~街中で見かける対戦状況~ |
ライター 石井ぜんじ(3?歳 男) もはや40に届く勢いのオヤジゲーマー。ゲーム歴は「スペースパニック」以来約20年。先日GGXXの予選大会に取材に行き、お店の方からサインと記念写真を頼まれて「どーしたものか」と困っていたらしい。 |
第7回 7月21日編
王子のお店は3フロアで構成されており、大会はビデオゲームが中心に置かれている3階で行なわれていました。店に到着したときはすでに多くの人で店内は埋まっていて、熱気がストレートに伝わってきます。エントリー者は100人以上、8ブロックで予選を行なうという状況で、予選としてはかなり過酷な状況になりました。それでも最初の予選に出場しようというのは、各人いろいろな思惑があったことでしょう。それはお祭りに参加しようというファンとしての意欲の表れだったかもしれませんし、リアルタイムの流行戦法を体感し、次に役立てようという計算の結果であったかもしれません。
さらに「ドラゴンバスター(ナムコ)」、「R-TYPE(アイレム)」、「熱血高校ドッジボール部(テクノスジャパン)」などの80年代ゲームも充実しています。しかし、「忍者くん阿修羅の章(UPL)」の隣に「忍者じゃじゃまる君(ジャレコ)」が置かれていたのには驚愕しました。この地味にレアなアーケード版が現役稼働しているのは、日本広しといえどもここくらいではないかと……。そういえば「じゃじゃまるくんポップコーン」とかいうポップコーン販売機も昔あったなあ……、などと関係ないことを考えてしまいました。
気になる対戦結果は? ~注目株は梅喧 ブロック予選では、ソルとカイの苦戦が目立ちました。発売当初はずいぶん強くなったと思ったのですが、猛者の集まる全国予選では一方的に押される結果となってしまいます。上級者がソルとカイを持ちキャラにするのを避けていたことが、余計にソルとカイの苦戦を目立ったものにしていたかもしれません。結局前作からやりこんでいた有名プレーヤーが、腕の差を見せつける結果となりました。これはファン層の広がりという面から見れば残念なこと。中級者や新規参入プレーヤーが奮起してこそ盛り上がるものです。もっとメディアに関わる人間が啓蒙活動をしていかなければならないと反省させられました。 新キャラではブリジットが唯一決勝トーナメントに進出しましたが、予選を通して見た感じでは発売当初ほどの強さは発揮できていません。意外に健闘したのがイノ。通常技の判定で苦労するキャラクタですが、転ばせてしまえばどのキャラも同じ。投げとすかし下段を含めた起き攻めは安定した攻撃力を感じさせました。イノとスレイヤーはブロック決勝まで進んだのですが、ザッパはほとんど参加者なし。ちょっと残念です。 いっぽう、当然のように勝ち抜いていったのはやはりエディでした。技が多彩になり、プレーヤーの熟練度もさらに上がっています。そのほかファウストも勝ち抜いていましたが、健闘を見せたのがディズィー。街ではさほど見かけませんが、上級者が使うとその強さは健在でした。決勝トーナメントでもエディとディズィーの快進撃は止まりません。トーナメントが進むにつれエディ対ディズィーが熱い戦いを繰り広げる展開となり、会場の盛り上がりは最高潮に。前作の全国大会決勝トーナメントでも同じような組み合わせがありましたが、それをほうふつとさせるような闘いとなったのです。 決勝トーナメントでポイントになったのは投げでした。決勝に出てきたプレーヤーはみんなダッシュからの投げ、空中投げがとてもうまく、そこが予選敗退者との差になっていたような気がします。そして決勝トーナメントでも明暗を分けたのは投げの正否。強烈なコンボを秘めた連携があるからこそ、エディとディズィーの投げは生きてきます。連携の中からどのように投げを組み込むのか、その投げを読んでどうかわしていくのか、その心理的な駆け引きが火花を散らしました。
~閑話休題~ |
~今回取材したゲーセン~ 【 サミーズストリート118 】 JR王子駅北口を出て徒歩五分のところにあるゲームセンター。1階にはプライズ、2階にはメダル、3階にはビデオゲームが設置してある。「ギルティギア イグゼクス」は1クレジット50円で、対戦時は3本先取制。技表なども用意されており、初心者でも楽しむことができる。
住所:東京都北区王子1-18-8 |
GUILTY GEAR Watch |