山村智美の「ぼくらとゲームの」

連載第11回

新世代のスタンダードになりそうな予感プンプン!「オーバーウォッチ」がやってきた!YA!YA!な話

この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。

今年は本当にゲームが豊作で。

例年だと年の前半なんていうのは、3月の年度末にどかっとリリースされるのを除けば、わりかし静かなのですが……

今年は話題作や大作が切れ目なくリリースされているので、僕のように、あれもこれもプレイしたいという欲張りゲーマーな人は、嬉しい悲鳴続きではないでしょうか。

お財布のダメージ甚大、プレイする時間は不足。でも心の栄養たっぷり満タン。

そんでもって今週はやっぱりこれ、

「オーバーウォッチ」!!

5月24日、グリニッチ標準時の0時(日本時間AM8時)より、全世界同時に正式サービスが開始されました!

「オーバーウォッチ」は、「ウォークラフト」シリーズや「ディアブロ」シリーズを手がけてきたブリザード・エンターテイメントが放つ完全新作。

日本での発売はスクウェア・エニックスが行なっています。
(スクウェア・エニックスの作ったゲームというわけではないんですよ~)

「オーバーウォッチ」はオンラインでのチーム対戦に特化した、新機軸のシュータータイトル。いわゆるFPS(一人称視点シューター)のゲームです。

ただね、画面的にFPSとは言っても、ただのエイム勝負なゲームではなく、そのゲーム性はかなり独特。

使用できるキャラクターには

「オフェンス(前線での攻撃向き)」
「ディフェンス(特殊アビリティを駆使する防衛向き)」
「タンク(敵の攻撃を引き受ける壁役)」
「サポート(回復や支援役)」

という役割、ロールがあって、チーム内でその役割を上手く果たしていくことがポイント。各ヒーローそれぞれに武器やアビリティが異なるので、その特性を上手く使って立ち回るのも重要です。

単純なエイム勝負よりも、立ち回りかたやロール、そしてチーム全体の戦い方重視なゲーム。

もちろん、ガリガリ動きまわって攻めたい&キルを取りたいという人はオフェンスロールのキャラを選べばいいし、そういう“いかにもFPSでござる”というのは食傷気味……という人は、他のロールのキャラを使えば、「オーバーウォッチ」ならではの戦術的なプレイが楽しめます。

Windows版かPS4版かで散々悩んだ末に、画像のとおりPS4版を選択。朝8時の正式サービス開始のタイミングを夜通し待ち、サービス開始されるやいなや一気に乗り込み、満足するまでプレイしてから、このコラムを書いているわけですが。

これがまた、やっぱりというか、オープンβテストで感じたとおり。実にいい感じなんですよ。なんと言っても操作の手触りがいいんですよね。速すぎず、遅すぎず、重すぎず、軽すぎず。試合時間も長すぎず短すぎず。

いわゆる不思議な中毒性が出てくる良いバランスの手触りになっていて、“もう1戦だけやりたい”感が出てくるんです。

オープンβテストから引き続いてサポートロールの「シンメトラ」ばかり使ってますが、味方の耐久力を高めるシールドを配り、敵チームの出撃するゲートにいち早く移動していって、自動的に敵を攻撃してくれるタレット大量設置、離れたところから嫌らしい斜めの射線を見つけて溜め撃ちを撃ちまくってキルも取っていきます。もちろん、味方がワープ移動できるテレポーターの設置も忘れずに。

サポートロールの「シンメトラ」メインでがんばっております。嫌らしい位置へのタレット設置、嫌らしい相手から見て斜めや横になる角度からの溜め撃ちで、うざいこと極まりないプレイを楽しんでいます

 常に動きまわって撃ちまくるみたいなプレイではなく、粛々と役割をこなすというプレイスタイルですが、そうすることでチーム全体の動きがまとまってくるのが、なんとも楽しいんですね。

もちろん他のヒーローも、そのヒーローならではの立ち回りかたがあって、その数は21人もいるので、まずは自分に合うヒーローを探していろいろと試してみるのがオススメ。そうすることで、「オーバーウォッチ」の独特な魅力が、より掴めていきます。

新しいゲームを求めている人に、「オーバーウォッチ」オススメです。

それでもやっぱり、FPSタイトルは苦手……という人は、5月27日に「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」が発売されますので。ハードコアゲーマーは「オーバーウォッチ」、もっと気軽に楽しみたい人は「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」、欲張りな人は両方! という感じでしょうか。

暑くなってきましたので、寝不足で体調を崩さないようお気をつけください。

ではでは、今回はこのへんで。また来週。

(山村智美)