された。ヨドバシカメラマルチメディアAkiba店では開店前から店頭に行列ができた店頭の大型ビジョンには発売前のカウントダウンが10分前から開始され、カウントがゼロになり発売開始と共に行列からは拍手が巻き起こった
新型プレイステーション 3の販売は通常の開店より10分早めて開始となった。同時に「機動戦士ガンダム戦記」を同梱した「機動戦士ガンダム戦記 GUNDAM 30th ANNIVERSARY BOX」の発売も行なわれたが、こちらもかなりの勢いで販売数を伸ばしていた店内には新しくなったパッケージが山積みにされ、大きくディスプレイされ発売開始をアピール
ヨドバシカメラマルチメディアAkibaのゲーム売り場ではあちこちに張り紙がされ、新型プレイステーション 3と同時に購入すると良いと思われる周辺機器なども購入者がチェックできるようなっていた。また、ブルーレイディスクが鑑賞できることから、ブルーレイディスクの500円割引券がプレゼントされる旨の張り紙も目立った

 ヨドバシカメラマルチメディアAkiba店頭では「機動戦士ガンダム戦記」を使用した試遊イベントも同時に開催された。ここでは新型機と現行機とが並べて展示され、どれほど小型化、薄型化されたのかが一目で確認できるようなっていた。「機動戦士ガンダム戦記」の試遊台も4台設置され、常にゲームを楽しめるようなっている。

 しかしなんと言ってもこのイベントの目玉は、同店の店頭大型ビジョンを使用した「機動戦士ガンダム戦記」の試遊会だろう。なかなかこれだけの大型モニターでゲームができることもなく、注目の的となった。大型ビジョンを使用しての体験会は10時、12時、14時、16時、18時の5回行なわれ、各回2人から3人希望者を募り、早い者勝ちで参加することができる。ちなみに1回目は朝早かったこともあり、若干人も少なかったのだが、それでもあっという間に参加者は決まってしまったという。

 実はただ大型ビジョンでプレイできるだけではなく、特別なデータでプレイできるというおまけ付というのがうれしいところ。1番最初の参加者がプレイしたデータは、先日行なわれた別のイベントでアムロ・レイの声優で知られる古谷徹さんがプレイしたデータで、ガンダム(編成はガンキャノンとガンタンク)に搭乗しての出陣となった。ガンダムの能力はかなり高く、あっさりと面をクリアしたこの参加者は「やっぱりガンダムは強いですね。面白かったです」とコメント。体験したプレーヤーにはプレイステーションネットワークカードがプレゼントされた。この他にもすぐには遊ぶことができないようなプレイデータが用意されており、みな試遊を楽しんでいた。


ヨドバシカメラマルチメディアAkibaの店頭イベントスペースには新型と現行機種を並べて展示。薄く小さくなったことをアピール「機動戦士ガンダム戦記」が同時発売と言うこともあり、店頭イベントでは同作の試遊台を4台設置。早朝にもかかわらずプレイする人も少なくなかった秋葉原地区の参加販売店で新型プレイステーション 3か「機動戦士ガンダム戦記 GUNDAM 30th ANNIVERSARY BOX」、「機動戦士ガンダム戦記」ソフト単体を購入した人には抽選券が配布され、当たればプレイステーションネットワークカード1,500円分がプレゼントされるキャンペーンも実施された
そしてこのイベント最大の目玉企画が店頭のビックビジョンを使用してのゲームプレイ。1日で5回開催され、2~3名の早い者勝ちで参加者を募り行なわれる。さらにかなり希少なデータでプレイできる特別な機会となる。イベントスペースにも大型のテレビが置かれていたが、この機会とばかりに皆、大型ビジョンを見上げ向いて大きな画面でゲームを楽しんでいたイベントの第1回目にはバンダイナムコゲームスの松田氏がゲームの説明プレイのコツなど解説を行なった

(C)創通・サンライズ

(2009年 9月 3日)

[Reported by 船津稔]