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価格:未定
今回公開されたのは、「アトルガンの秘宝」の舞台となるヴァナ・ディール近東エリアの一部と、そこに棲息する未知のモンスターの一部。近東エリアについては、規模やリージョン数はおろか、その位置すら不明確だが、既存ワールドマップの外にあるエリアであることだけは判明している。本稿では注目の新モンスターを中心に紹介していこう。
■ 近東に棲息する異形のモンスターたち
中でももっとも多くの画面で紹介されているラミアは、FFシリーズでも定番モンスターであると同時に、FFXIでも実装されている「ラミアの竪琴」や未実装の「ラミアのティアラ」など、アイテムにもその名を残すほどに象徴的な存在だ。 上半身はヒュームの女性、下半身は毒蛇の体をした獣人の一種で、近東にあるという“暗礁域”と呼ばれるエリアを拠点に一大勢力を誇る。人間の兵士の骸で編成された「死者の軍団」を擁し、冒険者を待ち受ける。
モンスターとしてのラミアの能力は不明だが、ラミアといえば「誘惑」という印象が強いだけに、プレーヤーを直接魅了してくる能力を備えている可能性が高い。また、青魔道士が大活躍した「FF V」において、ラミア(正確にはその上位のブランドラミア)は“針千本”をラーニングできる唯一のモンスターでもあった。「FF XI」でそうなるのかどうかは、予断を許さないが、多くのFFファンの記憶に残る“大物”モンスターの採用だけに、実装が楽しみなところだ。
アプカルは、近東の島々に群生するという飛べない海鳥。陸上ではヨチヨチ歩きしかできないが、海中ではヒレと化した翼を用いて高速で泳ぎ魚介を捕食する。近東の人々には「海の賢者」と崇められ、保護の対象とされている。人間を恐れず愛嬌を振りまくというが、ひとたび怒らせてしまうと大変なことになるようだ。 オロボンは、近東の海域に棲息するという巨大魚。獲物を魅了するという虹色の発光器が特徴的で、単に強そうな魚介類、というだけではなさそうである。普段は海底に潜んでいるため、これまであまり知られていなかったというが、最近になって要人の旅行記に、大変な美味であると紹介されたため話題沸騰。ウィンダスの調理ギルドや漁師ギルドが獲得のために懸賞金を準備し始めているという。新たなクエストの追加を示唆するちょっとユニークな存在だ。 最後のインプは、FFシリーズのほか、ファンタジー世界では比較的ポピュラーな存在である小型のデーモン種族。大戦時は闇の王の軍勢に偵察や伝令として使役されていたため、クォン大陸でも古参の兵士にはよく知られた存在だという。 デーモン種族らしく、精霊魔法や暗黒魔法を得意としており、単体ではそれほど脅威ではないが、彼らが携行している角笛を使うことで、味方に合図を送ったり、敵の軍勢を壊乱させたりすることができるという。新しいモンスターAIを示唆しており、興味深い紹介だが、過去のシリーズでは、コンフュを使ってパーティーを混乱に陥れるなど、嫌らしい小悪魔ぶりだった。かわいらしい容姿からどのような凶悪な攻撃を仕掛けてくるのか楽しみなところだ。
■ 荒れ果て、深い霧に包まれた新フィールド 今回公開された新エリアはスクリーンショットにして全8枚。いずれもエリア名は付けられておらず、概要紹介もないため、どのようなエリアなのかはまったくわからない。 大別すると3つに分けられ、岸壁に幽霊船が停泊しているエリア、海面から露出する岩に木版が置かれ通路として利用できそうな渓谷エリア、そしてインプの活躍の場としてふさわしい墓地エリア。いずれも人為的な介在が認められるものの、現在は荒れ果ててしまっており、ほぼ無人か、あるいはモンスターの棲息地であると見られる。
スクウェア・エニックスでは、大規模アップデートとXbox 360版の発売が予定されている12月を挟み、今後も情報公開を行なっていくとしている。「アトルガンの秘宝」のメインストーリーはまだ見えてこないが、これらエリアがどのように絡んでくるのか、今後の情報公開に注目したいところだ。
(C)2002-2005 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved. ※画面はすべて開発中のものです
□スクウェア・エニックスのホームページ (2005年11月25日) [Reported by 中村聖司]
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