PS3ゲームレビュー

God of War: Ascension

クレイトスを越える英雄に! 間口が広くギミックたっぷりなマルチプレイ

クレイトスを越える英雄に! 間口が広くギミックたっぷりなマルチプレイ

4柱の神から選択する。神により戦い方が異なってくる
プレーヤーキャラクターは装備によってカスタマイズが可能

 「God of War: Ascension」の大きなウリとなるのが、シリーズ初搭載となるマルチプレイモードだ。本作には開発中の風景を録画した特典映像が収録されており、ここではマルチプレイに関する苦労が描かれているものがある。シングルプレイのゲームとして作られた「God of War」シリーズのエッセンスをどうマルチプレイに活かすか、かなりの苦労を感じさせるムービーだ。

 本作のマルチプレイでは、クレイトスではなく、“名もなき英雄”が神の加護を受け、他の英雄と血みどろの戦いを繰り広げていくことになる。プレーヤーはまず自分の分身の英雄がどの神の力を受けるか選ぶ。神は4柱で、アレスは炎の魔法と近接能力アップ、ゼウスは雷魔法と防御力アップ、ハデスは魂の魔法とクールダウンタイムの減少、 ポセイドンは氷魔法と仲間の能力上昇となっている。

 信仰する神はいつでも変更可能だが、キャラクターは戦いを繰り広げていくことでそれぞれの神のレベルが上がっていきより強力な能力がアンロックされる仕組みとなっているため、コロコロ神を変えるより、1つの神に集中してあげていくというスタイルになる。

 神を選んだら戦いのチュートリアルとなる。マルチプレイでは、槍と剣、ハンマーが基本装備となっており、リーチや攻撃力が異なる。主な攻撃は□のノーマルアタックと、△のヘビーアタックで、ヘビーアタックは防御を突き崩せるが、ノーマルアタックには打ち負けるといった相性がある。またシングルプレイでは強力なカウンターも、空打ちすると大きな隙ができるなど、技の判定はかなり異なっている。こういった基本要素を学んで、出撃となる。

 マルチプレイは様々なルールが用意されている。4対4での「キャプチャー・ザ・フラッグ」、拠点を奪い合う「神々の加護」は4対4、2対2のチームプレイの他、8人や4人でのバトルロイヤルもある。拠点を奪うだけでなく、一定時間で登場する宝箱を取ったり、アイテムを持つなど特殊ミッションをクリアすることでもポイントが得られる。他に2人での協力プレイやシングルプレイで次々と出てくる敵と戦う「神々の試練」がある。

 マルチプレイの感触そのものはカジュアルだ。基本的に他の人を攻撃している時が最大の隙であり、倒し倒されるという感じになる。だからこそ1対1の戦いの時、どんな技を出して行くかを考えることが重要だ。どこでガードするか、リスク覚悟でのカウンターをやってみるか、敵の起き上がりにヘビーアタックを重ねるか……。戦いを重ねるごとに考えさせられる。今はまだ学んでいる最中だが、うまい人は効果的に魔法を使っている印象だ。乱戦になりやすいため、どう立ち回るかも重要だと感じた。

 マップは立体的で、ワープゲートなどもある。またHPやMPを回復できるポイントや、宝箱、アイテムが出現する場合もある。トラップも豊富で、うまく活用すれば敵をまとめて倒せることもある。巨人が突然攻撃してくるといった仕掛けもあり、ステージのギミックは豊富だ。場合によっては極力戦いを避け、宝箱を開けまくってポイントを稼ぐというのも有効だ。

マルチプレイのキャラクターが基本はマッチョなおっさんで、外見は武器防具の変更というところは本作らしい。用意されているアイテムは豊富だが、レベルを上げたり、特定の条件をクリアしないと入手できない。やりこむことで選択肢が増えてくる。今後の追加アイテムにも期待したいところだ。

 「God of War: Ascension」のマルチプレイは軽い気持ちで飛び込め、試行錯誤していくことでより楽しめると感じた。シングルプレイの無敵ぶりとは異なる倒し倒されながら自分なりの戦い方を模索していく楽しさがある。他のゲームでは味わえないアクション性の高いマルチプレイを実現していると感じた。本作が提示したマルチプレイの魅力がこれからどう発展していくかも注目したいと思う。

【スクリーンショット】
装備によってステータスが変化し、レベルを上げることで新たな要素がアンロックされる
様々な条件で対戦できる「神々の加護」。マップにも多彩な仕掛けがある
旗を奪い合う「キャプチャー・ザ・フラッグ」
協力して敵を倒す「神々の試練」。ソロプレイでも挑戦できる
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(勝田哲也)