開発元 Electronic Arts
EAの「Lord of the Rings」シリーズ最終作「The Lord of the Rings: The Return of the King」のPlayable Demo。「Lord of the Rings」シリーズというと、コンソール向けのアクションゲームというイメージが強いが、3作目にして初めてPCプラットフォームに対応。マウスとキーボードで、前作「The Lord of the Rings: The Two Towers」を上回るハイテンポアクションが堪能できる。
「The Lord of the Rings: The Return of the King」は、2004年(北米では2003年末)に映画公開が予定されている「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」をモチーフにしたアクションアドベンチャー。第1弾「The Fellowship of the Ring」、第2弾「The Two Towers」ともども北米で高い評価を受け、いまや「ハリーポッター」シリーズと並んで、EAの重要なライセンスブランドのひとつに成長している。
というわけでこのPlayable Demoも非常に凝っていて、単なるPlayable Demoではなく、プロモーションムービーも同時収録されている。プロモーションムービーでは、ゲームの概要が、プレイ中の映像と共に紹介される。ソースはPS2版を使っているらしく、クオリティはいまいちだが、各キャラクタの奮戦ぶりや、巨大な化物やドラゴンの登場シーンなども克明に描かれており、シリーズ完結編らしい疾風怒濤の展開が見ていて楽しい。
一方、本編であるPlayable Demoのほうは、「王の帰還」の象徴的な存在である“白の魔法使い”と化したガンダルフを操作して、敵の怒濤の侵攻を単身で食い止めるというミッションがプレイできる。雪崩のようにやってくる避難民を無傷のまま、城の奥に保護し、それが一定数に達するとクリアという内容。
だが、敵の侵攻はまさに怒濤の勢いで、倒しても倒しても敵は波状攻撃を仕掛けてきて、常に乱戦状態になる。弓兵などもいるにはいるが、ほぼ無力で、実質、1対多の戦闘になる。ガンダルフは、片手に剣、片手に輝く杖を持ち、マウス左右クリックで、薙刀のように振り回し、敵を薙ぎ倒していく。左shiftキーで、杖からエネルギーボルトを吐き出し、これが唯一の遠距離攻撃手段になる。
これは何ステージ目なのか不明だが、なかなか難易度が高く、左クリックを連打して剣と杖をぶんぶん振り回すだけで倒せる敵は限られている。変則的な打撃を与えるFierce Attack(右クリック)を間に挟んだり、武器で攻撃をしのいでカウンターを当てるといった戦術が必要になる。
だが、これはばくちでもあり、タイミングが悪いと背中から斬られたり、ジャンプ斬りにやられたりしてもみくちゃにされてしまう。白かろうが、偉大だろうが、ガンダルフはガンダルフなので、攻撃を食らっていると簡単にやられてしまう。特に後半に出てくる巨大モンスターは、2発食らっただけでやられてしまうので要注意だ。正直言って初心者には厳しい内容だが、決戦的な雰囲気は抜群で、ファンなら倒されても満足してしまう人もいそう。グラフィックも綺麗なので、ぜひ日本語でリリースしてもらいたいところだ。
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