Windows 10 ゲームマラソン

オンライン海戦ゲームの決定版! 「World of Warships」

Windows 10で最新オンラインゲームを快適に遊ぼう。いざ、砲声鳴り響く大海原へ!

【World of Warships】

オープンβテスト中(2015年7月20日~)

基本プレイ無料

 「World of Warships(以下『WoWS』)」は、ご存知オンラインタンクバトルゲーム「World of Tanks(以下『WoT』)」を展開中のWargaming.netが満を持して放つオンライン海戦ゲームだ。広大な海を戦場に、これまた巨大な戦闘艦で大迫力の海戦が展開。アクションとストラテジーがほどよく調和したゲーム性は、幅広い人にお薦めだ。

 Windows 10での動作も快調そのもの。Wargaming.net公式ではまだWindows 10への正式対応に言及していないものの、筆者の手元の環境では全く問題なく、むしろWindows 8.1よりも快適な手応えで遊べている。無料でプレイでき、品質もすこぶる高いゲームなのでぜひお試しを!

Windows 10への対応状況(8月2日現在)
動作状況★★★★(快適に動作)
メーカー対応未対応
Windows 10独自機能Game Bar(ウィンドウ表示のみ)
不具合報告特になし
サポート情報公式サイトに情報掲示なし

超弩級の大海戦!Windows 10でパフォーマンスもアップ?!

手に汗握る大海戦!
精密に、美しく表現された艦艇
撃ち合いになれば、逃げも隠れもできない
戦略的に敵を追い詰めよう

 「WoWS」では第二次世界大戦で活躍した日米の艦艇を中心に、駆逐艦から戦艦、空母まで幅広い艦種が非常に高品質なグラフィックスでゲーム中に登場する。ほぼリアルスケールで描かれた戦場には敵味方あわせて20隻にものぼる艦艇が出撃し、砲声を轟かせて敵艦隊の撃破を目指す。そのさまは考えうる限り最高に迫力満点だ。

 非常に高品質な艦艇の3Dモデルを高精細に描く作品であるだけに、動作は「WoT」よりもかなり重め。そこでWindows 10でブラッシュアップされた軽量カーネルやグラフィックスAPIの最適化がよく効いているようで、筆者環境にてWindows 8.1では60fpsを割ることも多かったところ、Windows 10 では常時60fps以上、平均では75~80fpsをキープするほどに動作パフォーマンスがアップしている。

 海外フォーラムでユーザーの声を拾ってみると、筆者と同じく動作が軽量になったという書き込みがチラホラ見受けられる。ユーザーによってはWindows 8.1から移行したところ平均フレームレートが50%近く上がったという例も見られ、ゲームOSとして最適化が進んだWindows 10の良さを早速多くのユーザーが享受できているようだ。

 そんな「WoWS」の醍醐味は、なんといっても戦略性溢れるプレイ。本作の操艦と砲撃は「WoT」ライクな操作系で簡単に扱える一方、船の動きは戦車などとは比べ物にならないくらい鈍重なので、小手先のテクニックでどうにかできる範囲が狭い。そのかわり、味方との連動や気の利いた位置取りをするなど、砲撃戦に入る前にあらかじめ勝てるシチュエーションを作ることが何よりも重要というゲーム性になっているのだ。

 艦種ごとに異なるプレイスタイルが活かされるというのも大きな魅力。小回りの効く駆逐艦なら、戦場中を神出鬼没に駆け巡りつつ、敵戦艦に魚雷の束をお見舞い。鈍重なかわりに強烈な火力を持つ戦艦なら、敵艦隊の心臓部を的確に見極め、将棋のように超戦略的にプレイ。万能型の巡洋艦なら、駆逐艦・戦艦双方の戦いを上手にサポートするべく、戦いの流れを読む力、艦隊運動や射撃のワザをバランスよく発揮していける。

 こんなふうに幅広い遊び方ができるゲームなので、PCゲーム初心者にも超オススメできる。自分に合った艦種と遊び方を見つけて、手に汗握る海戦を楽しんで欲しい。

砲声がこだまする大海原。海戦ゲーならではの迫力と、Wargaming.netらしい手軽さと面白さが融合

映像美がゲームをさらにおもしろく。ミドルクラス以上のビデオカードがオススメ

これだけ雰囲気のある画が出せるのもGPUパワーあってこそ
グラフィックオプション画面

 「WoWS」はまだベータテスト中という新しいゲームなので、過去のWargaming.net作品に比べるとPCへの負荷が高めであることは前述したとおりだ。特に画質を高めたときに負荷がかかるのは、CPUではなくGPU、ビデオカードだ。

 ゲーム内でESCキーを押すなどで設定画面を呼び出すと、グラフィック品質を「最低」~「最高」のなかから4段階で選択できる(各項目を細かく調整してもよい)。この中で本作の映像品質を充分に堪能できると言えるのは「高」か「最高」。それより下の設定にすると、艦艇テクスチャの解像度や水面の描写、空気感を演出するポストエフェクトなどがかなり省略されてしまうため、ちょっともったいない。

こちら「低」設定。のっぺり気味
「最高」だとここまで空気感が出る

 「高」以上の設定で常時60fpsを出せるなら非常に快適。一般的な1,920×1,080(フルHD)解像度であれば、GeForce GTX 960もしくはAMD Radeon R9 285以上のビデオカードならちょうど良い塩梅のパフォーマンスが出せるのでオススメだ。

 それ以上の解像度(例えば2,560×1,440)で快適に楽しみたい場合は、GeForce GTX 970以上もしくはAMD Radeon R9 290X以上がオススメ。ちなみにこれらのミドルハイクラスのビデオカードは、来年第1四半期に発売予定のVRシステム「Oculus Rift」でも推奨となっているので、将来的に応用範囲が広がること請け合いだ。

 最新オンラインゲームとして目を見張るような映像美、アクション性、戦略性を高いレベルで兼ね備えた「World of Warships」。ゲームOSとしても優秀なWindows 10なればこそ、その魅力を100%引き出して楽しみたい。

(佐藤カフジ)