★ PCゲームレビュー★

ゲームシステムに妥協なし!!
「中つ国」が舞台の最新RTSが登場

ロード・オブ・ザ・リング
バトルフォーミドルアース

  • ジャンル:リアルタイムストラテジー
  • 発売元:エレクトロニック・アーツ
  • 価格:8,379円
  • プラットフォーム:Windows 2000/XP
  • 発売日:12月16日(発売中)


 常日頃からゲーマーの間で言われている論調に、とかく映画などを元にしたミーハーなゲームには良作なしというものがある。確かに世界中でメディアミックス戦略の一貫として制作されてきたゲームの数々、とくに主従関係で言えば映像作品が「主」でゲームが「従」となるような作品においては、ゲームとして論評するに値しないものが多かったのも事実。だが、ものごとには常に例外が存在するものだ。

 今回紹介する「ロード・オブ・ザ・リング:バトル・フォー・ミドルアース(以下BFME)」は、表題の通り映画「ロード・オブ・ザ・リング(以下LOTR)」をテーマにしたゲーム。独特なゲームシステムを備えた本格的なRTSでありながら、「LOTR」の世界を存分に楽しめる作品だ。映画の絶大な人気に負けず劣らず、ひとつのゲーム作品として高い完成度を持った本作の見所をご紹介しよう。


■ 基本システムは戦闘重視のRTS。シンプルな内政とダイナミックな戦闘がほどよくミックス

オープニングムービーの一幕。「ひとつの指輪」にまつわる物語が映画同様に語られる
理解しやすいムービー形式のチュートリアルが付属。ゲーム操作のひととおりが数分で理解できる
 本作の基本的なゲームシステムは「Warcraft」や「Age of Empire」系の流れを汲むリアルタイムストラテジーだ。リアルタイムで進行する本作の戦闘には「資源」、「建設」、「生産」の戦略的概念があり、プレーヤーはユニットの操作と平行して必要な設備を建設し、資源を集め、ユニットを生産することになる。

 さてRTSの背骨とも言える内政だが、本作の内政システムは一般のRTSに比べるとかなり簡略化されたものになっている。資源収集は半自動で行なわれ、設備は決まった場所に決まった数のみ建設可能といった内容で、システム的に近しい例としては「KOHAN」が挙げられる。

 まず、ユニットの生産や施設の建設に必要となる資源だが、これを集めるために労働者のようなユニットを直接操作する必要はない。生産施設である「畑」や「製材所」、「鍛冶屋」といったものをプレーヤーが所有していれば、資源はそこから自動的に産出される仕組みだ。

 さらに生産施設などの諸設備は、マップにあらかじめ配置されている拠点に対して建設していくというシステムになっている。拠点は、8~10個の設備を置ける「城」、6個の設備を置ける「前哨地」、3個の設備を置ける「野営地」、そして畑や製材所をひとつだけ持てる「居留地」の4種類。プレーヤーは「城」を基点に軍備を整えつつ、マップ上に散在する小規模な「前哨地」、「野営地」を確保して生産力を高め、最終的には敵の城に殴りこんで破壊し尽くす、といった流れがゲームの基本となる。

 本作は生産システムが簡略であるだけに、ユニット操作の比重が非常に高い。本作の戦闘を理解する上で重要な要素は、ユニットが部隊単位であること、そして各ユニットが持つ特殊能力とレベルの概念だろう。

 本作のユニットは基本的には5~10体で構成された部隊が1単位で、プレーヤーはおおむね10~20部隊ほどのユニットを操作することになる。複数のユニット同士がぶつかり合う場面では、部隊のポジションによって攻撃力に大きな差が出るために、部隊の位置や向いている方向が極めて重要になってくる。従って戦闘の際は、なるべく多くの味方の攻撃を敵の一極に集中させることが非常に重要になってくる。このために戦闘中は複数の部隊を同時に操作して別方向からぶつけたり、飛び道具のユニットなら立ち位置を細かく変えてみたりと忙しい。

 特に顕著なのは、騎兵が見せる強力さだ。本作に登場する騎兵系のユニットは、歩兵系の敵ユニットを通過するように走らせることで敵を「なぎ倒す」ことができる。多くの場合なぎ倒された敵歩兵は即死してしまうし、死ななくても数秒間は倒れて動けなくなってしまうので対応する機会も与えられず、次に起き上がった時点でもう一度「なぎ倒され」て止めをさされるわけだ。この強力な騎兵の突撃は、敵の集団の上を折り返すように、数秒ごとに突撃地点を指定する作業をくり返し続けることで最大の効率を発揮する。この、なかばアクションゲームのように緻密な操作が要求される点は、本作のもっとも特徴的な部分だ。

 また、本作に登場するユニットには種類に応じて、プレーヤーの指示によって手動で発動する特殊能力がある。例えば弓兵に剣を持たせて接近戦に備えたり、槍兵に密集隊形を取らせて防御力を高めたりといったものだ。これによって部隊を強化したり、敵との位置関係や組み合わせに応じて、あるいは攻勢をかけるか防御にまわるかといった状況に応じた隊列や戦法を与えることができる。

 各ユニットに経験値とレベルの概念があることも重要なポイントだ。ユニットは敵を倒すごとに経験値を獲得して強くなっていくが、レベル2になったユニットには「旗持ち」が追加され、定期的に欠員を補う能力が備わる。戦闘を有利に進めるためには、部隊を単なる消耗品として敵にぶつけていくだけでなく、全滅しないように細かく前進・後退を指示し、部隊内の損害を補充するため拠点に戻すといった配慮も必要だ。

 本作の戦闘はこれらのユニットが持つ特徴を駆使した戦いになるために、ユニットを管理し操作することそれ自体が非常に忙しい。内政システムがシンプルなものである理由はまさにここにあるわけだが、このことが「LoTR」の世界を表現する上で最重要であろう「英雄」のシステムを非常に有効なものにしている。

町の建設は建築スロットに対して実行する。何もない平地に建物を作ることはできないが、その分町の管理がしやすいのが利点 フィールド上にはところどころに小規模な前哨基地を作れるポイントがある。必要なコストが溜まったら速やかに建築物をそろえよう 騎兵が敵の歩兵に襲い掛かる。衝撃でなぎたおし、そのまま上を通過していくことができるため、細かく操作を行なえば大量の敵を相手にできる

撃ち減らされた部隊は施設「泉」のそばにいることで回復することが可能。あらかじめ前線近くには泉を作っておいて、繰り返しの攻撃に備えよう 敵の城を攻撃し、生産能力を奪いとることが勝利の絶対条件だ。相手に挽回の時間を与えないよう短時間で決めよう 白が破壊されると、他の陣営が白を立てられるポイントとなる。1陣営が複数の城をもてるマップも多い


■ 魔法を操り、旅の仲間の力を借りて戦闘を導く「LOTR」ならではのシステム

ローハンに協力するエルフの弓戦士たち。大量動員した弓兵の射撃は、モルドールのトロルすら一瞬で片付けてしまう
巨大な木の妖精であるエントは、地面を岩を投げつけたり、建築物を武器にしたりと強力な存在だ。ただし火にはきわめて弱い
 本作に登場する陣営は4種類。光の勢力「ローハン」と「ゴンドール」、そして闇の勢力「アイゼンガルド」と「モルドール」だ。さすがに、「LOTR」の豊かな世界観を元にしているだけに、他の一般的なRTSに比べると各陣営の差異が非常に際立つ。それぞれを簡単に紹介してみよう。

・ローハン
 部隊は5人単位。騎兵を安価に生産でき機動力に富む。建設できる建物の種類は少なく、町の強化方法は最もシンプル。農場で「農民」を安価な歩兵として生産できる。また、農場の変わりに居留地に「エントの寄り合い」を作り、木のクリーチャーであるエントを生産することも可能。

・ゴンドール
 部隊が5人単位なのはローハンと共通だが、防御力の高い歩兵が特徴。建設できる施設の種類が多く町を発展させる選択肢が広い。城は全勢力中で最も強固な防御力を持つ。攻城兵器として「トレビュシェット(投石器)」を作ることができる。

・アイゼンガルド
 魔法使いサルマンの部隊はウルク・ハイ10匹単位で編成され、人間の歩兵に比べると単体では弱いが、数で圧倒する。騎兵のかわりに「ワーグ乗り」を生産することができるため、機動性も十分。「攻城梯子」、「破城槌」、「破城弓」、「炸裂爆雷」を使ってゴンドールやローハンの城壁を攻略できる。

・モルドール
 サウロン配下のモルドール軍は、オークや闇の民ハラドリムに加え、巨象ムマキルやトロルといった大型ユニットを生産可能。オーク戦士はなんとコスト無しで生産可能。オークは戦闘力が極めて低いため使い捨てになってしまうが、それだけに小手先のテクニックよりは大局的な戦略が要求される。

 各陣営には「善なる力」あるいは「邪悪な力」に属する、それぞれ12種類の“魔法”が存在する。魔法はプレーヤー自身が持つ神の手のようなもので、直接ダメージを与えるものではなく、ユニットを強化したり援軍を呼んだり、はたまた施設の生産性を上げたりといった補助的なものである。これらの魔法は、敵を倒すたびに徐々に蓄積される「パワー」ポイントを集めることで使用可能な種類を増やすことができる。使用可能になった魔法は一度使用するとしばらく使えなくなるが、一定時間が経過すると再度の使用が可能になる。

 人間側陣営の「善なる力」の魔法には、援軍を呼ぶ形ものが多く、冥王サウロンの「邪悪な力」の魔法は資源生産を向上させるものが多い。前者はここぞというピンチを一気に切り抜けるために有効で、後者はとにかくユニットを次々に大量生産し、時間をかけて相手を押しつぶすといったスタイルになる。いずれにしても使いようによっては非常に有効で、戦局を左右する力を持つことは確か。強力な魔法は連発できないので、使いどころを見極めることが重要な要素となっている。

 さらに、本作ならではの要素として特筆すべきなのが「英雄」のシステムだ。ガンダルフ、アラゴルンやレゴラスたちが、強力な特殊能力を持つユニットとしてフィールドに登場する。彼ら「英雄」は単体でも通常の敵部隊を3つ4つ同時に相手できるほど強力で、さらに周囲の味方ユニットに対して経験値増加などの「リーダーシップボーナス」を与えることが可能だ。

 この英雄ユニットも通常ユニットと同じくレベルを持っており、経験をつむほどに強力な特殊能力を発動できるようになっている。ガンダルフの特殊能力である攻撃魔法は特に強力で、画面内の敵すべてを一発で全滅させるほどだ。それだけに敵の英雄ユニットを見つけたら最優先で撃破する必要がある。それと同時に、味方の英雄ユニットが死んでしまわないよう心がけよう。特にサムやメリー、ピピンといったホビットたちは英雄ユニットとしては貧弱で、敵地に孤立すると簡単に死んでしまう。彼らと行動を共にする場合は、リーダーシップボーナスを得るために常に味方の中に入れて守ってあげる必要があるだろう。

パワーポイントを消費して習得する魔法は、ツリー形式の構造で進化していく。単体では戦局全体に影響は少ないが、習得数が増えていくと影響も大きい 英雄たちは単体でも強力な戦士だが、特殊能力を使用することによって多くの敵を一度に殲滅できる もちろん悪の英雄も存在。サルマンの攻撃魔法は一撃で1部隊を全滅させてしまうこともある


■ キャンペーンモードは「光」と「闇」、両方の視点からプレイ可能

キャンペーンモードは、このような見下ろし方のマップ上で進行していく。「中つ国」の地形がよくわかり、物語を補完する意味でもおもしろい
 本作のゲームモードは映画の大筋を追っていく形で展開する「キャンペーン」と、純粋にRTSとしての戦闘を楽しむ「スカーミッシュ」の2つだ。

 「スカーミッシュ」は2人用から8人用まで総計数10個のマップが用意されており、自由に陣営を選んで乱戦からチームプレイまで楽しめるRTSとしての基準を満たした内容になっている。マルチプレイでもこの「スカーミッシュ」モードに準じたプレイをすることになる。

 本作の見所である「キャンペーン」は、映画「ロードオブザリング:旅の仲間」のクライマックスであるモリア坑道から始まる。このステージでは、RTS的な生産要素は一切なく、フロドと8人の旅の仲間によるアドベンチャーになっている。

 英雄の特殊能力を駆使しながら、少数をもって多数の雑魚敵を駆逐していく、さながらアクションアドベンチャーゲームのようにスピーディな展開だ。ボスキャラ的な存在として、もちろんあの赤くてデカい奴も登場。対する「ここは、断じて、通さーん!」の名台詞も聞けるのだ。

 キャンペーンモードで活躍する英雄たちの気になるキャラクタボイスは、すべて映画の日本語音声を吹き込んだ当人たちのものだ。名台詞も映画版と同じ邦訳が与えられ、映画版が好きで何度も視聴している人々にも違和感なく、喜んで受け入れられるものだと思う。

 キャンペーンモードは、こうした「英雄」を中心にしたアドベンチャーゲーム的なステージと、ローハンやゴンドールの軍勢を主人公にした完全RTSシステムのステージが交錯しながら進行していく。ステージをクリアするたびに、プレーヤーが指揮できる最大のユニット数を決める「指揮ポイント」や、強力な補助魔法を使うための「パワー」を獲得できるようになっており、プレイの自由度がだんだんと広がっていく構造だ。

 キャンペーンのシナリオは、当然のことながら原作のストーリーに基づいている。「光の勢力」であるフロドたちのキャンペーンを選んだ場合は、彼らが物語で果たした目的を果たすまでの道筋に沿ってステージが進行していく。逆に冥王サウロンとその配下サルマンのキャンペーンをプレイすることも可能で、その場合はフロドたち光の勢力を根絶やしにすることが最終目的となる。魔法使いサルマンや偉大なウルクの戦士ラーツを操って、ギムリやボロミアといったたびの仲間たちを駆逐し、小さなホビットたちを追い回すのに快感を抱くのであれば楽しめることだろう。

 また、キャンペーンでは、英雄たちの活躍を追う中、いくつかの段階で複数の攻略目標を選ぶことができる場面がある。キャンペーンマップは数10個の地域に細分化されており、それぞれの支配をめぐって敵対する勢力と戦うという設定だ。一見ターンベースの戦略ゲームのように見えるこのシステムだが、一度攻略した地域が敵に奪い返されるようなことは起こらないので、本格的な国獲りゲームとは異なる。基本的には一本道を進行していくゲームだと考えてよいだろう。

 キャンペーンモードでは、ステージクリア時に生き残ったユニットはそのまま持ち越される。このためいくつもの戦いを経験してきたユニットは自ずとレベルも高くなり、後半になるほど貴重な戦力になっていく。この要素がキャンペーンのゲーム展開を非常に面白いものにしていて、難しい戦いだからといって無駄にユニットを浪費すると、その次に新兵ばかりの部隊になってしまい苦労する、ということが起こる。

 ただ、一度鍛え上げた部隊を完全に維持していくと、後々のステージでは町を建設してもユニットを生産する必要がなくなり、精鋭部隊の大群で敵を押しつぶすだけといった、大味な展開になることもあった。このあたりは、プレーヤーのスタイルにもよるところだろうけれども多少気になったところだ。

旅の仲間を中心にしたステージでは、味方を一人も失わないように注意深く戦う必要がある 鍛え上げた騎兵はたやすく敵の軍勢を蹴散らし、陣地を破壊してしまう。それだけに、無茶な戦闘でユニットを失うことの痛みは大きい キャンペーンの節々で、プレーヤー自身が次のエピソードを選択できるようになる

アイゼンガルドの軍は木を切り倒す「製材所」によって資源を得る。そこで働く労働者ユニットが敵に殺されてしまうと、補充しない限り生産がストップしてしまう 序盤から容赦なくエントの大群が襲い掛かってくるが、火矢を使って炎上させることで事なきを得た。協力ユニットに対してはそれなりの対処法を心がけたいところだ モルドール軍の持つ巨大な象「ムマキル」は、弓兵の移動式やぐらでもあり、周辺の敵を次々に掃討していってくれる強力なユニット。うまく活用したい


■ 最新RTSとしての水準は十分にクリア。演出面の充実が光る

 最後に、ゲームバランスについて気がついた点に言及しておこう。人間側の「魔法」には、援軍を呼ぶものが非常に多いわけだが、これが極めて強力で過剰すぎるかもしれない印象を受けた。援軍を呼ぶ魔法は「エルフ同盟軍召喚」、「ローハン同盟軍召喚」、「エント同盟軍召喚」そして「死者の軍勢召喚」といったものだが、特に低いコストで獲得できる「ローハン同盟軍召喚」は、騎兵が強力な本作にあってはいささか凶悪な威力を有している。

 召喚した部隊は一定時間が経過すると霧と消えてしまうが、ローハン同盟軍はこの制限時間が長く、時間切れが起こった時点でまもなく再度の召喚が可能になる。しかも生きている間は普通に回復や再補充をかけることもできるわけで、援軍というよりは正規軍並みの扱いだ。騎兵に弱いオーク兵が中心のモルドール軍にとっては悪夢としか言いようがない。

 さらに騎兵。歩兵タイプの敵ユニットを「おしつぶし」ながら突撃していける騎兵タイプのユニットは、同時に大量動員すれば数倍する敵歩兵をほとんど損害を出さずに駆逐できるほど強力だ。騎兵は機動力も歩兵とは比較できないほど高く、敵が弓兵であっても、斉射を受けるまえに距離をつめてしまい、一方的に蹂躙してしまう。騎兵には一応槍兵という天敵はいるのだが、コンピューター操作のAI陣営はこの槍兵をほとんど活用しないため、プレーヤーが騎兵中心で部隊編成をしている限り全体のゲーム難易度が非常に下がってしまうのだ。

 マルチプレイではどのような展開になるか判断が難しいが、いずれにしても歩兵で騎兵の機動力に対応することは難しく、やはり騎兵中心のゲームになるのではないかと思う。個人的には、このあたりの極端なバランスは少し控えめに出してほしいところだった。

 操作性の問題としては、大量のユニットが集まるとごちゃごちゃしすぎ、英雄ユニットがまぎれこんでみつけにくいところがひとつ。また、複数部隊をショートカットキーに任意で割り当てる機能が無いので、部隊管理がわずらわしいのが気になった。1部隊をダブルクリックすることで同種の兵を一括で選択することは可能なだけに、任意割り当ての機能が無いのは残念だ。

 このような具合にいくつか不満も見受けられる同作だが、これも本作の完成度自体は非常に満足いくものが故に目立った点とも言える。原作のもつ雰囲気と、ゲーム的な楽しさを両立するためにデザインされたゲームとしてみれば、申し分のない内容だ。戦闘重視のRTSとしての骨格はしっかりしているし、演出面も申し分なし。特にキャンペーンプレイ中の節々で映画のワンシーンムービーがまったくそのままに挿入されるという演出がうれしい。ゲームのグラフィックではどうしても雰囲気不足になってしまう山場の場面を、こうした演出で非常に感情移入しやすく仕上げてあるところは、さすがエレクトロニック・アーツといったところだろう。映画「ロードオブザリング」シリーズのファンの方や、一味違ったRTSを求める向きにはぜひともこの年末、プレイしていただきたい。

アイゼンガルドの軍は木を切り倒す「製剤所」によって資源を得る。そこで働く労働者ユニットが敵に殺されてしまうと、補充しない限り生産がストップしてしまう 序盤から容赦なくエントの大群が襲い掛かってくるが、火矢を使って炎上させることで事なきを得た。協力ユニットに対してはそれなりの対処法を心がけたいところだ モルドール軍の持つ巨大な象「ムマキル」は、弓兵の移動式やぐらでもあり、周辺の敵を次々に掃討していってくれる強力なユニット。うまく活用したい

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【ロード・オブ・ザ・リング:バトルフォーミドルアース】
  • CPU:Pentium III 1.3GHz以上(Pentium 4 2.0GHz以上を推奨)
  • メインメモリ:512MB以上
  • HDD:4GB以上
  • ビデオメモリ:64MB以上


(2004年12月27日)

[Reported by KAF@ukeru.jp]


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