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MSIブースの目玉は、VESAマウント対応のゲーミングPC「Vortex G25」

VR対応はVR対応でも、“ロケーションベースVR対応”の超省スペースPC

9月21日~24日 開催

会場:幕張メッセ

 MSIは、今年も東京ゲームショウにブース出展を行ない、ゲーミングブランド「G」シリーズのゲーミングノートを多数出展していた。その中でもとりわけ目を惹いたのが、VR向けのゲーミングデスクトップシリーズ「Vortex」の新作、「Vortex G25」だ。Computex Taipeiに続いて2度目の参考出展となるが、取材してみたところかなりユニークなゲーミングPCなのでご紹介したい。

ブースではMSIの至宝であるラッキーくん(中央のドラゴン)と写真が撮れる
MSIブースでは、デスクトップとノートの最新モデルをタッチ&トライすることができる
これが「Vortex G25」

 「Vortex」シリーズは、ノートPC向けのアーキテクチャを採用し、省スペースデスクトップとして、持ち運びを意識したシリーズだ。特に時代を反映してVRヘッドセットとのセットでの利用を前提に設計されており、スペックのみならず、USBコネクタの位置などまで細かく考えて設計されている。

 初期型はわずか20cmほどの円柱型のボディに、GeForce GTX 980をSLI接続することで、VR Readyを実現していたが、GeForce GTX 10シリーズではスペックアップに伴い条件が緩和され1060から対応となった。このため1枚刺しを前提にデザインを再設計し、ノートPCの本体部分のみを縦置きにしたような、超省スペースデスクトップデザインとなっている。

 前面にHTC Viveを接続できるようにHDMIポートやUSB 3.0ポートに加え、HTC Vive専用の電源差し込み口まで完備するなど、相性の良さは相変わらず抜群だ。電源差し込み口まで用意するのは間口を限定することに繋がるような気もするが、MSI Gシリーズの推奨VRヘッドセットはHTC Viveだから問題ないのだという。

 スペック面で特徴的なのは、Intelの新型CPUを搭載しているところ。現世代比で2割程度性能アップしているとされ、VR面でもパフォーマンスアップが期待される。GPUはGeForce GTX 1070(8GB GDDR5)1枚に、256GB SSDに、1TB HDD、メモリは不明。

 機能面でユニークなのは、なんといってもVESAマウントに対応しているところだ。ちょっとややこしいので細かく説明すると、VESAマウントとは、液晶モニターをアームや壁などに取り付けるためのネジ穴、その規格のことで、「Vortex G25」のVESA規格対応というのは、アームや壁に取り付けられる、というわけではなく、その逆で、液晶モニターに取り付けられるのだ。コバンザメのように液晶モニターに取り付けることで、液晶一体型PCと同じ取り回しの良さが実現される、というわけだ。

 コンシューマーではまだ珍しいVESA規格対応だが、ビジネス向けの省スペースPCにはVESA規格に対応しているものが少なくない。MSIはゲーミンググレードでVESA規格に対応させたところがユニークなのだ。

 「で、その機能、ゲームの何に使うの?」という話だが、さすがに「これでモニタとセットでBYOCです!」というわけでもないだろうし、筆者もよくわからなかった。担当者に聞いてみると、VR界隈では、ロケーションベース向けのVRソリューションの引き合いが大きくなっており、省スペースタイプ、背負えるタイプときて、アーケード筐体のように、モニターの背面に収納できる、まさにVESA規格対応PCが求められているのだという。

 もちろん、モニターのVESAマウントに設置して、遊びに来た友人に「あれ、PCどこにあるの? おお、ここか」と驚かせる使い方も可能なので、物理的に置くスペースがなくて困っているというコアゲーマーは、意外に良い選択肢かもしれない。

 気になる価格については、上記基本スペックで26万円前後を予定。そのほか、CPUをCore i5、GeForce GTX 1060にスペックを落としたエントリーモデルも用意する予定。こちらの価格は20万円を切りたいということで、こちらもVR Ready PCとなるのが嬉しいところ。用途に合わせて選びたいところだ。

【Vortex G25】
ヘッドセットを比較してもわかるように非常にコンパクト
側面は複数の吸気口が確認できる
正面。HDMIポート、USBポート、HTC Vive電源ポートなどを備える
背面。排気は背面と上面から行なう
デスクトップモデルと比較すると圧倒的な薄さがわかる
この龍を取り囲むようにある4つのネジ穴を使ってモニターに固定する