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【連載第10回】 進化し続けるヴァナ・ディールの魅力を徹底解剖


ファイナルファンタジー XI連載
~ヴァナ・ディール定点観測~

「プロマシアの呪縛」ミッションガイド第2弾
タブナジア群島の謎に迫る2~3章の見所を紹介

 FF XIの拡張データディスク第2弾「プロマシアの呪縛」用のミッションは、ストーリーが進展する度に、新たなエリアへの侵入が可能となる。もちろんミッション用途を抜きにしても、例えばレベル上げやお金稼ぎといった面での可能性も、ミッションを進めることで徐々に選択肢が増えてくる。現状ではミッション専用としての印象が強いこれらの新エリアが、今後どのような形で有効利用されるのか、期待しているプレーヤーも多いはずだ。

 そこで本稿では、新リージョン「タブナジア群島」を中心に展開されるプロマシアミッションの2~3章を紹介していく。謎の古代遺跡「ソ・ジヤ」等は今までの記事では触れていなかったため、ぜひ参考にしてほしい。

プロマシアミッション第2章で、謎多きタブナジア群島へと足を踏み入れる

プロマシアミッションの第2章において冒険者はタブナジア群島へと訪れる。20年前に壊滅したはずのこの地において、どのようなストーリーが待ち受けているのだろうか
僅かに残された旧タブナジア侯国民は、群島の中央部に集落を築いている。地下壕にはかつての都の華やかさはなく、国民は質素な生活を強いられている
 プロマシアミッションの第1章で3箇所のプロミヴォンを制覇した冒険者は、ジュノの外交官ナグモラーダと共に、タブナジア群島へと転送される。ここはかつて20年前のクリスタル大戦において壊滅した、タブナジア候国が治めていた土地であった。冒険者達は、地下で細々と暮らしている僅かな生存者に接し、新たな旅の目的を見つけることになる。

 2章で具体的に挑戦するエリアは、「フォミュナ水道」と「リヴェーヌ岩塊群サイトA01」の2箇所。両方ともタブナジア群島内に位置づけられるエリアで、その景観やキャラクタレベルが40に制限されるといった基本仕様は、本連載の第7回分にて既に解説している。よって本稿では、ミッション遂行時のポイントを軽く紹介していこう。

 フォミュナ水道での目的は、ダンジョンの主であるミノタウロスを討伐し、最深部へ辿り着くこと。このミノタウルスはエリア内に直接配置されており、通例とは異なってバトルフィールド(BF)には切り替わらない。しかもミノタウロスは非常に広い視覚探知を持ち、冒険者の一人でも見つかると全員が引き寄せられてしまう。よって準備を整える間もなく、なし崩し的に戦闘が始まってしまうので注意が必要だ。

 エリア内の侵攻を含めた大まかな難易度としては、バランスの取れた6人のチームで丁度いい位である。だが本ミッションはBF戦が無いため、特に6人単位に拘る必要はない。その他には、タウルス系の持つアビリティ「モータルレイ」(死の宣告と同等)の対策さえしっかり行なえば、比較的気楽に構えてよいだろう。

 次に挑戦するリヴェーヌ岩塊群サイトA01は、最後にBF戦が待ち受けており、パーティー単位での挑戦となる。BFにて対する敵は、マメットと呼ばれる人型のモンスターが3体。各マメットは一定時間が経つと武器を持ち替える特質を持っている。従って、適宜マメットが持つ武器に応じて戦術を変えねばならない。

 たとえばマメットが両手刀や槍を持っている際は、攻撃力は大きいが間隔が長いため、空蝉の術を活用した戦術と相性がよい。逆に両手杖の場合は呪文詠唱を行なってくるため、サイレスやスタン等で封じるとよいだろう。そしてもう一つ、マメットの武器の持ち替え能力は「イエローリキッド」という特殊アイテムで短時間防ぐことができる。

 イエローリキッドはキーアイテムにしては珍しく、競売を通じて売買できる。ゲーム内でほとんど情報が得られないので気付きにくいが、プロミヴォンにおける特殊アニマのような、キーアイテムと解釈してよい。挑戦時のメンバー構成を踏まえ、マメットがどの武器であれば戦いやすいのかを事前に相談することが鍵となるだろう。

哀しきタブナジアのNPC
一部の国民は、タブナジア侯国の誇りを未だに失っていない。彼等に話を聞き、群島の地図を入手するクエストを早い段階でこなすとよいだろう
プリッシュとウルミア
プリッシュとウルミアは性格がまるっきり異なるが、関係は良好なようだ。プリッシュの胸に掛かっているペンダントにも、実は大きな秘密が隠されている
チェブキー兄妹
タブナジア生まれの陽気なタルタル3兄妹も登場。あらゆる場所に登場してその都度問題を引き起こすが、なぜか憎めないという人も多いだろう

モータルレイに注意
特殊攻撃「モータルレイ」は、後方を向いてタウルスから視線を外すことで無効にできる。一応カーズナまたは聖水も効果を打ち消せるが、成功率は低い
サイレントオイルを用意
タウルスは透明化を見破る能力を持っているが、それ以外のモンスターはスニークでやりすごすことも可能。特にスライムは、正攻法で戦うのが厄介だ
対ミノタウロス戦
事前に戦闘準備さえしっかり整えれば、ミノタウロス本体はそれほど強くはない。場所を知っているメンバーが一人居ると安心するだろう

リヴェーヌ岩塊群
リヴェーヌ内は、浮遊する岩群を渡り歩くようにして移動する。この際に必要な「飛龍の鱗」は、ワイバーンを倒すと高確率でドロップする
武装飛空艇が登場
リヴェーヌのBFにおいて新たな勢力が登場。砲身が据え付けられた武装飛空挺からマメットが降り立ち、冒険者にも襲いかかる
対マメットBF戦
3体のマメットと同時に戦わねばならないため忙しいが、彼等の所持する武器に注目。各メンバーがイエローリキッドを使う順番やタイミングについても相談しておこう

既存ストーリーとの意外な結びつきが明らかになる第3章

プロマシアミッションの第3章は、ジュノのみならず3国にまつわるエピソードがふんだんに用意されている。従来のNPCとの意外な繋がりが面白い
カムラナートに代わり、ジュノを取り仕切るエシャンタール。各ユーザーのミッションの進展具合にかかわらず、矛盾を生じさせないストーリー展開に唸ってしまう
 リヴェーヌ岩塊群に現れたマメット達は、通常のものとは異なる武装した飛空艇に乗っていた。冒険者は飛空艇に詳しい人物シドに助言を求めに、バストゥークへと向かう。その一方でプリッシュ達は、タブナジアへ帰るために天晶堂の知人を訪ねるという。またそれと時を同じくして、東方からの使者「テンゼン」が助けを求めにジュノ大公宮へ訪れていた。ようやくプロマシアミッションの主要人物の過半数が登場し、それぞれの思惑が複雑に絡み合いながら第3章は進展してゆく。

 第3章の前半部は、30年前に派遣された合同調査隊の各メンバーの足取りを追うことになる。彼等は既存の3国用ミッションやデュナミスのストーリー等にも間接的に登場しており、プロマシアミッションとの意外な繋がりに多くのプレーヤーがきっと驚くだろう。プロマシアミッションの遂行には、既存ミッションのクリアは必要不可欠ではないものの、ストーリーの奥深さという面においては、知っておくとより一層楽しめることは間違いない。

 当時の調査隊メンバーは3国から均等に選出されており、具体的にはサンドリア編とウィンダス編の2パートにおいて冒険が発生する。両パートの冒険は通常のフィールドエリアにて行なわれ、BC戦もない。これまでのプロマシアミッションと比べて、コンパクトにまとまった印象だ。

 サンドリア編における実質的な冒険内容は、ギルド桟橋においてモルボル系のNMを倒すことのみ。NPCと会話を行なうと突然戦闘が始まり、例によってアビリティ「臭い息」を連発してくることを除けば、特に深刻な点もない。上級者のキャラクタであれば、恐らく2~3人も居れば難なくクリアできるだろう。

 一方のウィンダス編ではアットワ地溝へと赴くことになる。アントリオン系のNMを倒した後に西部の高台へと登る内容だが、これがかなりユニーク。まずNMについては戦闘能力は高くないものの、瀕死になると出現地点へ逃げ出す性質を持っている。その都度体力が全快してしまい、正攻法だけではいつまで経っても倒せないのだ。モンスターが冒険者から逃げ出すという行動パターンはFF XIにおいて初登場で、新鮮に感じる人も多いのではないだろうか。

 そこで逃げるアントリオンにどうやって対処するのかが重要となるが、サポートジョブも含めれば大半の冒険者にとって何らかの有効手段があるはずなので、本稿では詳しくは説明しない。実はアントリオンが逃げ出すには、瀕死であること以外にもう一つの条件があり、これに気付くかどうかもポイントとなるだろう。ともあれ最初は前情報を調べずに、仲の良い友達と気楽に挑戦するのをお勧めする。

 アントリオンを倒した後は、エリア内の西部にある山を登る必要がある。既に気付いているかもしれないが、あの山の外周には僅かな足がかりがあり、少しづつ登ることができるのだ。仮に地面まで途中で落下してもダメージは受けないものの、登山時は時間制限があるためなかなか難しい。この際は、一時的に落下しなければならない場所が数カ所あることと、道をふさぐ黒い煙には時間制で消えるタイプがあることに注目しよう。

東方からの使者テンゼン
3箇所のクリスタルを取り込んだ「虚ろ」は、既に遙か東方の国々にも及んでいた。東方からの使者テンゼンが、その凄惨さをエシャンタールに訴えかける
ギルド桟橋でのNM戦
CoPで導入された新エリアは、レベル上げよりもミッションやクエストで利用することが多い。だが全体的に閑散としており、根本面からのてこ入れ作業が必要な印象だ
懐かしいNPCも登場
サンドリアに所属する冒険者であれば、聞き覚えがあるであろうルーヴランス。プロマシアミッションで身元が判明した彼は、重要人物として今後も関わってきそうだ

ウィンダス編
ウィンダス編ではチェブキー3兄妹の暴れっぷりを存分に見せつけられることに。彼等は父親を探しているようだが、その必至さと裏腹に行く先々で混乱を引き起こす
シャントット様
チェブキー3兄妹と他NPCの絡みは、ウィンダスのファンにはたまらない魅力がある。もはや誰にも止められない、ツッコミ役すら不在のやりとりを満喫できるだろう
アットワ地溝にてNM戦
このアントリオンは、強さはそれほどでもないが他のモンスターとリンクする点に注意。邪魔されない戦闘場所を考えておこう

瀕死になると逃げる
どうしても倒せないという人は、どのタイミングでNMが逃げているのかに注目。その仕組みにさえ気付いてしまえば、先読みで対処できるようになるはずだ
高台を慎重に登る
登る際は時間制限があるものの、仮に失敗してもNMを再度倒す必要はない。何度か失敗するのはごく普通なので、気長に取りかかるのがよい
山頂へ到着
苦労するだけのことはあってか、山頂からの景色はなかなか見晴らしがいい。新たな風景を見れるのも醍醐味なので、ミッション遂行面以外にも時折目を向けてみよう

天晶堂の管理下に置かれた謎の地下遺跡「ソ・ジヤ」に挑戦

思いも寄らない所から、他ミッションとの繋がりが発覚する。矛盾を感じさせない伏線の張り方と、プロット組み立ての腕前は、さすがコンソールの雄といったところだ
プリッシュの持病と関連性を持つ謎の少年は、北方の遺跡ソ・ジヤへと向かう。この辺りからストーリーが複雑になってくるので見失わないように
 そもそもの合同調査隊の発足は、「魔晶石」の膨大なエネルギーに着目したバストゥークの主導によるものだった。かつて合同調査隊が失敗に終わった北方の探索、そして謎の少年が同じ北方に位置する遺跡「ソ・ジヤ」へ向かったとの情報。偶然とは思えない2事象の関連性を求めて、冒険者はソ・ジヤへと向かうことになる。

 ソ・ジヤは、北方の地下に眠る巨大遺跡のエリアだ。位置的にはボスディン氷河の地下にあたり、元々このエリア内に存在する6本の魔法塔から侵入する。エリアにおける最大の特徴は、6つの入口から侵入する内部が、完全に区切られて行き来できないこと。しかもキャラクタのレベル上限が、場所によって「40/50/60/無制限」と違っているのだ。

 レベル制限に応じて必要とする装備品が変わるため、どの入口がいったい幾つのレベル制限なのかを把握するのが先決となるだろう。ちなみにゲーム中のヒントが無いため補足すると、今回のミッションで訪れるのはレベルが40に制限された区域。ボスディン氷河のOutpostに近い、H-8の塔が入口となっている。

 エリア内部は全体的に青白くぼんやりと光っており、いかにも古代遺跡といった趣だ。その雰囲気にはウガレピ寺院のものと近い文明を感じさせるが、詳細についてはまだ明らかにされていない。内部に登場するモンスターの強さはレベル制限に応じて調整されているが、どの区域にも共通して言えるのは、地形構造が非常に複雑なこと。複数のワープポイントやエレベーター、そして中へ入ると出入口が変化する部屋といった、トリッキーな仕掛けも多い。地図を入手してもあまり役に立たないため、何度も迷いながら構成を体で覚えてしまう方が結果的に早いだろう。

 ソ・ジヤは天晶堂の私有地となっており、奥地へ行くにはちょっとしたクエストを行なわねばならない。そしてその最深部では、夢の霊獣「ディアボロス」とのBF戦が待ち受けている。ディアボロス本体の強さはもとより、戦闘時のフィールドが他に類を見ないので驚くことは必至である。地面が5×5のパネルで構成されており、戦闘が進むとこれらが少しづつ消えてしまうのだ。フィールドの下にはモンスターが多数たむろしており、もし落下した場合はディアボロス討伐どころではない。

 そのため、どうやって落ちずに戦うのかが最重要課題となる。しかもディアボロスはノックバック系の特殊攻撃も繰り出してくるため、盾役のプレーヤーはくれぐれも注意。それ以外のプレーヤーはターゲットのロック機能を外し、緊急時は即座に移動できるようにする、等といった工夫も必要となるだろう。

最深部へ侵入する方法とは
ミッションを遂行するには、ソ・ジヤで得られる特殊チップが一人一個必要。これはレベル制限に関係なくモンスターを倒せば入手でき、従来の鍵取りと同程度の難易度だ
マップすら役に立たない構成
ソ・ジヤの内部構造は複雑極まりなく、大規模のチームではまとまって移動するだけでも困難。ミッションを行なう前に、チップ取りを兼ねて少人数で探索するのをお勧めする
魔法関知のモンスターが多い
エリア内のアクティブモンスターは、総てスニークでやりすごせる。しかし魔法関知のモンスターもいるため、サイレントオイルを用意しておこう

エレベーターにて移動中
立体的な構造を利用した仕掛けが多いのも特徴のひとつ。一方通行のワープポイントもあり、リーダー役から離れずに移動しよう
難易度はどこも同程度
出現モンスターの強さは、レベル制限に応じて調整されており、6区域の体感的な難易度はどこも同程度である。トリッキーな地形構造がソ・ジヤの最大の敵といえるだろう
大半の宝箱がミミック
数多くの宝箱が登場するものの、それらの大半がミミックなので注意! 引き寄せの特殊能力も持っているため、戦闘準備を整えてから鍵を使おう

ワープポイントの色に注目
レベル40制限の区域は、このようなワープポイントを数カ所越える必要がある。道順はワープポイントの色で覚えてしまうのがよい
対ディアボロス戦のBF
フィールドが5列のパネルになっているのが解るだろうか。戦闘が始まるとこのパネルが少しづつ消え、落下する仕組みになっている
ディアボロス本体も強い
数多くのアビリティを繰り出すが、中でもノックバックを付随する「カミサドー」に注意。パネルの外周は壁となっているため、これを背にして戦うのも一つの手だ

徐々に消えるパネル
これは戦闘終盤の様子だが、かなり多くのパネルが消えている。その下にはモンスターが待ちかまえており、もし落ちたら助かりそうにない
テンゼンの見せ所
炎の刀を構えディアボロスと対峙するテンゼン。実はこの刀にも大きな秘密が隠されており、今後のミッションで明らかにされてゆくだろう
先のストーリーが気になる
威勢良く啖呵を切るプリッシュ。各ミッションの難易度は置いておくとしても、魅力的なストーリーが今後どのように進展するのか気になって仕方がない人は多い

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□「ファイナルファンタジー XI」のホームページ
http://www.playonline.com/ff11/

(2005年1月21日)

[Reported by 川崎政一郎]


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