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Xbox One版「PUBG」がついに公開!

PC版とのクロスプラットフォームプレイを実現。正式リリースは2018年に延期へ

8月22日~26日開催

会場:ケルンメッセ

 まだβの段階であるにも関わらず、800万本のセールスを記録し、2017年を代表する人気タイトルとなっているBlueholeの「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)」。E3 2017では、Xbox One独占という形でコンソールへの展開が正式発表され、gamescom 2017ではついにXbox One版が公開された。また、gamescom開催に合わせて、Microsoftとのパートナーシップの強化も発表され、Xbox One版はMicrosoftがパブリッシャーになることがアナウンスされた。今回はブースで実際にXbox One版を体験することができたのでインプレッションをお届けしたい。

【PlayerUnknown's Battlegrounds on Xbox One - 4K Trailer】

ビジネスデイにもかかわらず1時間以上の待ち行列ができていた「PUBG」ブース
ブース内部では10台のXbox One版でフリープレイが可能だった
15分の時間制限内で、何度も死にまくる人もいれば、PCユーザーに混じって“ドン勝”手前まで行く上級者もいた

 Xbox One版「PUBG」は、Microsoftブースのクローズドブースの形でこっそり出展されていた。理由はドイツでは18禁タイトルに当たるためで、ブース内部には10台の試遊台が設置され、15分程度の時間制限で繰り返しプレイする事ができた。

 今回出展されていたのは、Xbox One版をPC上で動作させたもので、コントローラー操作専用タイトルになっており、メニューやUIもコントローラーに最適化されていた。プレイしてみて驚いたのは、クロスプラットフォームプレイにすでに対応しているところで、厳密にはPC版なので当たり前といえば当たり前だが、Aボタンでゲームを開始すると、即座にマッチングし、世界中のPCユーザーとガンガン遊ぶことができた。

 クロスプラットフォームプレイへの対応については、E3での発表直後からアナウンスされていたことだが、実際に目の当たりにすると、その凄さがわかる。30fps固定で、パッドによるエイミングの難しさなどを考慮すると、PC版とコンソール版はサーバーを分けたほうが良いように思われるが、実際に分けてしまうと、Xbox One版は100人マッチングがなかなか成立せず、オンラインゲームとして始まる前から終わってしまう。

 「TERA」をはじめ、MMORPGの運営に精通したBlueholeは、オンラインゲームはマッチングこそが生命線であることをよく理解していたため、常に独自サーバーを要求するSony Interactive Entertainmentとではなく、Xbox Play AnywhereプログラムでむしろPCとXboxのクロスプレイを推進しているMicrosoftと手を組み、Xbox Oneエクスクルーシブとした上で、PCとコンソールのクロスプラットフォームプレイに踏み切ったものと見られる。

 ちなみにXbox One版「PUBG」は、Xbox One Xにも正式対応し、現行のPC版を凌駕する4K/HDRをサポートする予定だが、今回出展されていたのは、通常のXbox Oneバージョンで、30fps固定で、PC版の中程度のグラフィックスだった。PC版に慣れていると、30fpsのカク付き感が少々気になったが、それでも“ザ・PCゲーム”である「PUBG」がゲームコンソールでサクサク遊べるのは衝撃的だ。

 残念なのはリリース時期が若干延期になったことだ。E3での発表では2017年リリースとしていたが、gamescomでは、2017年にスタートするのはプレビュープログラムのみで、一般のXboxユーザーがプレイできるようになるのは2018年初頭に変更された。

 日本語版の有無や日本展開については未発表だが、今回Microsoftがパブリッシャーになったことで、ローカライズされる場合は、グローバル版に日本語も含まれることになるため、グローバル版の仕様がどうなるか注目したいところだ。

【スクリーンショット】