最新のシステムソフトウェア バージョン2.70へのアップデートが開始された

注目度の高い新機能では、「テキストチャット」機能が追加された。最大16人が参加可能で、ゲームプレイ中にも参加できる

　4月2日にPS3の最新システムソフトウェア バージョン2.70へのアップデートが開始された。このバージョンアップ内容の中でも注目なのは「テキストチャット」機能だ。最大16人まで参加できるテキストチャットルームを作成可能で、ゲームをプレイ中でも参加できる。

　そのほかにも、曲ごとの音量の差を小さくする「ダイナミックノーマライザ」機能、PS3規格ソフトウェアおよびPlayStation Storeから購入したゲームについて検索する「インターネット検索」、PlayStation Storeからダウンロードした有料のビデオコンテンツファイル（ファイルタイプ：MNV）の「バックアップ/リストア（復元）」機能を追加。

　インターネットブラウザ関連では、ページ内の文字の「コピー/ペースト機能」の追加、ブラウズモードのメニューに、「このページのアドレスをコピー」、「リンク先のアドレスをコピー」を追加、ブラウズモードのメニューに「ブラウザセキュリティ」を追加。

　フレンドリスト関連では、フレンド登録依頼をされているユーザーのアイコンを上位に表示するよう変更し、フレンドへのメッセージに添付できるファイルサイズを3MBに拡大している。

　バージョン2.70のアップデート内容全般について詳しくは、「SCEJ、PS3システムソフトウェア バージョン2.70公開」の弊誌記事か、公式サイトPlayStation.comにあるシステムソフトウェアアップデートのページをご覧頂きたい。

　当研究所では恒例の、「PS2コントローラ用USBコンバータ動作チェック」を行なった。チェック環境としては、PS3本体は60GB版を使用。システムソフトウェアはVer2.70で、PS2用コントローラはDUALSHOCK2を使用している。動作結果の表にある「アナログボタン感度」という項目は、PS2ソフト「ブラボーミュージック」でボタン強弱の確認機能を試した結果だ。

　結果としては前回のシステムソフトウェアアップデート バージョン2.60の動作結果と違いはなかった。だが、一部海外のWebコミュニティでは、特定のPS2コントローラ用USBコンバータをバージョン2.70で利用するとフリーズを起こすという話題が出ているようだ。この話題の真贋は定かでないが、当研究所で確認しているPS2コントローラ用USBコンバータについては、そうした現象は起こらなかった。

システムソフトウェアVer2.70における「CYBER・プログラマブルアダプタ」の動作
PS3ホームメニュー	○ アナログモードで動作
PS3規格ソフトウェア	○ アナログモードで動作 振動あり
PS2規格ソフトウェア	○ アナログモードで動作 振動あり
PS規格ソフトウェア	○ アナログモードで動作
PSボタン操作	△ コンバータ本体のPSボタン、コントローラのモード切替ボタンで可能。PSボタンはXMB表示と長押しメニューの両方に対応、モード切替ボタンは長押しメニュー表示のみ
アナログボタン感度	○ 1%～100%までをリニアに認識

・サイバーガジェット「CYBER・コントローラアダプタ」

システムソフトウェアVer2.70における「CYBER・コントローラアダプタ」の動作
PS3ホームメニュー	○ アナログモードで動作
PS3規格ソフトウェア	○ アナログモードで動作 振動あり
PS2規格ソフトウェア	○ アナログモードで動作 振動あり
PS規格ソフトウェア	○ アナログモードで動作
PSボタン操作	△ コンバータ本体のLinkボタン、コントローラのモード切替ボタンで可能。LinkボタンはXMB表示と長押しメニューの両方に対応、モード切替ボタンは長押しメニュー表示のみ
アナログボタン感度	○ 1%～100%までをリニアに認識

・ゲームテック「ツナイデント3PRO」

システムソフトウェアVer2.70における「ツナイデント3PRO」の動作
PS3ホームメニュー	○ アナログモードで動作
PS3規格ソフトウェア	○ アナログモードで動作 振動あり（若干弱め）
PS2規格ソフトウェア	○ アナログモードで動作 振動あり
PS規格ソフトウェア	○ アナログモードで動作
PSボタン操作	△ コンバータ本体のPSボタンやコントローラのモード切替ボタンで可能。PSボタンはXMB表示と長押しメニューの両方に対応、モード切替ボタンはボタンを1回押しでXMBメニュー表示、2回素早く押すと長押しメニュー表示
アナログボタン感度	○ 1%～100%までをリニアに認識

・ゲームテック「シンプルツナイデント3」

システムソフトウェアVer2.70における「シンプルツナイデント3」の動作
PS3ホームメニュー	○ デジタル/アナログ両方問題なし
PS3規格ソフトウェア	○ デジタル/アナログ両方問題なし 振動なし
PS2規格ソフトウェア	△ アナログモードで動作、振動あり(「Rez」では振動せず)
PS規格ソフトウェア	○ デジタル/アナログ両方問題なし 振動なし
PSボタン操作	× PSボタン操作が無いため不可
アナログボタン感度	△ 50%、80%、100%の3段階で認識

・ゲームテック「ツナイデント3」

システムソフトウェアVer2.70における「ツナイデント3」の動作
PS3ホームメニュー	○ デジタル/アナログ両方問題なし
PS3規格ソフトウェア	○ アナログモードで動作 振動なし
PS2規格ソフトウェア	○ アナログモードで動作 振動なし
PS規格ソフトウェア	○ アナログモードで動作
PSボタン操作	△ モード切替ボタンで長押しメニュー表示が可能
アナログボタン感度	○ 1%～100%までをリニアに認識

・サンワサプライ「JY-PSUAD1」

システムソフトウェアVer2.70における「JY-PSUAD1」の動作
PS3ホームメニュー	○ デジタル/アナログ両方問題なし
PS3規格ソフトウェア	△ 振動なし、タイトルによっては動作しない
PS2規格ソフトウェア	△ アナログモードで動作 振動あり(「Rez」では振動せず)
PS規格ソフトウェア	○ アナログモードで動作
PSボタン操作	× PSボタン操作が無いため不可
アナログボタン感度	△ 50%、80%、100%の3段階で認識

・エレコム「JC-PS201USV」

システムソフトウェアVer2.70における「JC-PS201USV」の動作
PS3ホームメニュー	○ デジタル/アナログ両方問題なし
PS3規格ソフトウェア	△ 振動なし、タイトルによっては動作しない
PS2規格ソフトウェア	△ アナログモードで動作 振動あり(「Rez」では振動せず)
PS規格ソフトウェア	○ アナログ/デジタル両モードで動作
PSボタン操作	× PSボタン操作が無いため不可
アナログボタン感度	△ 50%、80%、100%の3段階で認識

・「フェイスカバーポータブル3」

メーカー：HORI
価格：839円
対応機種：PSP-3000/2000
カラーバリエーション：ブラック、シルバー、ホワイト

PSPの前面を保護する、いわゆるフェイスカバーグッズ。PSP-3000/2000用で、初代「フェイスカバーポータブル」から数えて3世代目になる

液晶画面を保護する液晶クリアカバーと、前面を保護する前面保護カバーが合体した、ユニークな作りになっている

　PSPの前面を保護するHORIのフェイスカバーシリーズ。3世代目となる「フェイスカバーポータブル3」は、透明な液晶クリアカバーと前面保護カバーを合体させたWカバーという、ユニークな作りになった。PSP-3000/2000に対応しており、カラーバリエーションはブラック、シルバー、ホワイトの3色。今回はホワイトを使ってみた。

　透明な液晶クリアカバーは厚みが約1.5mmほど。透明度は十分でゆがみなどもなく液晶画面に隙間を作らずに保護してくれる。クリアカバーの上部にはフック状の固定パーツがあってPSP本体にひっかけるようにして装着する。上のフックをひっかけたあと、クリアカバーの下部にある固定フックをネジの位置にあわせるようにしてひっかければ装着完了だ。

　こうしたフェイスカバーグッズは固定方法にPSP本体上部のネジ穴を使うタイプが多いのだが、この「フェイスカバーポータブル3」ではそこを使わずにL/Rボタンそばにフックで固定する。そのおかげでワンセグチューナー等のUSBユニット等も問題なく利用可能だ。UMDディスクカバーの開閉も問題なく、そのほかの側面にあるスイッチなどへのアクセスにもまったく支障がない。

　前面保護カバーはPSPの前面にぴったりとフィットするサイズで、画面などを傷や汚れからしっかりとガードしてくれる。カバーはツヤツヤとした手触りで、少し指紋あとが目立つのが気になったところ。内側にはスポンジが貼られていて、液晶クリアカバーに傷をつけてしまわないよう配慮されている。2重のカバーにさらにカバー同士がぶつかって傷がつくことまでケアされているわけだ。

　前面保護カバーの開閉は、液晶クリアカバーの下部にある固定フックについているツメで固定される。液晶クリアカバーごと外れてしまわないか不安を感じたところがあるが、試した限り丁寧に扱えばそうしたことは起こらない。かといって簡単に前面保護カバーが開いてしまうわけでもなく、ちょうどいい堅さだ。

　前面保護カバーは180度までほとんど自由に角度を調節でき、いちおう90度と180度ではカチッとした手応えとともにしっかり固定されるようになっている。単なるフタとしてだけではなく、外での日差しよけにも使えるカバーだ。

　実際に「フェイスカバーポータブル3」を装着したPSP-3000でゲームをプレイしてみた。ボタン操作等やスイッチ類の操作にはほとんど支障はない。唯一L/Rボタンの操作には、すぐそばに固定用のフックがあるのでそこに指先が届いてしまうのだが、このフックはそれを考慮してか角が丸くなっている。そのおかげであまり気になることもなかった。

　やはりこうしたフェイスカバータイプのグッズで気になってくるのは手に持ったときの重心なのだが、そこも問題は感じなかった。素材の重量自体も考慮されていると思うが（Wカバーというパーツの多い作りのわりに全体の重量は36gと軽めになっている）、液晶クリアカバーによってPSP本体にグルリと固定されていて嫌なぐらつきなどが起きないのも大きい。そのため、変に重心が前面保護カバーにかかってしまうことがなく、安定した使い心地になっている。

前面保護カバーは、90度と180度で区切りがつき、自由な角度で固定できる。固定用のフックは、角が丸くなっていて指が当たってもあまり気にならないよう配慮されていたり、開閉の堅さもゆるすぎず堅すぎずでいいバランス。全体に細かな配慮が行き届いたバランスのいいグッズと感じられた

　Wカバーになり、さらに保護力が増したフェイスカバーグッズ。実際のところフェイスカバーグッズは傷からPSPの前面を守るという効果はあったが、細かなホコリから画面を守る効果は少し弱い。特に遊んでいる最中にカバーを開いているときは、素の状態と変わらなかった。だが、このWカバーの仕組みなら、傷からもホコリからも守ってくれる。PSPをあまり持ち出さず自宅内で遊ぶという人でも、ホコリから手軽にガードしてくれるグッズとして使える。重心のバランス、保護と重量のバランス、USBユニットや各種スイッチ、ボタンへの配慮など、バランスよく作られたグッズだ。

・ 「プレミアムフィルタ」

メーカー：サンクレスト
購入価格：830円

パッケージは少々簡素でクリーニングクロスも付属していないが、おそらくは価格を抑えるためだったのだろうと思える

フィルターのサイズがわかりやすいよう、表面のフィルムを剥がす前の状態で撮影した。ほぼ液晶画面と同サイズのフィルターだ

液晶画面の右半分にだけフィルターを貼った状態の写真。より色味がわかりやすい画面で撮影した。右半分は色が濃くなっているが、フィルター自体が色を変えているのではなく、反射がより抑えられて、光の白っぽさが抜けているためだ

　マジックフィルムこと傷自己修復フィルムでおなじみのサンクレストより、ハイグレードな素材を使った液晶保護フィルター「プレミアムフィルター」が登場した。パナソニック電工製のファインティアラを素材に使用し、ツヤのある保護フィルターとなっている。

　反射防止、傷防止、防汚加工があり、なおかつ高透明でツヤのある鮮やかな画面を実現したという“全部入り”的なフィルターだ。さらに、業界トップレベルの低反射率、耐摩擦性能を有するハイグレードフィルムだという。

　フィルターの構造は表面側から、反射防止・汚れ防止層、ハードコート層、PET層、シリコン粘着層の4層になっている。フィルター自体は少し堅さのあるタイプだが、決して厚みを強く感じるわけでもない。ちょうどいいバランスの堅さと薄さ、という印象を受ける。

　実際に貼り付けてみた。透明な台紙から少しずつフィルターを剥がしながら液晶画面へと貼り付けていく。かなり吸い付きのいいフィルターで、液晶画面の中央から外へと自然に広がるようにくっついていく。ホコリや気泡が入りづらく、はりやすいフィルターだ。

　フィルターのサイズは縦は約0.1mm以下ほどとごくわずかにフィルターが小さめ、横幅は約0.2mmほど小さめになっている。ほとんど、ほぼ液晶画面と同サイズと言っていいレベルだ。

　貼り付けたフィルターから、表面のフィルムを剥がすと、ちょっとした感動があった。点灯していない液晶画面の黒が、フィルターを貼っていないときと比べて明らかに引き締まった黒に感じられた。より密度の濃い、しっかりとした黒、とでも言うべきだろうか。ツヤを感じるいい色になった。

　透明度も非常にいい。非常にいいというか、何も貼っていない画面よりもキレイに見えるぐらいだ。フィルターが反射を抑えていることで色の鮮やかさがよりクッキリとし、発色が引き締まって元よりも色が濃く見えるところがあるのだが、それでいて決して不自然とは感じない。

　惜しいのは、PSP-3000/2000特有の「フチ浮き」が出ることだ。PSP-3000/2000の液晶画面は画面の端が少し盛り上がっていて、そこでフィルターが浮いてしまう。それに対しては、画面サイズよりもフィルターのサイズを小さくするか、そのフチの盛り上がりにも密着するぐらいにフィルターを柔らかくすることになるのだが、この「プレミアムフィルター」は適度に堅く、サイズも画面とほぼ同等だ。そのため、右端でフィルターが浮いてしまった。

　当研究所では写真撮影で、フィルターグッズに対してあえてフラッシュを強く当て、その反射低減効果を確認しているのだが、「プレミアムフィルター」は黒い色をしっかりと保ったままという結果を見せた。反射低減層のあるフィルターは光が当たっても画面が見えるかわりに、色味が変化することがほとんどなのだが、この「プレミアムフィルター」は一切の変化がなかった。実際に光に当てている画面を肉眼で見ているときも、反射はするにはするのだが、反射の強さを抑えていて色味は全く変化しない。光の影響があっても透明を維持するほどにフィルターの素材が確かな透明なのだろうと感じた。

左が全体写真(フラッシュによる反射撮影)、中央が全体に貼った写真、右が画面の半分にだけフィルターを貼った状態の写真。フラッシュで光を当てている写真では、フィルターが反射を消し、フィルター自体の色もまったく変わっていないことがわかる

　その名のとおり、圧倒的にハイクオリティな液晶保護フィルターだ。透明度、反射低減、貼り付けやすさなどなど、あらゆる面で非常に優れた保護フィルターになっている。それだけに非常に残念なのが、フチ浮きが出てしまうことだ。そのほかには文句のつけようがない出来だけに、この一点が目立つというところ。だがフチ浮きも液晶画面が点灯しているときにはほとんど感じられなくなるので、そこを割り切れる人にはとてもオススメできる液晶保護フィルターだ。