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2Kブースは「マフィア III」を豪華なシアターでアピール

雰囲気たっぷりのブース、スーパーテクニックに酔いしれろ

9月15日~18日 開催

会場:幕張メッセ

入場料:
一般前売券 1,000円(税込)
一般当日券 1,200円(税込)
小学生以下無料

 TGS2017の2Kブースでは、「マフィア III」を大きくアピールしていた。会場全体がニューボルドーの町並み風の飾り付けがなされ、1960年代のポスターや、レコードも置かれており、セクシーな衣装に身を包んだ美女がほほえむ。ゲームの世界観に没入できるブースとなっていた。

カサンドラやヴィトと記念写真も撮れる

 2Kブースの最大の目玉は「マフィア III」の“クライマックスシアター”。ブース中央のクローズドシアターでは、ムービーとハンズオンのデモプレイを合わせて20分ほど見ることができ、ゲームの内容をしっかりつかむことができる。本稿ではこの内容を紹介していきたい。

 シアターに繋がる道も様々な小道具に、ゲームのトレーラー、ニューボルドーの地卯やゲームのスクリーンショットが展示されていて気分を盛り上げる。1960年代に刊行された「LIFE」や「Play boy」もある。これら時代を感じさせる小道具は2Kの日本スタッフが努力して集めたものも多いという。また、シアター参加者に渡されるビーズのネックレスはモデルとなったニューオリンズのお祭り「ニューオーリンズ・マルディグラ」で参加者が振り回したり投げたりするものだという。

 ブースでは他に「シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI」のムービー、「NBA 2K17」は試遊台を出展し、対戦が楽しめる。どちらも作品に合わせたコスチュームに身を包んだコンパニオンがいて、特に「NBA 2K17」は、チアガールのコンパニオンがボンボンを持って応援してくれる。楽しいブースとなっている。

【2Kブース】
日本スタッフも収集に協力した1960年代の小道具
「シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI」、「NBA 2K17」のコーナーも

取り立て屋・トニーがターゲット。リンカーンのすさまじい戦い

 ムービーでは、ミシシッピ川をボートで進みながら、街を眺めるところから始まる。夕焼けの空、街は黒いシルエットとなって広がっている。ボートの旅は数分続き、川の周りにある街の景色をたっぷり紹介した後、建物に入っていく。建物内のディテール表現もきちんと印象づけている。

今回のターゲット、トニー
至近距離で実行できる処刑アクション
サイレンサーをつけた銃は、襲撃にかなり便利だ
デモプレイ後半はド派手な銃撃戦が展開する

 ここからは「街の紹介」をしていくムービー。最初は観光案内風なのだが、途中から裁判シーンが挿入され、リンカーンがこのニューボルドーで行なった惨劇が言及される。美しい観光都市ニューボルドーはその裏側で恐ろしい犯罪が行なわれていた。黒人が多い南西地域は黒人組織が管理していたが、現在はその組織が弱体化、薬物を扱う組織が急激に力を伸ばしている。

 白人の多い治安の良い北部地域は、実は人種差別主義者による黒人の虐待が行なわれている。ニューボルドーは様々な組織がはびこり、犯罪が行なわれている街なのだ。ムービーの裁判シーンでは、リンカーンがその街で人知れず活動し、そして驚くべき殺人を起こしていたと語られていく。そして、1つの事件、超高級ホテル「ロイヤルホテル」での殺人が紹介されるのだ。

 このとき殺されたのはトニー。ニューボルドーを支配するイタリアンマフィアで“取り立て屋”を担当する男だ。酷薄な男で、支払いを渋った店の人間は容赦なく殺す。金を集めるためには犯罪を指示する。そして集めた金を運用しているのだ。

 今回のデモプレイでは、トニーがターゲットとなる。彼はロイヤルホテルの最上階を借り切って事務所に氏、集めた金を運用している。彼が取り立てを行なっている名簿もここにある。トニーと共に、この帳簿もリンカーンの目標だ。この最上階に到達するために提示された方法は2つ。ホテルの正面から銃を乱射して強引に突入するか、トニーが使う車を奪い、運転手に化けて侵入するかである。

 ここから、開発スタッフによるデモプレイとなった。今回は車を奪うルートだ。「マフィア III」はステルスプレイがかなり強いゲームバランスとなっている。敵は背を向けていればこちらに気がつかず、物陰を進んでいき、ナイフを突き立ててれば他の敵に気づかれずに殺せる。物陰で口笛を吹けば、敵は不審に思い近づいてくる。スタッフは慣れた感じで敵を倒していった。車の物陰で口笛を鳴らし、回り込んで調べようとする敵に対し、ボンネットの上を滑って背後に肉薄するなどのテクニックも披露された。

 ほとんどの敵に気がつかれず駐車場を占拠し、車を奪ったリンカーンは、ロイヤルホテルの駐車場の潜入に成功する。ここでリンカーンはサイレンサーを使った銃で敵を確実に仕留めていく。油断している敵を始末していき、エレベーターに乗るリンカーン。……しかし、彼の潜入は、エレベーターの監視カメラにより、トニーに知られてしまった。

 ここからはトニーの用心棒達との正面対決になる。スタッフはショットガン、アサルトライフルなど、様々な武器を使って敵を始末していく。スタッフの“サービス”は接近戦で敵を攻撃すると発動する「処刑アクション」。銃口を頭に突きつけて引き金を引いたり、敵を床に引き倒してとどめを刺したりと、かなりエグイ。

 追い詰められたトニーはなんとロケットランチャーでリンカーンを攻撃してくる。間一髪砲弾を避け、アサルトライフルで反撃するリンカーン。蜂の巣にされ倒れたトニーにリンカーンが迫る。そして、いくつかのムービーで描かれた、ホテルの最上階から突き落とされるトニーのシーンがカットインされる。リンカーンの襲撃を察知したマフィアは手下を差し向けるが……リンカーンは彼らを撃退し、まんまと生き延びるのだ。そしてさらなる復讐を行なっていくのである。

 デモプレイはっこで終了する。雰囲気たっぷりのブース、世界観がしっかり伝わるムービー、ド派手で凄惨なリンカーンの戦いをたっぷり楽しめるデモプレイと、かなり楽しい体験ができる。1度のデモが20分近くあるため、かなりの列になってしまうかもしれないが、注目のブースであり、ゲームタイトルである。