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本日到着! DEMO & PATCH

~2003年11月18日~


    【アクションシューティング】
    「Max Payne 2: The Fall of Max Payne」Playable Demo [245MB]
  • 開発元 Remedy Entertainment
  • 発売元 Rockstar Games

     「Max Payne」の大ヒットで一躍世界的に有名になったフィンランドのゲームデベロッパーRemedy Entertainmentの最新作「Max Payne 2: The Fall of Max Payne」のPlayable Demo。同作は、E3での発表から10月の発売に至るまで目立ったプロモーションを一切行なわなかったという珍しいタイトルだが、10月14日に発売されるやいなやMature指定のバイオレンスタイトルにもかかわらず圧倒的な人気を集め、各所で売り切れが続出したという。ゲーム内容も細部までよく作り込まれており、圧倒的な吸引力でぐいぐい遊ばせる。どうやら2003年のFPS市場は、ふたを開けてみれば「Max Payne 2」のひとり勝ちという誰も予想し得なかった結果に終わりそうだ。

     「Max Payne」は、映画「マトリックス」で高く評価された“バレットタイムアクション”と呼ばれる独自の撮影手法によるダイナミックな視覚効果を、いち早くゲームシステムの一部として取り入れたことで話題を集めたハードコア系のアクションシューティング。バレットタイムシステムの採用を見てもわかるように、ゲームをインタラクティブ要素とカットシーンを融合させたひとつの映像エンターテインメントとして捉えているところに新しさがある。

     「Max Payne 2」は、前作のゲームシステム、ゲームエンジンをベースに、前作のその後のストーリーを描いている。主人公Max Payneもずいぶん歳を重ね、顔に寄るしわが隠せない年頃になっている。ストーリーのカギを握るキャラクタは、前作にも登場したMona Saxなる美女。タイトルバックにMax Payneの隣に描かれている女性がそれだ。サブタイトル「The Fall of Max Payne(堕ちたMax Payne)」からも推測できるように、どうやらMax Payneが彼女に恋をするというストーリーが描かれるようだ。

     Demoでプレイできるのは、「PART1: The Darkness Inside」のプロローグシーンと、「CAPTER ONE: Elevator Doors」、そしてCHAPTER TWOの途中まで。ゲームの展開は、前作とまったく同じで、まずアメコミ風のタッチによるイラストと吹き出しによって、落ち着いた導入部が展開される。前作を未プレイのユーザーにも、現在に至るまでのバックグラウンドがわかるように、妻が殺されるところからひととおりの説明が行なわれる。「PART1: The Darkness Inside」の冒頭は、Max Payneの独白で展開し、彼ひとりの声がもの悲しい感じのBGMと共に耳に入ってくる。この救いがたい雰囲気はまったく前作と同質のものがある。

     ゲームが始まったと思いきや、立て続けにカットシーンが挿入されるというスタイルも、前作をそのまま踏襲している。その内容もさることながらカメラワークが相変わらず秀抜で、その世界にプレーヤーを引き込む役割を果たしてくれる。2度目以降のプレイでも相変わらずカットシーンを省略することができなかったが、これはクリエイターのこだわりなのだろう。内容がいいため、繰り返し見せられてもそれほど気にならない。

     続く「CAPTER ONE」では、Mona Saxとの再会の様子が描かれる。その模様は実際にプレイして自分の目で確かめてもらうことにして、プレイしながら感心したのは、丁寧なレベルエディットと、あらゆるオブジェクトを物理演算の対象にした現実性の高い世界の構築ぶりだ。壁に設置された引き戸や戸棚の引き出しはもちろんのこと、部屋に山積みされた段ボールや木箱のたぐい、椅子、スプレー缶、空き瓶、ドラム缶などなど、Max Payneよりも重量の軽いオブジェクトは何でも動かせるといっても過言ではない。

     中でも倉庫を迷路化させているMaxの背丈の3倍ほどの高さがある“無敵”オブジェクトの倉庫棚がぶっ倒れてきた時には、前作からの明確な進化を実感させた(そのまま押しつぶされてゲームオーバーになったわけだが)。ただ唯一、キャラクタモデルのボーン処理だけは、前作のものをそのまま流用しており、そこだけぼっこり大穴が空いたように2000年レベルの無様な醜態をさらしている。この1点を除けば、シングルプレイ専用アクションシューティングとしては、今年を代表する傑作といっていい。ぜひプレイしてみてほしい。

    (C)2003 Rockstar Games, Inc. Max Payne and the Max Payne logo are trademarks of Take-Two Interactive Software, Inc. All page content is Copyright (C) 2000-2003 PayneReactor.com unless otherwise stated. Do not copy without written permission from the author.

    ダウンロードはこちら(Rockstar Games)

テクスチャの質感は非常に高い。キャラをアップで見せるカットシーンを多用する同作ならではのこだわりだ

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(2003年11月18日)

[Reported by 中村聖司]



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