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タカラトミー商談会の目玉は、ICカード連動のカメラ型なりきり玩具
走って光るピカチュウや、劇中の“毛並み”を再現したビーストコンボイも!
(2016/3/24 17:27)
タカラトミーは3月24日と25日、池袋サンシャインシティにて、夏に向けての商品を流通業者向けに紹介する商談会を開催した。
今回の大きな目玉はTVアニメなどとメディアミックスで展開していく「カミワザワンダ」をはじめ、高年齢ユーザー向けの「カードキャプターさくら」のグッズ、アメリカで先行販売された必殺技が再現できるピカチュウの玩具など、様々な新製品を見ることができた。担当者のこだわりなども聞くことができたので、紹介していきたい。
劇中の雰囲気や“質感”も再現! 開発者のこだわりみなぎる商品の数々
今回の商談会でタカラトミーが大きくプッシュしていたのが「カミワザワンダ」である。4月からアニメが始まる男児向けの作品でメディアミックスで展開していく。本作の世界は一見現代のようだが“すべての事象がプログラム化されている”という世界となっている。
プログラムは“プロミン”というモンスターによって運用されているのだが、誤作動により変異した“バグミン”が様々な悪さをしてしまう。主人公ユートは偶然であった宇宙犬ワンダと共に、バグミン捕獲を行ない、正常なプロミンに戻していくのだ。
タカラトミーは「カミワザワンダ」のキーアイテムを商品化する。メインとなるのはカメラ型ガジェット「カミワザショット」。そしてライト型ガジェット「カミワザフラッシュ」である。この2つのアイテムは「カミワザプロカ」というカードを使って遊ぶ。劇中ではバグミンを捕らえ、有用なプロミンへ封じるカードで、紙ではなくICカードを思わせるプラスチックカードとなっている。
このカードにはICチップが埋め込まれており、玩具と連動させることで内部のデータが更新されていく。カミワザショットでカードを複数回遊ぶと、アクションが更新されていく。カードの透明部分でLEDが光るようになったり、裏から光を当てることでカミワザプロカのスクリーンにプロミンの姿が映し出されるなど、様々な仕掛けが楽しめるアイテムとなっている。
担当者の強いこだわりが感じられたのが「カードキャプターさくら」のアイテム。「カードキャプターさくら」は1996年~2000年に人気を集めたコンテンツだが、今年NHK BSプレミアムでの再放送が決定し、盛り上がりを見せている。
今回の商品はかつて「カードキャプターさくら」を見ていた“大人向け”のものとなっており、劇中そのままの「封印の杖」や、「クロウカードケース」、そして「クロウカード」、マスコットのぬいぐるみ「おしゃべりケロちゃん」が発売される。それぞれのアイテムはクロウカードに連動し、近づけるとカードごとに異なる音声が発せられる。音声は新録のものになっており、ファンにはたまらないものになるという。
面白かったのが「DXバトルアクションフィギュア ピカチュウ」。おなかに車輪が付いている電動玩具であり、「でんこうせっか」、「エレキボール」、「アイアンテール」の3つの必殺技をアクションで再現できる。耳を動かすとピカチュウが鋭い目つきとなり、背中の模様状のボタンを押すことでアクションする。アクションはかなり激しく、ほほの赤い部分がライトで輝くなど、様々な要素が詰まった商品となっている。
20周年を記念して発売される「マスターピース コンボイ(ビーストウォーズ)(仮)」でもこだわりを聞くことができた。「トランスフォーマー ビーストウォーズ」はコンボイが“ゴリラ”に変形するという異色のシリーズであり、暴走気味の声優達の演技などでも人気を集めた。商品では“塗装”にこだわり、特にゴリラの状態での毛並みを感じさせる質感を実現させたという。
この塗装工程は複雑でタカラトミーの新たなチャレンジとなったとのこと。開発者達はせっかく得たこの技法で、「ビーストウォーズ」の他のキャラクターも再現したいと熱意を持っており、そのためのもまず「マスターピース コンボイ(ビーストウォーズ)(仮)」を多くの人に手にとってもらいたいとのことだ。
このほかたくさんの商品を見ることができたが、情報解禁がまだのため残念ながら紹介ができないものも多かった。ゲームファンとしては「パズドラクロス」の関連グッズも注目したいところだ。また、個人的にはトミカの新たな試みに興味が惹かれた。タカラトミーでは今後6月に開催される「東京おもちゃショー」でも大きく発表する予定もあるとのことで、今後の情報に注目して欲しい。