PS2の今夏発売タイトルが勢揃い!!
「PlayStation 2 Party in Summer」開催

6月27日 開催

「K-project」の名前で発表されていたセガ(制作:ユナイテッド・ゲーム・アーティスツ)のシューティングゲームのタイトルが「Rez」に決定
 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)が主催する関係者向けイベント「PlayStation 2 Party in Summer」がSHIBUYA-AXにおいて開催された。

 このイベントは、今夏~秋にかけてのプレイステーション 2用の新作タイトルを、クリエイター自らがプレゼンするというもの。また、未公開のタイトルなども出展されるのではないかということもあり、マスコミ各社をはじめ、多くの人が来場していた。

 新作ゲームのプレゼンのほか、SCEIと日本マクドナルドが「マックにプレステがやってきた!」と題した共同キャンペーンを7月19日から開催することも発表となった。



 「ファイナルファンタジー」の名前にまつわる秘話も! 「FF X」

 まずは7月19日に発売される「ファイナルファンタジーX(FF X)」のプレゼンからスタート。「東京ゲームショウ2001春」からおなじみの圧倒的なクオリティを誇るイベント映像を中心に、戦闘シーンなど、最新のデモ映像が上映された。続いて、株式会社スクウェア・業務執行役員の橋本氏によるプレゼンが行なわれた。

 「発売まで3週間という状況は、普通だとデバッグをやっている時期だったりするが、『FF X』はすでにマスターアップしており、私自身ホッとしている。ちゃんと7月19日に発売されます」とコメント。「約2年間、300名のスタッフを投入して会社の全力を挙げて開発してきた。ご支援をよろしく」と締めくくった。

 続いて、プロデューサー・坂口氏のインタビュービデオが上映された。「『ファイナルファンタジー』は、作るもの作るもの、自信がなくて、これで最後にしようと思って作ったタイトルだった」と「FF」の開発エピソードが披露された。「FF」という作品は「毎回、力を出し切って、持てる技術、スキルを使い切ることがポイント」、「チャレンジという自分たちの旗」的な存在であるという。

 「映画の制作によって、『FF VIII』のころからゲーム制作現場ヘのフィードバックを行なってきた。髪の毛のシミュレーションだとか、CGツールのスキルといったものだが、映画を制作する以前から思っていたプリ・プロだとか、コンセプトワークや世界設定といったものの重要性を再認識した。そういったものを複数持ちよって、余裕をもって制作しないと、いいものを作っていくのは難しいということを感じた」と映画「FF」とのゲームの関連性についてもコメントしていた。

坂口氏自ら明かした「ファイナルファンタジー」のネーミングにまつわるエピソードなど、興味深いプレゼンが行なわれた「FF X」




 今回は池がポイント! ネットランキングも開催「みんなのGOLF3」

 続いては、歴代のシリーズCMを連続で流し、その進化の系譜をたどった7月26日発売予定の「みんなのGOLF3」のプレゼン。プロデュースを担当したSCEIの小林氏と、制作を担当した株式会社クラップハンズの村守氏が登場した。

 小林氏は、自らもゴルフ暦9年、84のスコアを持つゴルファー。ゴルファーとしての視点から「みんGOL3」は、「池が非常に気になる存在」であることをまずアピール。「PS2のハードの能力が、直接ゲーム性に結びついている、プレイに影響する」といいきった。2点目のポイントとして、「グリーンの傾斜がちゃんと読める」ということ。「新しい傾斜の表現方法を採用し、実際にゴルフを楽しんでいる人にも傾斜が読めるようになっていると思う」と語った。最後に「みんGOL.net」をオープンしたことを報告。全国大会を開催すると宣言した。「実際にゴルフをプレイする方、ゲームをプレイする方に集まっていただいて、全国大会を行ないたい」と述べ、「実際にリアルなスポンサーをつのって、優勝商品を提供していただきながら運営したい」と夢を語った。

 続いて、ゴルフゲーム制作暦19年、今作が7作めとなる村守氏がクリエイターとして「みんGOL3」をアピール。「クリエイターは口ベタなので」と恐縮しながら「ゲームはどこまで人をさわやかにできるかをテーマにした作品」と自らの作品を紹介した。また、「ゴルフはプレイしてきたが、ゲームは未体験という人にぜひ『みんGOL3』をプレイしてもらいたい」、「最近のゴルフゲームはここまできたのかということを体験してもらいたい」とセールストークを連発した。

「PS2の定番ゴルフゲームとして長く遊べるように制作した」と自信をのぞかせた「みんなのGOLF3」のプレゼン




 とにかくカッコよさを追求した「Devil May Cry」

 会場に「Devil May Cry」の最新版を持ち込んだカプコンの三上部長。E3時よりもさらに進化したアクションを惜しみなくアピールしていた。

 8月23日発売予定の「Devil May Cry」は、「とにかくカッコよさにとことんこだわりぬいて作った力作」という。「開発はもう大詰めに入っている。制作スケジュールは多少伸ばしたが、『バイオハザード』以来、オリジナルタイトルとして自信をもってオススメできるタイトルにしあがっている」とコメントした。

 「個人的に一番カッコイイと思っているのは主人公のアクションだが、今までのゲームになかったスピーディな展開や、“ここまで!”というノリのいい、なおかつアップテンポでテンションの上がるアクションゲームはなかったのではないかと思える」と絶賛。背景に関しても、「PS2のスペックをフルに使い切っているのではないか。スタッフの創意工夫、徹夜続きの産物だ」とスタッフをねぎらう言葉も。「背景のスタッフががんばりすぎて、画面効果の処理などが苦しくなったこともあったが、最終的には自分自身満足いく結果になっている」と締めくくった。実際に流された映像でも、主人公・ダンテの繰り出すスピーディな攻撃、移動、ハデな効果に会場が息を飲んだ。

 また、アクションゲームの苦手なプレーヤーのために「EasyAutomatic」というシステムを導入したことにも触れ、「ボタンを連打しているだけで、ダンテが狂ったように攻撃してくれる」とユニークなコメントも披露した。

最新バージョンROMが試遊できた「Devil May Cry」。三上氏も絶賛の内容


(2001年6月27日)

[Reported by 佐伯憲司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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