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日本ゲーム大賞2017は「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」が大賞を受賞!

20年ぶりの受賞に喜びの声。経済産業大臣賞には「Pokemon GO」が

9月21日~24日 開催

会場:幕張メッセ

年間作品部門優秀賞は11作品が受賞した

 社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、「日本ゲーム大賞 2017」の受賞作品を発表した。今回は2016年4月1日から、2017年3月31日までの期間に発売されたソフトを対象に、一般投票と日本ゲーム大賞選考委員会による審査により各部門の受賞作が選出される。昨年もプラットフォームを問わず社会的に話題となる作品が多数登場しただけに、受賞作の選出も激戦が予想された。そんな多くの作品の中から大賞に選ばれたのは、Nintendo Switch/Wii U用RPG「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」。発表の瞬間に、会場内からさまざまな感情を孕んだどよめきが起きたのが印象的だった。

 今回のトピックとしては、経済産業大臣賞を「Pokemon GO」プロジェクトチームが受賞。昨年の爆発的なムーブメントも記憶に新しい本作が、AR技術でゲームと現実世界を繋ぎ、ゲームユーザーの裾野を大きく拡大したという点を評価され受賞となった。また今回は特別賞を「PlayStation VR」が受賞したことも印象的だった。どちらもユーザーの“現実”に何らかの形で働きかけるという点で共通している。この受賞結果は、新技術を使った新たなゲーム体験の提案が、ユーザーにも受け入れられたと見ることができる。

 国内トップクリエイターたちが選出するゲームデザイナーズ大賞は、PS4用アクションアドベンチャー「INSIDE」が受賞した。審査員代表の桜井政博氏は選考理由について「謎に包まれた世界の描写が秀逸。会話などもないため、プレーヤーはさまざまな想像をしながら進んでいくことになる。類似する作品が存在せず、まさに独創性に富んだ作品」とコメント。他のメジャータイトルを制しての受賞にエールを贈った。

 大賞を受賞した「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」は、「大賞受賞は『時のオカリナ』以来20年ぶり。“当たり前を見直そう”というテーマでスタッフ一丸となって理想の『ゼルダ』を作った。それがこのように評価されたことには感謝が尽きない」と任天堂の青沼英二氏がコメント。司会進行の伊集院光氏も「だいぶ遊んだつもりでも、まだ新しい発見がある」と述べたように、広大なオープンフィールドをプレーヤーの発想次第で如何様にも冒険できる圧倒的な自由度が幅広い層に評価されたようだ。

 なお、各部門の受賞作品は以下の通り。

年間作品部門

【大賞】
「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」(任天堂)
【優秀賞】
「Overwatch」(スクウェア・エニックス)
「ペルソナ5」(アトラス)
「ポケットモンスター サン・ムーン」(ポケモン)
「ファイナルファンタジーXV」(スクウェア・エニックス)
「人喰いの大鷲トリコ」(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
「バイオハザード7 レジデント イービル」(カプコン)
「仁王」(コーエーテクモゲームス)
「NieR:Automata」(スクウェア・エニックス)
「Horizon Zero Dawn」(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」(任天堂)
「モンスターハンターダブルクロス」(カプコン)

グローバル賞日本作品部門

「ポケットモンスター サン・ムーン」(ポケモン)

グローバル賞海外作品部門

「FIFA 17」(エレクトロニック・アーツ)

ベストセールス賞

「ポケットモンスター サン・ムーン」(ポケモン)

特別賞

「PlayStation VR」(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)

経済産業大臣賞

「Pokemon GO」プロジェクトチーム

ゲームデザイナーズ大賞

「INSIDE」(Playdead)