本作の主人公リリー

　株式会社ガストは、ザールブルグという中世の都市で一人前の錬金術士を目指すRPG「アトリエ」シリーズ最新作、「リリーのアトリエ～ザールブルグの錬金術士3～」を発表した。

　今回発表された「リリーのアトリエ」は、前作「エリーのアトリエ」から約2年振りとなる「アトリエ」シリーズの第3作目。「リリーのアトリエ」はプレイステーション2専用ソフトで、メディアはDVD-ROMを採用。発売日は2001年夏の予定。予定価格は6,800円。

　物語の舞台は、これまでの「アトリエ」シリーズと同様ザールブルグ。時代背景は、第1作目「マリーのアトリエ」から数十年前という設定。前作までは、一人前の錬金術士となってアカデミーを卒業することがゲームの目的となっていたが、本作では錬金術を世界に広めるため、前2作の主人公である、マリーとエリーが後に所属するアカデミーをザールブルグに設立することが目的となる。

　今回は、ゲームの目的が前2作と違って「アカデミーの設立」となっているが、錬金術でアイテムを作成して資金を稼ぎ、周りの人から信頼され成長していくという「アトリエ」シリーズの本質はそのまま継承されている。しかし、プラットフォームがPS2に移行されたこともあり、システム面が大幅にパワーアップされた。
　そのひとつが、街の中を自由に散策できるようになったところ。前作までは、一般的なRPGのように街の中を自由に散策できなかったが、本作で移動できるフィールドが街の中まで拡大されたことにより、アイテムを探す楽しみやいろいろな人との出会いが今まで以上に楽しめるようになっている。また、本作で建設することになるアカデミーは、プレーヤーが自由にカスタマイズできるようになるなど、「アトリエ」シリーズの要である自由度もしっかりと継承されている。そして、DVD-ROMの大容量をフルに活用してイベントを約2倍にまでボリュームアップ。もちろん、「アトリエ」シリーズのファンが気になる会話シーンもフルボイスとなっている。

　なお、今後の開発状況に合わせ、同社のホームページで順次情報を公開するという。「現在は『リリーのアトリエ』のゲームに関する情報がメインとなっているが、今後は画像データのダウンロードサービスなど、ユーザーが楽しめるようなコンテンツも用意する」としているので期待したい。

【スクリーンショット】
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(C) GUST CO.,LTD.2001/Illustration:山形伊佐衛門
(画面は開発中のものです)

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(2000年12月15日)

[Reported by 小津智幸]