~街中で見かける対戦状況~ |
ライター 石井ぜんじ(3?歳 男) もはや40に届く勢いのオヤジゲーマー。ゲーム歴は「スペースパニック」以来約20年。「頭文字D Arcade Stage」の秋名コースで3分切りを達成してちょっとうれしい今日この頃。「ギルティギア ゼクス」はジョニーを使っていたが、居合キャンセルが苦手なこともあり今作では新キャラを育てる予定。 |
第3回 6月14日編
今週は渋谷と横浜を中心にゲームセンターを見て回りました。ゲームセンターが多い場所は、自然に店によって対戦のレベルが変わるのが面白いですね。うまい人たちが集中する店、それを避けて少し低いレベルで楽しく対戦する店、練習にはもってこいの店……。自分も、上級者が集まる店を避けて新キャラの練習をしています。本当はひっきりなしに対戦していたほうが、店のインカムは高いはず。しかし少し落ち着いて遊べる店があるおかげで、助かっている人もいるかもしれません。なかには前作「ギルティギア ゼクス」をシングル台で残してくれている店もあります。もし腕に自身がなかったら、前作で練習するものいいのではないでしょうか。
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前代未聞のゲーム性~ザッパ 今週は、新キャラのザッパを練習してみました。このキャラクタを使っている人ならわかると思いますが、「幽霊」、「犬」、「剣」のどれが憑依するかわからないキャラクタです。自分が思った通りに操作できないキャラクタというのは前代未聞で、まあよくこんなキャラクタを考えついたものだと感心します。 「霊に憑依されているからどんな行動を起こすかわからない」という理屈は、強引ですが一応筋が通っています。実はゲームで一番難しいのが、「筋が通っている」と感じる納得感なんですよね。ランダムに性能が変わる、というゲーム性のキャラを作ろうとしても、それがプレーヤーに違和感を感じさせてはまずい。「なぜそのゲーム性なのか」という、感覚的な納得感が必要なのです。「テトリス」を例にあげると、ブロックは上から落ちるのが当たり前と感じられますよね。これが下から上に上がるとしたら、ブロックではおかしく感じられます。ブロックを泡や風船にしないといけないわけです。その点でザッパは、「憑依」という概念がとてもうまく使われていると思います。ゲーム性から憑依を思いついたのか、「憑依」からこのゲーム性を思いついたのかは定かではありませんが、どちらにせようまく処理されています。 しかしここまで奇抜だと、最初に使うにはちょっと勇気がいります。私はというと、カプコンの対戦格闘「ヴァンパイア」シリーズではアナカリス、フォボスが持ちキャラ。「ギルティギア ゼクス」ではヴェノムに憧れていました。自分にとってザッパを使うのは必然の流れなのかもしれませんが、世間ではいまのところ少数派ですね。もし『対戦で勝っても勝っても出てくるのはザッパばかり……』というようなザッパ増殖ゲーセンがあったりしたら、呪われそうで怖いですが。
そんなわけで、最近までは参考にできるプレーヤーを見かけることができず困っていました。しかし今週は、使いこなしているプレーヤーを発見。犬を使った中段と下段の同時攻撃や、幽霊を使った画面端での下HS連打のコンボが炸裂していました。おかげで私にとってはとても参考になりました。
発売から1ヵ月近くがたち、トッププレーヤーの間ではそろそろ強いキャラクタと厳しいキャラクタが決まってきた様子。もちろんこのゲームはスキルによって大きく差が出るゲームなので、トップレベルにならないと埋めがたい格差は出てきません。修業中のプレーヤーはもう少しマイキャラでがんばってみましょう。
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