「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!

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やっぱり最高! 強盗ミッションの魅力をまとめてみた

 「GTA Online」の魅力を振り返ってみて、やはり最高なのが「強盗ミッション」だ。「GTAV」本編に勝るとも劣らない凝った展開、映画のような場面を自分のキャラクターでプレイできる楽しさ、そして、仲間と協力して大きな仕事を成し遂げる爽快感。他のゲームでは味わえない、格別な体験がここにはある。

 「強盗ミッション」は、実装されてから2カ月近くになる。それでも積極的に募集はくるし、俺も仲間と繰り返し楽しんでる。そこで今回は強盗ミッションのどこに惹かれて何度もプレイしているのかを分析し、俺なりのベストシチュエーションをピックアップし、強盗ミッションが持つ魅力をまとめてみたぜ!

【著者近影】
IKE 久々に連載当初の髪型、スキンヘッドに戻してみたぜ! 実はPS4に移行する際に顔の設定をミスッちまったから顔もいじりたいんだけど、GTA Onlineでは整形がないから直せないのが残念だぜ
RIA 最近レースが多いので、「勝てる車」を追求中。腕があればこだわりの車種で勝負できるんだが、ネットの評判で扱いやすい車を買っている。……それでも勝てないんだけど

まるで「CoD」!?、超本格的なミリタリーミッション「EMP」

「ヒューメイン研究所襲撃」の準備ミッション「EMP」は夜闇の中、ボートに乗るシーンはスパイ映画っぽいぜ
空母の裏から潜入だ。敵の兵士は少なめだが、姿が見えないので緊張するぜ

 アメリカ海軍の空母に仲間と共に潜入、ドンパチを繰り広げながら前進し、垂直離着陸機「ハイドラ」をかっぱらう! 「ヒューメイン研究所襲撃」の準備ミッションの1つ、「EMP」は、「映画の登場人物になったかのような興奮が味わえるミッション」だ。

 ミッションの始まりは夜の闇に紛れ、真っ黒なボートに乗り込むところからだ。ここから仲間と共に空母に潜入、垂直離着陸機を強奪するのだ。空母に入ると激しい銃撃戦となる。戦闘機が格納されている場所でのドンパチが展開するんだ。

 潜入時のコスチュームは普段の格好も選べるんだが、デフォルトだと真っ黒なスーツや、アーマーなどかなり軍事色の濃いものとなっている。普段は街中でギャングや暴走族と戦っている俺たちだが、戦闘機のある空母の中で戦っているのは普段のミッションとは雰囲気が大きく異なる。

 戦闘服を着た仲間達と死角をカバーしあったり、仲間の援護を受けながら戦線を押し上げたりして空母内を進んでいくのは、まるで「コール オブ デューティ」シリーズのような感じがして、面白い。こういう思いっきりミリタリー系の展開もアリな幅の広さが、「GTA Online」そして「強盗ミッション」の面白さだ。

 そして空母内を突き進み甲板に出ると、目的の垂直離陸機「ハイドラ」を奪える。ここで面白いのは、ハイドラは1機だけなんだな。他の人はおなじみのレーザーに乗る。ハイドラに乗れると“主人公”っていう感じがするかも。そして空に飛び上がると、敵戦闘機が襲いかかってくるんだよ。ここではドッグファイトをやることになるんだ。

 ドッグファイトの敵は、かなり多い。これを4人で殲滅するのは楽しい。これだけ本格的な空中戦も、他のミッションではないな。数で勝る敵を撃破していくところも、まさに映画の主人公だ。夜の闇にミサイルが飛び交い、次々と敵影が消えていくのを見ていると「ヒャッハー!」と叫びたくなるぜ。

 このとき楽しいのが、敵を倒すと音楽がラジオになって、映画「Top Gun」でお馴染み、Kenny Logginsの「Danger Zone」が流れるんだよね。もうね、気分は完全に「トップガン」! このBGMで戦闘機で飛べるのがたまらんよ。……ただ、敵を蹴散らした後じゃなくて、戦闘中に聞きたかったってのが正直なところだな。

 「EMP」は他のミッションのような役割分担がなく、役割が全員ほぼ同じなのも面白い。敵基地に攻め込み、皆で空にあがりドッグファイトを体験できる。こうやってみんなで一丸となって同じ目標に挑み、達成した時の爽快感はやっぱり格別だ。数ある強盗ミッションの中で、俺にとって「EMP」が特別なのは、こういうところもあるな。

【EMP】

【EMP】
戦闘服に身を包み、戦闘機の格納庫で撃ち合う。この画面だけを見たら「GTA」じゃないみたいだよな
ハイドラをかっぱらった仲間を、レーザーで援護だ。全員分の戦闘機が用意されているのが楽しい
戦闘が終わったとき、ラジオから「Danger Zone」が流れる! この音楽がかかる中、戦闘機で飛べるだけで最高に気持ちいいぜ。着陸の緊張感もイイよな
最後に「ヒューメイン研究所襲撃」のラストシーンを紹介させてくれ! 逃走に使用した軍用ヘリ「ワルキューレ」を爆破させるというシーンなんだが、これめちゃくちゃかっこいいよな!

すべての伏線がつながりフィナーレへ! 「パシフィック銀行強盗」

準備ミッションで手に入れた「サーマルチャージ」で扉を開ける。ゲートが開くまでは結構な時間がかかるが、のんびりはしていられない。移動をスムーズに行なえるかがポイントとなる
周囲の警官を倒しつつ、逃走ルートを進む。前の敵ばかりに気を取られていると、後ろからも狙われるし、モタモタしていると、カネを持ったメンバーがダメージを食らうたびに入手金額が減っていく

 そして、「強盗ミッション」の最高の楽しさはフィナーレミッションにある。「ヒューメイン研究所襲撃」のフィナーレでハイドラを活用したり、準備ミッションでこつこつ集めた乗り物や機材をフィナーレで投入する。「ここで使うための物だったのか!」という楽しさはホントに、映画のクライマックスシーンや、テレビドラマの終盤そのままで、かなり興奮させられる。

 フィナーレミッションはどれも印象深いが、その中でも特に俺が好きなのが、「パシフィック銀行強盗」のフィナーレだろうな。最終的な目標は大手のパシフィック銀行からカネを強奪するという「強盗ミッション」というタイトルそのものにふさわしいものだ。最初の強盗ミッションを依頼してきたレスターが最後の締めに再度登場する展開も、この「パシフィック銀行強盗」が強盗ミッションの集大成と実感させられるぜ。

 フィナーレミッションは寄り道一切なしで、ターゲットのパシフィック銀行に向かう。銀行突入後は金庫まで行きカネを奪う「破壊とハッキング」担当と、窓口周辺を制圧する「制圧」の2チームにわかれる。銀行の金庫を破るのには、準備ミッションで手に入れた「サーマルチャージ」で格子のついた扉を焼き切り、「ハッキング装置」で金庫のロックを解除する。そうすると、100万ドルという大金が入った鞄をゲットできるわけだ。

 この100万ドルを持っているメンバーがダメージを受けると、金が飛び散り分け前が減っちまう。制圧チームの2人は、金を持っている2人を守りつつ、警官を排除しなくてはいけない。目指すは特殊加速装置“KERS”を装備したバイク「レクトロ」のスタンバイ場所だ。KERSの機能をフルに使い、警官隊を突破する。ここではさらに前もって「応答装置」を改ざんしているため、逃走がうまくいくようになっている。レスターに言われるままに準備を進めていた俺たちだが、様々な準備が、スムーズな作戦遂行につながっていくのは、かなり気持ちが良いぜ。

 そしてクライマックスは派手だ。レクトロに乗った俺たちはいったん山を上った後、バイクを崖下に乗り捨てて、パラシュートで一気に山を下り川に向かうんだ。川には準備しておいたモーターボートがあり、ここで完全に痕跡を消した俺たちはボートに集合し、大金を分配すべくレスターのところへ向かう。ミッションが終了すると膨大な報酬が表示されて大きな達成感をもたらす。エピローグとしてデモムービーが流れるのも、大仕事をやり遂げた気持ちよさをさらに大きくしてくれるんだよな。

 「強盗ミッション」はどれも面白く、強い達成感をもたらしてくれるものばかりだ。そして、「フィナーレのフィナーレ」といえる、「パシフィック銀行強盗」は準備したアイテムの使い方、最後に皆で逃げていく感じや、レスターのはしゃぎっぷりで、最高のエンディングとなっている。強盗ミッションは密接な協力が必要だ。ぜひ仲間を見つけて、皆で最高の“成功”を成し遂げて欲しい!

【パシフィック銀行強盗】

【パシフィック銀行強盗】
準備ミッションで奪ってきたハッキング装置を使う。回転する文字をタイミングよく押して赤字で合わせるミニゲームだ
厳重なセキュリティを抜けたらそこには札束が山のように積まれている! 金額はミッション開始時の難易度で異なり、最高でなんと120万ドルだ!
準備ミッションで入手しておいた逃走用のバイク「レクトロ」がここでようやく登場だ。いよいよラトン・キャニオンに向けた逃走劇最終章の始まりだ。逃走中もレクターは色々話しかけてくる。パトカーを回避するのに忙しいからなかなかまともにその話を聞いている余裕はない
山奥まで逃げたところで崖から飛び降りろ、というムチャな指示が! 空中に飛び出して、適当なタイミングでバイクから離れ、パラシュートが無事に開ければ逃走成功だ
フィナーレクリア後にはエピローグとも言えるメンバーとレスターとのやり取りのムービーシーンが挿入される。強盗ミッションのフィナーレクリア後のムービーシーンはどれもしっかり作りこまれていて味わい深い
今回紹介したミッション以外で俺が大好きなのが、以前紹介した「脱獄大作戦」だ。囚人か看守役のプレーヤーが刑務所内でラシュコフスキー教授と出会えた時に挿入されるムービーシーンや、ラストのパラシュートで降下している時に告げられる「詳しくは言えないがラシュコフスキーは大きな計画の一部なんだ」という意味深なセリフがすげえいいんだ

(勝田哲也/池紀彦)