「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!

「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!

ついに迎えた大団円! だが俺たちの戦いはまだまだ続く!

 今回、9カ月に渡った連載、「『GTA Online』大満喫連載 急がば奪え!」が最終回を迎えた。俺は実は本格的な連載は今回が初めてで、かなりの試行錯誤があった。ネタ出しもかなり苦労したなあ。しかしここまで1つのタイトルに向き合ったこともなかった。かなり幸せな体験だったぜ。

 振り返れば色々ある。今回は改めて俺の中での「GTA Online」の想いを語っていきたい。もちろん俺たちの「GTA Online」は終わらないし、これからも色んなことを楽しんでいくし、機会があれば皆にまたこの面白い世界を伝えていきたい。俺たちの戦いはまだまだ続くんだ!

 そして、連載終了を記念し、7月4日22時から、おなじみの30人イベント「俺たちの戦いはこれからだ!」を開催するぜ! このイベントの時の臨時メンバーでもかまわないので、「DontThinkSteal(DTTS)」のページからクルーに入って、PS4でイベント開始時間に「GTA Online」にログインしておいてくれ。IKE(takapong)かRIA(eraijah)から誘いがくるので、参加して欲しい。みんなで遊ぼうぜ!!

【著者近影】
IKE 勝利の雄叫び、いえっふー! みんな! 9カ月もの長い間、応援してくれてありがとう! これからもオンラインに参上するから、興味がある人は引き続きうちのクルー「DontThinkSteal(DTTS)」に来てくれよな!
RIA ダーティマネーアップデートの新装備で、ゴージャスな雰囲気の記念撮影。こういう絵を皆で撮れるのは、9カ月の連載があってこそだ

色々あった9カ月、新しい楽しさを教えてくれた「GTA Online」!

GTA Onlineで一番最初の驚きが、PKとの出会いだったな
PS3で遊んでいた頃はまだクルーには加入しておらず、たまたま声をかけてくれた2人組とRIAの4人でレースやミッションなんかをよく遊んでいたんだ

 「GTA Online」で俺にとって最初に衝撃を受けたのは、やはりPKの存在だ。「GTA Online」では簡単に他のプレーヤーを攻撃できる。システム的にもPvPを推奨しているところもあるが、相手を倒してもメリットは少ないし、単純に“楽しみ”のために人を襲うんだな。

 俺はやっぱりこの襲われるというのが今でも慣れない。殺されるたびになんだか切ない気持ちになる。俺はゲームで経験を積み、PKをかわすテクニックを覚えたし、メリーウェザーの「空爆」や「傭兵」、最近だとラマーの「路上強盗」を送り込むなど凝った反撃も覚えた。たまにこれらのテクニックを駆使して戦うこともあるが、いまだにPKにつきあうのは好きじゃない。せっかくのオンラインゲームだから、俺たちのクルーみたいに、もっと楽しいことを探そうぜと、正直思ってしまうんだ。

 最初、PKに襲われて凹んでいた気持ちを救ってくれたのが2人組の大学生だった。彼らはボイスチャットで気さくに話しかけてくれて、色々なことを教えてくれた。ランクの高い彼らと一緒にレースやデスマッチなどを遊ぶことで、このゲームならではの楽しさを知ることができたんだ。

 何よりオンラインを通じて他の人と繋がり、一緒のコンテンツを遊ぶというオンラインゲームそのものの楽しさを俺はこれまで知らなかった。RIAやはじめの仲間との出会いは、俺に新しい世界の楽しさを教えてくれたんだな。この時の経験が後にPS4でクルー立ち上げを決意するきっかけにもなった。

 例えば、連載でレーザーを基地から奪う方法を紹介したことがあったが、あれもきっかけは1人の高ランクプレーヤーだ。無言で俺とRIAを車に乗せてドライブし始めたのも驚いたが、いきなり基地に潜入したんだ。この基地の潜入の体験が、レーザー奪取のチャレンジに繋がる。

 レーザーを奪取する方法は俺とRIAで色々模索した結果だけど、このとき基地への侵入方法を教えてもらったからこそだ。レーザー奪取はクルーメンバーでも実際にやってくれた人もいて、今では良い思い出だ。人との出会いがあるオンラインゲームならではの体験だよな。

【レーザー強奪はこうやるんだ!】
当時、GTA Onlineでは唯一の戦闘機だったレーザーを乗り回して遊びたいね、というちょっとしたRIAとの会話から、実現したのがこのレーザー奪取だ

クルーメンバーに声をかけて実施した30人イベントも何度かやったが毎回面白かったなぁ。特に大人数で遊ぶレースはスタート直後に車やバイクがクラッシュしまくるのが最高に面白い

 この連載で、クルーを立ち上げ、メンバーに出会えたことは本当に幸運だった。RIAは「既存のクルーに混ぜてもらえば?」とも言ったんだが、俺は自分でクルーを立ち上げたかった。PS4版ならではの30人でのプレイを実現させるためにはやはりクルーを自分たちで立ち上げるのが1番だと思ったんだ。

 そこで、連載を通じて募集をしたんだが……不安だったね。俺たちは駆け出しだったし、クルーやギルドなんて俺は入ったこともなかったのに、いきなりリーダーだもんなあ。しかし、本当にいいメンバー達がきてくれた。クルーは毎日俺を迎えてくれるし、特にレースは超楽しい。「強盗ミッション」ではクルーのやり込みのおかげでものすごく助かった。

 「30人イベント」の衝撃は今でも覚えている。それまで5~6人くらいのレースしかやったことのない俺たちだったが、いきなり14人くらいの大人数でのレースが体験できたんだよ。レースではぶつかり合い、つぶし合いが超エキサイティングだ。あえて混乱を避け、しっかり走るというテクニックも学んだな。デスマッチも楽しかった。プレーヤーが多いと、ゲームの楽しさはこんなに膨らむんだな! 30人イベントは俺に色々なことを教えてくれたぜ。

【走れ! 泳げ! 「とらいあすろん30人」】
俺が作ったレース。武器が使用できるためコンセプトが煮詰めきれなかったが、アイディアをどう活かすか考えるのは楽しいな

トラック野郎企画はクルーのメンバーとの会話の中で「トレーラー専用レースってやったことないよね? 」みたいな会話から生まれたお遊び企画だ
ノリと勢いで決まったのがボーリングブローク刑務所襲撃とザンクード軍事基地襲撃だ

 そしてこの時に入ってくれたクルー達と俺は深く繋がっていくことになる。クルーとの交流ではやっぱり“ボイスチャット”が大きかったな。PS4はボイスチャットが標準装備なので、みんなと色々な話ができたんだ。つきあいが長くなるほどにより親しくなっていく。どこに住んでるのとか、車やバイクの熱い想いを聞いたり、アニメや映画の思い出話をしたり……こういう楽しさがオンラインゲームなんだなと実感したよ。

 うちのクルーメンバーたちは「GTA Online」のあらゆるプレイに興味を持ち、色々トライしてくれるから、今までやったことないようなジョブを提案してもすんなり一緒に遊んでくれる。特にクリエイターのレース作成なんかはメンバーみんなが大盛り上がりでユニークなレースをあれこれ作成してくれた。フリーセッションで「ザンクード軍事施設を攻撃したい」なんてムチャな要望を出してもノリノリで受けてくれた。皆で大暴れができるのがこんなに楽しいなんて、俺は本当に今まで知らなかったよ。

【11台のトラック大行進!】
10台以上のトラックが並んで走る絵は何度見ても笑っちまうビジュアルだな。渋滞の中を無理に発進しようとして大爆発が発生した時は、企画が破綻しかけた焦りと武器を一切使っていないのに響き渡る爆音のすさまじさに思わず大爆笑しちまったのを今でも思い出すぜ

【管制塔を目指せ! 軍事基地で大暴れ】
特に軍事基地は管制塔の中に入れるらしいという噂の検証ということもあり、どうにか管制塔を制圧できた時の達成感は最高だったな

うちのクルーメンバーたちは本当にGTA Onlineが好きなヤツらばかりだ

 そして俺たちが“ハマったもの”といえば、「オリジナルレース」が外せない。俺の初めてのレース「ストレートカーブ」は試行錯誤で作った。「ここはわかりにくい」、「このオブジェクトはムダだな」なんて、仲間達に色々言われて凹んだなあ。その意見を参考に改良を重ねていった。最近もやってみたんだが、それなりに好評なレースになったな。

 びっくりしたのが、オリジナルコースを作るクルーメンバーが多かったことだ。みんな色々考えるよな! パントにこだわったコースを作る人から、とても走れないような“トラップ”満載のコース、既存のコースの面白さをさらに突き詰める人……そのコースを走って、あーだこーだ言うのがまた楽しい。俺の中の創作欲求をむくむくと膨らんでる。みんなに驚いてもらうコースを作るぜ。

 連載の後半はこのクルーメンバーたちがいなければ成立しなかった。強盗アップデートなど新しい車両や強盗ミッションが追加されると積極的に協力してくれたし、何より一緒に遊んでいて楽しい。連載がもたらした1番の報酬かもしれないな。自分自身驚いたのは、クルーの活動と本連載がきっかけで、イベントでの登壇の話まで舞い込んできたことだ! 人前で「GTA Online」について熱く語るという初めての体験は緊張もあったが、味わい深いモノがあったなあ、本当にこの連載は俺に色々なものをもたらしてくれた。

【小さな車を巧みに操れ! 「パンティスト キング」】
メンバーは本当に色んなコースを作ってくれる。挑戦するのが楽しいぜ

みんなで「GTA」の世界で遊べ、語り合える楽しい世界

レスターは「強盗ミッション」で深く掘り下げられる
連載は終わるが、俺はこれからもこの世界で生きていくぜ!

 最後に改めて、「GTA Online」ならではの魅力を語りたい。この連載で何度も語っているが、俺は「GTA」シリーズが大好きだ。俺が好きなのは「オープンワールド(箱庭)」の感覚だな。都市を丸ごと3Dグラフィックスで再現し、その中で住人として生きる。色々なことができるし、現実ではできないハチャメチャな大暴れができる。ここが1番気に入ってるんだ。

 「GTA Online」ではこの世界をみんなで共有できる。全く予想も付かないことをする人がいるし、言葉を交わさずに一緒に遊んだりもする。住人がそれぞれ自分の意思を持って、“生きて”いる。これはよりリアルなオープンワールド。この世界で気の合う仲間達と一緒に遊ぶという体験は、本当に俺のゲーム観を大きく変えてくれた。

 IKEという、ゲームの中の自分を意識してプレイしたのも初めてのことだ。RIAは色々な服を着ることが多いが、俺は逆に固定の服を好む。連載当初、「もっと色々なカッコをしてくれ」といわれたときは四苦八苦したもんだ。

 今の俺はいつも着ている定番のコスプレみたいに、映画やアニメなどどこかで見たことがあるような服装を模索するようになった。普通のオシャレとは方向性が違うけど、他のプレーヤーに見てもらうために服装を変えるのもオンラインゲームならではの楽しみ方の1つだと気が付いたからだ。

 もう1つ、「GTAV」は大好きだけど、オンラインゲームが苦手だから「GTA Online」はやってない、という人には「もったいないぞ!」と言いたいね。「GTA Online」は「GTA V」より少し前の世界だ。ラマーやレスター、マーティン、トレバーなどでお馴染みのNPCがミッションを依頼してきたり、関わってくるんだ。特に強盗ミッションは、「GTA V Another Story」といってもいいくらい多くのエピソードが盛り込まれている。

 このときに自分のNPCの想いを話したり、「こいつそういえばこんなやつだったよな」とゲーム内の話で盛り上がれるのが本当に楽しいんだ。年齢や職業、住んでいる地域を越えて、「GTAV」で話ができるのはすごいことだと思う。

 ゲームの中には色々な人がいて、話をしたり一緒にプレイすることでリアルな人間関係とは別の人間関係が生まれる。それでも共通しているのは「GTAV」が好きだということなんだ。ファン同士の集まりなだから、気楽に輪の中に入っていけると思う。ぜひ1度この新たな可能性がたくさん秘められた「GTA Online」の世界に来てみてほしい。

 俺にとって「GTA Online」、そして「『GTA Online』大満喫連載 急がば奪え!」は特別なものとなった。連載は終わるが、俺たちはこのゲームをプレイし続けているし、今後も何か動きがあれば取り上げていきたい。俺たちの戦いはまだ始まったばかりだ!

【派手で緻密なミッション、「脱獄大作戦」】
俺が1番好きな強盗ミッション。「GTAV」のような凝ったミッションを、みんなでできるのが最高だ

【9カ月ホントにありがとう!】
9カ月本当に色々なことに挑戦した。またいつかこの楽しさをみんなに伝えたいぜ!

(勝田哲也/池紀彦)