ゲーミングPCレビュー「G-GEAR GA7J-E51/E2」

G-GEAR GA7J-E51/E2

G-GEAR標準筐体で拡張性は◎。長く使うならBTOでSSD搭載をオススメ

G-GEAR標準筐体で拡張性は◎。長く使うならBTOでSSD搭載をオススメ

前面インターフェイスパネル。前面にもUSB 3.0が欲しかったが、2.0のみの実装となっている
背面インターフェイスパネル。USB 3.0x2、USB 2.0x4。オーディオ入出力はアナログのみ
筐体側面から内部を見る。クセのない作りで扱いやすい
電源は定格500W。実際にはピーク時でも200W程度の消費電力で余裕がある

 前述のベンチマークでは「バイオハザード 6」のようなヘビー級のPCゲームも快適動作が期待できることがわかった。本製品の基本性能をもって、大半のゲーマーにとっては満足できる水準に達しているといえるだろう。

 とはいえデスクトップ型PCには長く使えることも求められる。今後2年、3年と使い続けていくためには、それなりの拡張性も必要だ。

 本製品の筐体はツクモ G-GEARシリーズの標準デザインを採用しており、内部空間は広々。PCの自作やカスタムをしたことがある人なら簡単に扱える。

 拡張スロットはPCI Expressx 16がひとつ開いており、将来のSLI実装にも対応する。電源は550Wとなっているが、標準構成での使用電力はピークでも200W程度とかなりの余裕があり、GeForce GTX 760をもう1枚、あるいはちょいと奮発してGTX 770に換装、という程度なら問題無さそうだ。

 PCIスロットの余剰は3つ。本製品はオーディオ出力がアナログのみなので、デジタルオーディオ出力が欲しい場合はサウンドカードの追加実装をオススメする。また、配信派のプレーヤーならビデオキャプチャ・エンコードーカードを装着してもいいだろう。

 カスタム面で特に強くオススメしたいのはSSDの実装だ。標準構成では1TB HDDのワンドライブ構成なので、アプリやゲームを色々インストールしてフラグメントが発生するとシステムの起動やゲームのローディング時間に大きな悪影響を与える可能性があるためだ。

 購入時のカスタマイズで対応するのであれば、メインドライブを240GB SSDに換装(+17,850円)、セカンドストレージとして1TB程度のHDDを搭載する形をオススメしたい。システム+ゲームをSSD側に入れ、データ類はHDDに格納すれば、起動やロードが劇的に高速化されるほか、長期にわたっても快適動作が期待できる。

 これらのカスタムを施しても14万円程度で収まるため、予算に余裕のある方はSSDも視野に入れてBTOを検討してみてはいかがだろうか。また、将来にわたっては2スロットの空きメモリスロットを使って16GB程度にメインメモリを増量したり、CPUやGPUを個別に換装するというシナリオも考えられる。

 ケースもマザーボードも実に標準的な構成をとっているため、チマチマと拡張・パーツ更新をしながら長く使えることは間違いない。ちょっと古めのゲーミングPCで力不足を感じ始めている皆さん、パーツの世代交代が進んだこのタイミングで買い替えを検討してみてはいかが?

筐体は地味目ながらクセがなく親しみやすいG-GEAR標準モデル
マザーボードはASUS H87-PLUS。メモリスロット、PCIスロット、SATAソケットそれぞれに拡張の余裕あり
ドライブベイは引き出しツマミ付きで簡単にドライブの換装・追加ができる
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(佐藤カフジ)