山村智美の「ぼくらとゲームの」

連載第157回

予想以上なこだわりの数々が嬉しかった「メガドライブ ミニ」の情報をまとめていく話

この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。

この1週間は、セガフェス2019からのいろいろな発表、エイプリルフールのネタたち、そして5月1日からの新元号「令和」の発表と、まさに怒濤の日々でしたねー。

「セガフェス2019」では、「東京2020オリンピック公式ゲーム」に、「新サクラ大戦」、「SEGA AGES」の最新情報や新ラインナップをはじめ、インパクトのある発表が目白押しで、現地会場ではそれら発表に「おぉ~っ!」っという驚き混じりな声がたくさん沸きあがっていました。

そんな中でも注目どころが多かったのは、やっぱり「メガドライブ ミニ」ですかねー。

1988年、昭和63年という平成が始まる直前に発売された「メガドライブ」が、令和元年にミニハードになって登場するというのですから、これはもうひとつの時代を超えての復活なわけで、まさに平成ジャンプですよ、えぇ。

……何を言っているのか、自分でもよくわかりませんが。

それはさておき、やっぱりハードウェアがある展開というのは特に心を惹かれてしまうものがありますよね。

ミニハードシリーズもいろいろな種類が次々に登場して、今は一段落だなと感じていた人も多いとは思うのですが……、というか正直なところボクの中にもそういう気持ちはあったんですけど、

今回の「メガドライブ ミニ」の発表内容にはそういう一段落感をねじ伏せて、「これは欲しい!」と思わせるぐらいのパワーがありました。

“令和最初の新ハード”というパワーワードがインパクト抜群な「メガドライブ ミニ」公式サイト。ちなみに公式サイトの左上にあるMDロゴからは「セガハード大百科」のメガドライブのページに飛べますよ!
「セガフェス2019」では「メガドライブ ミニ」の試遊にたくさんの人が!

なんと言っても、今回明かされた“こだわりの数々”がテンションの上がるポイントだったわけですけども、もうご存じな人も多いと思うのでざっとまとめると、

・本体のパワースイッチやパワーランプ、リセットボタンはオリジナル同様に本体操作に使用
・カートリッジスロットのフタの開閉を再現
・ヘッドフォンボリュームのスライダーも可動
・右側面の拡張用スロットのフタまで、オリジナル同様に外せる
・コントローラーはUSB接続になった「ファイティング6B」
・メニュー画面のBGMは古代祐三氏が作曲
・プロモーション映像でナレーションを担当しているのは、オリジナルのメガドライブのCMでナレーションを担当していたいとうせいこう氏
・パッケージデザインは、コントローラ1個入りは1988年に登場した初代発売のデザイン、2個入りは1990年以降の後期版のデザインがモチーフ
・収録タイトルは40タイトル、開発はエムツーが担当

と、なんだかもう「これって……もう採算度外視でやっているのでは?」と思わずにはいられないぐらいに、コストのかかっていそうなこだわりの数々です。

日本の「メガドライブ ミニ」だけでなく、北米版の「SEGA Genesis Mini」や欧州版の「Mega Drive Mini」も同時発売予定。外観の違いだけでなく、収録タイトルも一部異なるのだとか
こちらは日本の「メガドライブ ミニ」
欧州の「Mega Drive Mini」
北米の「SEGA Genesis Mini」

特にボクが驚いたのは、コントローラーに「ファイティング6B」を採用しているところです。

こうしたミニハードは記念アイテム的な存在であり、ミニチュアトイの側面もありますから、特にこだわりなしに考えると、メガドライブ同梱だった3ボタンコントローラーになるかなと思うのですが、

そこをメガドライブ2以降の標準コントローラーである「ファイティングパッド6B」にしているのは、実際にプレイすることを重視しているのが感じられるところです。

「ファイティングパッド6B」は3ボタンコントローラーより一回り小さくなってホールドしやすいですし、方向キーの入力精度も良いんですよね。

実際にセガフェス2019の会場で試遊もさせて頂いたのですが、素材感やホールド感は記憶にある「ファイティングパッド6B」そのもの、ボタンの押下感などの手触りも非常に良くてプレイしやすかったです。

これは正直なところ、「ファイティングパッド6B」で遊べる方が嬉しいよねーって思います。

ただ一方で、見た目を楽しむという意味からも「3ボタンコントローラーも別売して欲しいなー……」っという人は結構いそうですよね。まぁ、一緒に飾りたいだけならオリジナルの中古コントローラーを入手するだけでもいいかもしれませんが、「俺のメガドライブを遊んだ記憶にある手触りはあれなんだよー!」っていう人もいらっしゃるでしょうし、そのあたり何かしらあってくれたら嬉しいですが、さすがに厳しいですかねー。

ホールド感、操作感ともに良好な「ファイティングパッド6B」が標準のコントローラーに。プレイ重視のチョイスが感じられます

ちなみに、そんな「メガドライブ ミニ」のコントローラーは、標準の「メガドライブ ミニ」だと1個付属、「メガドライブ ミニ W」では2個同梱。

さらに、この2つのパッケージは、コントローラー1個入りは1988年に登場した初代発売のデザイン、2個入りは1990年以降の後期版のデザインがモチーフということで、どっちを買おうか悩んでしまうところですよね。

その判断を決めるには、コントローラーが別売されるかどうかもポイントになるわけですが、これについてはメガドライブ ミニの公式サイトの一文にて、「コントローラは2人プレイ向けに別売りもされます」とあるほか、セガゲームスの奥成氏もTwitterにて「コントローラ単体は通販(セガストア)で販売します。」と回答済み。

コントローラーが別売されるならどちらを買ってもいい……と言えばいいんですけど、メガドライブ ミニの公式サイトには、

「コントローラは2人プレイ向けに別売りもされますが、初回限定で2個付属したモデルも発売予定です。」

や、

「(パッケージデザインは)限定発売の2個入りが1990年以降の後期版のデザインをモチーフ」

という一文が。

さりげなく、「メガドライブミニ W」は初回限定なことが書かれているんですねー。

これを知ってしまうと「じゃあ、買うならとりあえず限定の『メガドライブ ミニ W』だな!」ってなりますよね。

「両方買うぜ!」とすぐに心に決めた気合いの入ったメガドライバーな人も、特に優先して「メガドライブ ミニ W」を確保すべきという話ですね。

コントローラーが1つ同梱される「メガドライブ ミニ」は6,980円(写真上)、2つ同梱の「メガドライブ ミニ W」は8,980円で発売されます(写真下)
パッケージデザインはそれぞれオリジナル本体の前期/後期パッケージを再現されているということで、どちらを購入するか悩んでしまいますが、公式サイトには「メガドライブ ミニ W」は初回限定という一文が。それなら「メガドライブ ミニ W」を買いたいとなりますよねー

コントローラーだけでなく、本体のこだわりも注目ポイントばかり。

カートリッジスロットのフタ開閉を再現しているのも嬉しいところで、せっかくフタが開閉するのなら、スロットに差し込めるダミーカートリッジも欲しいですよね。

(と、事前に書いていたら、この連載回の掲載直前に予約受付が始まって、セガSTOREの「メガドライブ ミニ DXパック セガタイトルコレクターズエディション」にはセガタイトルのミニカートリッジが付属することが明らかになりました!詳しくはこちら!)

それに、拡張用スロットのフタを外せるようになっているのも熱いポイントです。中身の基板はないということですけどフタがちゃんと外せることで、「メガCD」や「メガCD2」を模した飾りパーツを取り付けて楽しむのもしやすいです。そういう人が現われるのを想定してある感じがしますよね。

カートリッジスロットの開閉フタが再現されているので、ダミーカートリッジを用意すれば挿したりもしやすいかも
メガCDは写真のようにメガドライブ右側面の拡張用スロットで繋げる作りでしたが、「メガドライブ ミニ」の拡張用スロットもフタを外せるので、メガCDミニのモックを作って取りつける……なんていうことも「メガドライブ ミニ」を傷つけずにできそうです

収録タイトルも熱いです。予想以上。

まだ全40タイトル収録のうちの10タイトルが発表されただけですが、この連載でも以前に書いた「これが入っていたらすごいよねー」っていうタイトルがどかどか入ってました。

【収録タイトル】

タイトル名発売時期メーカー名
スペースハリアーII1988年10月セガ
レッスルボール1991年2月ナムコ
レンタヒーロー1991年9月セガ
シャイニング・フォース ~神々の遺産~1992年3月セガ
ソニック・ザ・ヘッジホッグ21992年11月セガ
ガンスターヒーローズ1993年9月セガ
VAMPIRE KILLER(バンパイアキラー)1994年3月KONAMI
ぷよぷよ通1994年12月コンパイル
コミックスゾーン1995年9月セガ
魔導物語 I1996年3月コンパイル

※発売順。発売時期メーカー名はメガドライブ版発売時のもの。

おおっとなるタイトル目白押しですけど、中でも「VAMPIRE KILLER」は今買おうとしたら5万円超えは確実のプレミアタイトルですし、セガのタイトル以外も入ってくるんだというのがわかるという意味でも嬉しいタイトルですよね。他にも、「コミックスゾーン」や「魔導物語 I」、「レッスルボール」に「レンタヒーロー」も、どれも攻めてるセレクト。

収録タイトルの最初の発表だけに、“反響がありそうな熱いところ”を持ってきているんだろうなーと思うところもありますが、その予想を良い意味で裏切ってくれるか、今後の追加発表も楽しみに待ちたいところです。

次の収録タイトル発表は4月18日とのことなので、どんなタイトルが入ってくるのか楽しみです。

こうなってくると気になるのは“予約受付”。セガフェス2019では奥成氏から、「早ければ来週にも受付開始されるのでは」というお話がありましたので、もしかしたら、この連載回が掲載されている頃にはもう一部販売店では予約が始まってるかもしれません……なんて書いていたら、この連載回の掲載直前、4月3日午前10時より販売店各社での予約受付が一斉にスタートしました! 確実に購入したいという人はすぐに要チェックですよ!

ではでは、今回はこのへんで。また来週。