開発/発売元 Sierra Entertainment
Vivendi Universal Gamesのトールキンシリーズの一角を占めるアクションアドベンチャー「The Hobbit」のPlayable Demo。PC版のほか、PS2、GC、Xbox、GBAの計5プラットフォームでの展開が予定されている。対象年齢が低めなところやゲーム性の面でもEAの「ハリーポッター」シリーズを強く意識したタイトルと言えそうだ。
「The Hobbit」は、トールキンのファンタジー小説「ロード・オブ・ザ・リング」のプロローグに相当する原作をモチーフにしたアクションゲーム。プレーヤーは、「ロード・オブ・ザ・リング」の主人公フロド・バギンズの従兄弟に当たるホビット族のビルボ・バギンズを操作し、原作に即した冒険にチャレンジしていくことになる。
ゲーム性は、「ゼルダの伝説」で確立したフリースタイルの剣術アクションになっており、なぎ払い、ジャンプ、投石を基本に、パワーゲージ満タン時でのジャンプアタックが「ゼルダ」における力を溜めての回転斬りに相当するといった感じだ。敵をロックオンすることで、常に敵をターゲットした状態で移動攻撃が行なえるといったあたりは、ほぼ同じ感覚と言っていい。
システム的な部分での最大の違いは、敵を倒すことで経験値が獲得し、経験値を貯めるとレベルアップするところ。これにより、ステージクリア型のオーソドックスなゲームデザインに、RPG的要素を加味している。
ちなみにトールキンシリーズにおける最重要アイテムである“指輪”は、同作に置いてはアーティファクトでも何でもなく、日常的なアイテムとして存在している。具体的には、指輪を使うことで一定時間姿を消すことができる。これによって、正面突破が難しいようなケースでもらくらく単独侵入を図ることができる。
ゲームの難易度はかなり低めで、ゲームの魅力は剣術アクションの醍醐味よりむしろ指輪等の戦術を駆使した謎解きにありそう。Demoではチュートリアルステージからプレイできるので、じっくり試してみるといいだろう。
(C) 2003 Sierra Entertainment Inc.
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