オレと「GGXX」 ~イラストレーター編~
今週のギルティスト
「GUILTY GEAR Watch」イラスト等担当 猫月戒時 (?歳 女)
格闘ゲーム歴7年、「ギルティギア ゼクス」は家庭用メインで遊んでいた。「イグゼクス」で好きなキャラクタはカイとミリア。
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とうとう発売された「ギルティギア イグゼクス」。今回は、イラストレーターかつ、ギルティギアファンでもある猫月戒時さんが、稼動初日にプレイした感想などを紹介しようと思う。
好きだけれど…
自分は、ゲーム、事にギルティギアシリーズにおいて挫折だらけだった。初代「ギルティギア」では3秒で瞬殺され、「ギルティギア ゼクス」ではアーケードプレーヤーとの実力差に、ゲームセンターでのプレイを諦めてしまった。しかし、キャラクタやギルティギアが「好き」だった為、ずっと自宅で練習を続けていた。おそらく、私と同じ状況だった人は少なくなかったのではないだろうか。
「ギルティギア イグゼクス」をプレイするにあたり、気になっていたのが「前作をアーケードでやりこんでいた上級者相手に、初心者や中級者は入っていけるのか?」という点だ。今回、そのポイントとなるのが、新システム「サイクバースト」だと思う。さすがに動きになれていないプレーヤーには厳しいものがあるかもしれないが、このシステムを上手く使うことによって、前作なら「もう、諦めよう……」と思った局面でのチャンスが生まれることになった。
自分的には、今だったらある程度の腕の差なら「サイクバースト」を上手く使った方が勝つだろうと思っている。実際に対戦してみて、前作をやりこんでいたプレーヤー相手に、勝利とはいかないが普通の対戦ができた。これは前作とは明らかに違う点だと思う。今回はこのシステムになれるところからスタートしたら良いかもしれない。
補足になるが、今作では前作からの変更点にDボタン追加がある。このボタン、手の小さい人はよく暴発しやすいという欠点がある。さすがにこればかりはどうにもならないので、がんばって慣れていこう。女の子は少し覚えておくといいかもしれない。
キャラクターあれこれ
あまりやりこんでいない私にとって、「イグゼクスで何が変わったの?」と聞かれて、真っ先に浮かぶのが新しいキャラクタだ。今回は、ブリジット、スレイヤー、ザッパ、イノの4キャラが追加された。見た目や設定も目を引く所だが、戦い方などのゲーム面でも、設置系や他ゲームのように読みを必要とキャラクタと様々。
前作からのキャラクタも、新技の追加や性能の変化にともない戦術を変えていく必要がありそう。キャラクタの数=選択の幅と考えると、20種類もの選択支があることになる。これから始めるプレーヤーにも、『自分にあった戦い方』のキャラクタを探してみて欲しい。
しかし、「使うキャラクタは見た目で選ぶ!」というのももちろんOK! まずは気軽にフィーリングの合いそうなキャラクタでプレイしてみることをお勧めする。
猫月個人も、前作でカイ、ミリア、ディズィーと1キャラに絞っていなかった。しかし、今回はカイだけで頑張ってみようと思っている。理由としては、ギルティを始めたのはカイが好きだったからという事と、ミリアやディズィーが自分には早すぎて、思うように動かせないという事。今回のカイは、微妙な技の性能の変化、十字の光がかっこいい空中Dや、新技のグリードセバー、セイクリッドエッジの使いこなしとやることは多い。焦らず少しずつ覚えていきたいと思う。
他のキャラクタでは、ブリジットのクマや、ザッパの悪霊達の動きが印象深かった。絵描きとして、キャラクタ本体以外にもこだわっているところが密かなポイントだと思う。しばらくは、新キャラクタや新モーションを見るだけでも楽しめそうだ。
面白いゲームは皆で楽しもう!
何度かプレイしてみて、「ギルティギア イグゼクス」は「ギルティギア ゼクス」が飛躍的に進化したゲームなのだと感じた。前作は強すぎる技や連携等、理不尽に感じるところも大きかったとおもう。しかし、今回はそういった連携や起き攻めができにくくなったりと、作り手の調整の成果が伺える。まだ稼動したばかりで見えていない部分も大きいが、皆が楽しめるように良いものを作っていく、その姿勢と努力に拍手を送りたい。そして、作り手の努力と共に、自分達プレーヤーも『楽しむ』為の努力をしていかなければいけない、と実感した。
『上手くできないからやらない』その姿勢も否定はしないが、楽しめるチャンスを逃しているように思える。今回は、猫月自身も積極的に対戦して楽しもうと思っている。勝敗ではなく楽しんでゲームをできたらいいと思う。同じゲームやキャラクタを好きな者同士、一緒に楽しんでいけたら素晴らしいことだろう。
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