開発/発売元 アンバランス
アンバランスが3月6日に発売を予定している海水魚育成シミュレータ「熱帯楽園」の体験版。価格は2,980円と、低価格帯で押す同社ならではの良心的設定ながら、ライバルタイトルにもひけをとらない本格志向の作りで、シミュレータとしてのインタラクティブ要素も盛り込んでいる。
「熱帯楽園」は、飼育の難しい海水魚育成に挑戦して、その手応えを堪能するシミュレータ作品、というよりむしろ海水魚とのコミュニケーションを通じて得られるヒーリング効果に重点を置いた育成シミュレータだ。インターフェイスはマウスだけの簡単操作で、飼育そのものにもほとんど手間がかからず、気軽に海水魚を飼うことができる。
飼える海水魚はブルーエンゼル、ミズクラゲ、シライトイソギンチャクなど全10種類で、魚のみならず、クラゲやイソギンチャク、貝なども飼うことができるのがおもしろい。壁紙は2Dグラフィックだが、魚はフル3Dで描かれており、不可思議な軌跡を描いて泳ぐクラゲや、うねうね動き続けるイソギンチャクは、実に幻想的な光景を見せてくれる。
新しい魚の購入は、既存の魚を長生きさせることで獲られるアクアメダルというポイントを消費して行なう仕組み。適当な飼育を続けると新しい魚は追加できず、適切な飼育を続ければより充実した水槽が出来上がる仕組みである。
ただ、体験版には10分間の時間制限が掛けられており、飼える魚にも制限が設けられているため、初期の200ポイントを使って新規購入するしかない。シミュレータで10分というとまさにあっという間だが、その雰囲気は十分掴めるはずだ。
なお、同作には残念ながら光源効果による魚のきらめきや、水槽にタッチすることによる魚のリアクションといった、細かいところにまでは手が行き届いていない。また、背景の壁紙も1サイズしかデータとして持っていないようで、画面の解像度を変えると背景がガタガタになる。低価格設定とはいえ、もう少し作り込んでほしいところだ。
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