開発/発売元 Rake in Grass
意図した訳ではないが、2日連続でシューティングをご紹介。「Jets'n'Guns」は、チェコのプログラマ集団Rake in Grassが手がけた横スクロールシューティング。Demoといいつつ、発売するつもりはないようで、今のところフルバージョンに関する情報は掲載されていない。が、この作品も「Strayfire」以上に、個性味あふれるシューティングだったので詳しく紹介しておきたい。
「Jets'n'Guns」は、世界の徹底的破壊をもくろむ独裁者Xoxxの野望を粉砕すべく、“HERO”と呼ばれる戦闘爆撃機に乗り込み、彼らに戦いを挑んでいく、といったストーリーになっている。ゲームを起動してタイトル画面が表示された状態で何かキーを押すとすぐゲームがスタートする。
まず最初に驚くのは、「Jets'n'Guns」はマウス操作のシューティングであるというところ。マウス移動で自機を操り、左クリックが機銃、右クリックで弾倉より爆弾を投下できる。左クリックを押しっぱなしにすれば連射となるが、弾を撃つたびに画面左下のゲージが上がり、ゲージが一杯になると熱量過多状態となる。いったん手を離して冷却しなければ次弾が撃てないというわけだ。
また、プレイ中たびたび画面上部にウィンドウが表示され、司令らしき人物よりさまざまな助言が行なわれる。敵弾が激しく飛び交う空戦中に、テキストを無理矢理読ませるというところにある種の凄みを感じさせる。もっともテキスト内容は、空戦に直結した有益な情報が多いため目を通しておいて損はない。
ゲーム展開は全般的にタイトーの名作横スクロールシューティング「ダライアス」を模したようなつくりだが、敵機に弾を命中させると「ゴンゴン」というやけにくぐもった音を発し、爆撃機を撃墜したり、工場らしき大型家屋を爆撃すると、大量の人員が蜘蛛の子を散らすように現れるなど、サン電子の伝説的横スクロールシューティング「スクーン」の臭いも随所に感じさせてくれる。
ゲーム解像度は640×480ドット固定で、グラフィックもすべて2D処理だが、航空機の緻密な書き込み具合はなかなかのものがある。難易度もそれほど高くなく、落ち着いて楽しめる秀作Demoである。
(C) Rake in Grass 2001
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