発売元 Activision
Activisionの「Tony Hawk's」シリーズ最新作「Tony Hawk's Pro Skater 4」のPlayable Demo。同作は初代からマルチプラットフォーム展開を行なってきた人気シリーズ。PC版は今回もコンソール版がベースになっているようだが、開発はNeversoft Entertainmentが引き続き担当しており、北米で年内の発売が予定されている。相変わらずしっかり遊ばせてくれる佳作だ。
「Tony Hawk's Pro Skater 4」は、Tony Hawkをはじめとした実在のプロスケーターを操り、スケートボードを使ったさまざまなアクションを楽しめるスポーツアクションゲーム。滞空中に各種アクションボタンを組み合わせることで、さまざまな「トリック」が繰り出せ、これをタイミング良く繰り返すことで「コンボ」となり、高得点を稼ぐことができる。
こうした基本的なゲームデザインは、初代「Tony Hawk's Pro Skater」からほとんど変わっていないが、ダブルミリオンは確実と言われるほど北米ユーザーに愛され、毎作ごとに高い評価を受ける理由は、公園や工場といった広大なエリアをステージとして丸ごと再現し、その個性的なステージ内で、自由自在にトリックを試せるところにある。
ステージの作りは基本的に現実世界そのままで、自由気ままにボードを滑らせつつ、どこを足場にトリックを展開し、コンボを繰り出せるかを考えていく過程がおもしろくてたまらない。米国ならではのダイナミックな作品といえる。
Demoでは、大学のキャンパス周辺を舞台にした「College」を舞台に、キャリアモードがプレイできる。今回のキャリアモードは、定評の高かった前作よりさらに自由度が増しており、プレーヤーが任意で受けるミッションを選択することができる。内容も「制限時間内に3万点を獲得」、「ステージ内に浮かぶ文字を集める」といった前作からお馴染みの内容から、任意の人物を捕まえたり、お金を集めたりなど、テクニックだけでなく、頭を使わせる内容のものも多く、かなり楽しめる。
前述したようにグラフィックはコンソール版をそっくりそのまま移植しているようで、まずまず及第といったレベルだが、前方に常にフォグが発生するようになっているため、1枚テクスチャで処理された遠景にひどい違和感を感じた前作のようながっかり感はない。インターフェイスはキーボード、ゲームパッドの両方に対応しているが、ゲームパッドがお勧め。連続してトリックをするうちに激しく3D酔いしてしまうのが玉に瑕だが、しっかり練り込まれたいいゲームだ。
(C) 2003 ACTIVISION ALL RIGHTS RESERVED.
ダウンロードはこちら(AusGamers)