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【スマホアプリ今日の1本】「スカイチェイサー」指先の微妙な操作に白熱
ドット絵飛行船で森を飛び回れ! ほのぼの系フライングアクション
(2016/2/15 12:19)
「スカイチェイサー」の3大ポイント
・飛行船の軌道は指の繊細なタッチで決まる
・燃料命。回復方法とタイミングが大事
・買い換えられる飛行船に性能差があればなお良かった
かわらしいピクセルアートで描かれた飛行船と森。飛行船はふわふわと森のなかを進み、ゆったりとした音楽がBGMとして流れる。Android/iOS「スカイチェイサー」は一見簡単そうなアクションゲームに見えるが、実はかなりやりごたえのあるゲームだった。見た目も含めて魅力的なので、今回は本作を取り上げたい。
「スカイチェイサー」は、主人公の乗る飛行船を操作して、様々な障害が待つステージをクリアしていく2Dアクションゲーム。飛行船レースに憧れて、ダンボールでできたオンボロ飛行船を自作した主人公の少年は、蜂がいたり茨があったりする危険な森のなかを進んでいく。
主人公が自作の飛行船でふわふわと移動していく本作だが、このゲームの最大の特徴は微妙な指の動きが、飛行船の命を決めるというところだ。というのも、操作は右方向に行きたければ、画面の右側をタッチするだけ。左に行きたければ同様に左を、上昇するためには両側をタッチ。という単純操作なのだが、指の押している感覚が少し違うだけでスピードや曲がる角度が変わってくる。この操作がこのゲームの鍵を握るのだ。
なぜこれが重要かというと、本作は時間制限が設けられていないかわりに、飛行船の燃料がライフの役割をしている。燃料は、飛行中に減少していくのはもちろんだが、他にも茨などの障害物や蜂などの敵にあたってしまうと減少してしまう。燃料の減少は障害物にあたった時の方が多く、燃料がなくなってしまえばゲームオーバーだ。
障害物にあたって燃料がどんどん減っていくとつい「このオンボロめ」と言いたくなってしまうのだが、燃料を補給する方法もあり、これは主に2種類ある。1つはステージ上のコインを集めていくこと。しかしこれは少量の回復だ。2つ目は、ステージの各所に用意されているチェックポイントに止まること。チェックポイントに止まると燃料は満タンまで補給され、初めて止まったチェックポイントではある程度コインを支払っておくことで、その先でゲームオーバーになってもその場所からやり直しが可能となる。
また、ステージ上のチェックポイントでは、新しい飛行船を買うことも可能だ。これはコインを500枚集めることで購入できる。飛行船を変えても性能の違いは見受けられないので見た目だけの問題だが、いろいろな形の飛行船に乗れるので、気分を変えたい方は乗り換えてみるのもいい。
本作は雰囲気も良いし、見た目もかわいいのだが、主人公がレースに参加して以降のその先のストーリーが良くわからないのがもったいない。何より、「レース」のルールがわからない。また、飛行船を買い換えるシステムは良いが、特に性能に変化がないというのも同じくもったいない。やり込みに対するモチベーションやプレイスタイルの幅に繋がるので、このあたりを改善していただければ、もっと面白くなるのにと思ってしまうポイントだった。
とはいえ、少しストーリーや世界観の説明にわかりにくいところはあるが、時間制限もなく自分のペースでプレイできるし、オートセーブなので、空いた時間にサクッと次のチェックポイントまで……というプレイも可能だ。かわいらしいビジュアルと緩い世界観、そして森の中を飛んでいるとなんともほのぼのしてしまう。しかし、操作になれるとノーミスを目指して白熱してしまう。ゆっくり世界観を楽しみたい方はもちろん、指先の技術を突き詰めたい方にもオススメしたい1作だ。