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カプコン、「カオス レギオン」完成披露発表会を開催
今回、小野プロデューサーは「カオス レギオン」について「その名のとおり、いろいろな力が混ざり合って戦いあうことをテーマに作り上げた。剣(ギルト)、弓(マリス)、盾(アロガンス)、爆(ブラスフェミー)、忍(フロウド)、力(ヘイトレッド)、巨大(サナトス)といった7つの軍勢 (レギオン) が主人公の味方となって、フィールド内で戦いを繰り広げる。 これまで、たったひとり(のプレーヤーキャラ)が多数の敵に戦いを挑むシチュエーションはいくつもあったが、軍勢同士が戦い合うようなチーム戦はほとんどなかったはず。なおかつ、軍勢を呼び出したあとでも、それぞれの部隊に司令を出すような煩雑さを排除し、ユーザーにプレイのストレスを感じさせない工夫をしている」と説明。そのうえで、ゲームジャンルを「エモーショナル・アクション」と定義。そのプレイ感をコントローラーから感じて欲しいとコメントした。 同時に上映されたゲーム映像を見て押尾さんは「デモ段階で見せていただいたときよりも、動きがよりリアルにそしてナチュラルになっているのに驚きました」と感想を述べた。また、りょうさんが「ステージがたくさんあること、そして壮大なスケール感、幻想的な世界観がすごいなぁと思いました」と続けると、市川さんは「先ほどスクリーンで映像を見せてもらったんですが、皆さんの声と映像が綺麗にはまっていて、映像のリアル感もすごくてびっくりしました」と口々に映像をみたコメントを披露。
ヴィクトール・ドラクロワ役を演じた海東健さんは、小野プロデューサーから「ドラクロワは、物語を引っ張っていく語りの部分が多かったんですが……」と話を向けられると、「最初に物語を読ませていただいたとき、独特の世界観が肌に伝わってきました。最初にイメージイラストなどを見せて頂いたときのドラクロワの雰囲気を大事にして演じています。複雑で入り組んだストーリーですが、思っていたよりもすんなり演じることができました」と、周囲から(ゲームの内容に)詳しいと評されるだけの、貫禄あるコメントを寄せていた。
この日デモされたもうひとつのステージは、市川由衣さんがプレイ。自らが演じている「アーシア・リンスレット」をプレーヤーキャラとして操作した。アーシアは、ジークの剣とは違って、銃を武器とするキャラクタ。 小野プロデューサーによれば、ムービーシーンでの登場だけでなく、アーシアでプレイしてみることで、レギオンという存在のありがたみを知り、また「カオス レギオン」の世界でアーシアが息づいていることを感じて欲しいという。登場する敵キャラクタなどは同じだが、剣と銃という武器の違いから、倒しやすさや倒されやすさ、そして敵の配置などを調整している。そのため、戦術自体もジークとはすいぶん違った感じになるという。
プレイ中、市川さんは司会者に声をかけられるまでコメントを忘れるほど、プレイに熱中。「ほんと、アーシアって強いですねぇ」と喜びながら、次々と敵を倒していった。プレイ後に感想を求められると、「アーシアの走り方は、ちょっと私に似ています。動きもかっこいいですね」と、できばえには満足そうな様子。小野プロデューサーからは「控え室でちょっとレクチャーしたときより、ずいぶん上手になっています」というお褒めの言葉もあった。
既報のとおり、「カオス レギオン」のテーマ曲には、押尾学さんを中心に音楽活動を行なうプロジェクト「LIV」の第4弾シングルである「FLY」が決まっている。ゲームと同日の3月6日に発売になる初回限定版のマキシシングルには、特典映像のはいったDVDが付属するほか、ゲーム側にも、LIVのレコーディング風景を撮影したオフショット・スペシャル映像が収録されるなどのコラボレーションが行なわれている。両方を同時に購入することで、プレミアム・グッズがプレゼントされるキャンペーンも行なわれる。 「FLY」について押尾さんは、「いつも自分の思っていることを(曲として)書いているだけなんですが、簡単に説明すると今回は常に上に向かって……、とにかく上に上に……、という気持ちを表現しています」とのこと。 また、今年夏から秋にかけて「カオス レギオン」は北米、ヨーロッパ地区でもそれぞれ発売される。この際、テーマ曲である「FLY」も英語歌詞になって収録されるということだ。司会者から、次は世界進出ですねと問いかけられた押尾さんは「CDとして発売されるわけではないので、これが世界進出といえるかどうかわかりませんが、いいきっかけになればいいですね」とコメントしていた。 ステージではこの後、数多くミュージックビデオを監督した映像クリエイターの丹下紘希氏制作による「カオス レギオン」のテレビCMが公開された。同氏は「すでに(ゲーム以外にも)物語がセカンドストーリーとして存在している。そこで僕なりに、雑誌や普通のCMでは伝えきれない魅力を短編映画のような形にしてみた」と、ビデオメッセージでコメントを寄せた。 公開されたCMは、「カオス レギオン」の世界観にマッチしたゴシックホラー感漂う廃墟の街が舞台。主人公のジークと同じ赤い髪の毛の少年が、仲間と一緒に敵の怪物に向かっていくという内容だ。このCMは、日本テレビ系列の各局でオンエアされるほか、「カオス レギオン」の公式ホームページでも見ることができる。 小野プロデューサーは「『カオス レギオン』の魅力を伝えるのにどうしたらいいか考えたとき、まずゲームがあった。続いて押尾さんの楽曲をいただいて、あとはCMで映像が必要になった。そこでCMに融合する形で、もうひとつ別の(ジャンルの)クリエイターによって映像を作ってもらおうと思った」と丹下氏起用の理由を説明。
「カオス レギオン」は、富士見書房の「ドラゴンマガジン」で、ゲームのなかで登場する“空白の三年間”をテーマにした小説が連載されている。また今月末には、文化放送で、もうひとつ別の切り口によるラジオドラマがスタートするなど、さらにさまざまなメディアとのコラボレーションが拡大中だ。
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□カプコンのホームページ (2003年2月27日) [Reported by 矢作晃]
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