発売元 Ubi Soft Entertainment
WEG Managementが現在開発しているSF仕様のF1シミュレータ「Speed Challenge: Jacques Villeneuve's Racing」のPlayable Demo。現役F1レーサーJacques Villeneuveが想像する未来のF1像ということで、あんまり期待せずにプレイしてみたのだが、嬉しい大誤算で、実に素晴らしい内容だった。月の初日から断言するのもどうかと思うが、10月イチオシのレースシミュレータだ。
「Speed Challenge: Jacques Villeneuve's Racing」は、世界の大都市に造られたコースで、世界最速を目指してライバルカーとしのぎをけずるSF仕様のF1シミュレータ。大都市をF1カーで走るというところがポイントで、ターボジェット仕様なのかどうなのか、その辺の細かい技術仕様までは良くわからないが、爆発的な推進力を備えたSFF1カーに搭乗してパリのシャンゼリゼ通りやニューヨーク中心部を駆け抜けていく。そのエッジの効いたゲームデザインと、レースゲームとしてのそつのない造りは、初代「F-ZERO」以来の感動をプレーヤーに与えてくれる。
Demoでは、全11都市のうち、パリ、ニューヨーク、タージマハル、エジプトの4コースでタイムアタックモードにチャレンジできる。レースゲームのDemoというと、1コース、1モードがスタンダードだが、4コースも収録されているのは嬉しいばかり。2週目以降は、最高記録のゴーストカーがライバルとして登場し、遊びごたえも満点だ。
パリ、ニューヨークといった大都市では、そばの車道を通行する車のクラクションが聞こえてきたり、横断歩道があったり、コース上部空間にはホログラム式で広告がぐるぐる回転していたりと、リアリティと未来的な雰囲気を混在させたコースデザインが絶妙で、走るだけで楽しさが味わえる。
先述したように、SF仕様のF1カーはジェット推進並の加速力を誇る一方で、ブレーキングも優秀で、タイヤのグリップもたっぷり粘ってくれる。このあたり、ややリアリティよりゲーム性を重視した作りで、厳密な意味でのF1シミュレータではない。同作の醍醐味は凄まじいスピードで、既視感の高い大都市、歴史的名所を駆け抜けるところにある。
パリ、ニューヨークはシケイン、スプーンコーナーだらけで難易度が高いので、まずはオーバルコースになっているタージマハル、次いで実際のF1コースレベルのエジプトと攻めていくといいだろう。
2002 Ubi Soft Entertainement. All Rights Reserved. The face, name and helmet of Jacques Villeneuve are protected internationally by trademarks. Produced under licence from Goldstar Holdings Corporation. Original concept by Weg Management Ltd.
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